2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

真名と忌み名と

##白衣の裏には名前を隠す 人に頼られるというのは、基本的にはとても怖いことだと思う。内科の外来。毎日初対面も同然の人たちがやって来ては、自分達の問題を赤の他人に語る。 もちろんこちらを信用してくれてのことなのだけれど、その話を受ける自分が十…

福島県人の多い科に逆らうと、忘年会で飲まされるから…

議論とディベートとは全く違う。議論というのは、一種の地勢学だ。どういう軸で攻めれば、 うまく落しどころに持っていけるのか。たいていは、相手陣営を笑わすことができれば、こちらの「勝ち」だ。自分自身が勝ち組に入ることすらも必ずしも正解とは限らない…

転科を受けたのは、相手の科が筋肉系の大男ばっかりだったから。

相手が優れていたからではなくて、相手に先輩がたくさんいたから。

コーチ間の派閥のスキャンダルについてマスコミにリークして、スポンサーを持ちこめなかった不利を

挽回するルールブック上は「公平」な戦いであったとしても、こんなことをしないと「真のルール」の上では 公平な戦いにはならない気がする。それが選手が望むことなのかどうかは別問題だけれど。##自分が意図する「勝ち」とは何か いい医者になりたい。これだ…

相手に拮抗できるだけのスポンサーや政治力を用意する

審判がどうしようもなかったら

ルールブックを無視して「オレの勝ちだ」と声高に叫んだほうが速いかもしれない。どちらにしても、ルールブックというものは審判員の技量が一定範囲の状況でしか 通用しない。冒頭のフィギアスケート。審判だって人間だから、採点なんかいくらでも変わる。たと…

審判全員が神様ならば、そもそもルールブックすらいらない。

自分が目標とする勝利の条件

ルールブックはルールそのもの。それをどうやって違反するかも含めて、ここまでは 狭義の競争の範疇。「盤外戦」の主役になるのは、審判の技量の読みと、その操作。さらに、勝利の条件を 競技者が勝手に変えてしまうと、ゲームの存在自体を無かった ことにした…

ゲームの審判の技量

ルールブックの内容

もっとえげつなかったのがトヨタ。勝利数では明らかにホンダに負けていたのに、途中から

ルール自体の改変を要求した。前半戦のホンダの勝利は無効試合か…という雲行きになった頃、 新聞の1面を買い上げて「**グループA1年目はトヨタ自動車が総合優勝**」の前面広告。自動車競技の勝ち負けなんて、八百長でもしなければごまかしようが無い。それでも…

ホンダはすごかった。ボディ以外は全く別者と呼べるぐらいに改造した車を出してきて、

レース中盤以降はもう独走状態。他のメーカーからの抗議が殺到したけれど、それでも勝ちつづけた。

いち早く車を作って必勝を期していたのがマツダ。

まじめなメーカーだけに、改造範囲もルールブックどおり。それは正しい行為だったけれど、それだけ。

フィギュアスケート界の“女帝”といわれる城田憲子フィギュア強化部長は村主や荒川の指導者だった。一方、浅田や恩田(美栄)は、伊藤みどりを育てた山田満知子コーチの教え子。2人の対立関係が選考に影響した。

##ルールブックは熟読せよ どんな競技にもルールはあるけれど、ルールブックというのは「書いてあること」だけを読んではいけない。目標が「ルールを守ること」ならば、ルールブックに書いてあることだけを読めばいい。ところが、目標が「勝負に勝つこと」ならば、…

代表3選手は、日本オリンピック委員会(JOC)が、スポンサーから資金を集めるための「シンボルアスリート」に選ばれている。個人にも大手企業のスポンサーも付いており、連盟は彼女たちを落とせないと読んでいた。

盤外戦のしかけかた

公平なルールで気分良く戦うためには、盤外の戦いに最善を尽くさないといけないという話。>女子フィギュアスケートで五輪代表に3選手が決まったが、25日の「全日本選手権」を見て、なぜ、6位の安藤美姫選手が選ばれたのか、釈然としない人は多いはずだ。ネッ…

期待の消失と医療の恐慌

最近の小児医療崩壊とか、僻地医療の崩壊といった話題というのは、 社会全体の大きな問題なんかじゃなくて、医師同士の狭い社会の ローカルな問題なんじゃないか。そんな妄想。 ##子守協同組合のお話。 >何人かが集まって、お互いに子守をしあおうと合意しあ…

偽医者稼業は効率がいい

##ローリスクハイリターンの医療詐欺 偽医者をやっていた人が逮捕された。評判は良かったらしい。たぶんそんなに大きなトラブルもおきてはいないはずだ。偽医者という「仕事」は、リスクの割りに得られるものが大きい。もちろん犯罪ではあるけれど、 いろいろ…

「安く」「サービスのいい」医療を提供して、準医師と競合する道を選択するか。

いずれにしても、選択肢が2つになるだけで、医師の将来像というのは2次元的に 無限に展開可能になる。何が正しいのかはますます分からなくなるし、患者さんサイドも「どこにかかればいいのか」が 決められなくなるかもしれないけれど、そこにまた「ガイド」とし…

専門性に引きこもって、安全で確実な医療を追求するか。

サービスをしてほしいという、サービス業本来の要素

評判のいい医者というのは、腕もいいしサービスもいい。腕だけよくても、医者としては片手おちだ。たとえ病気を治すのが上手だったとしても、 外来に来る人だれもが「2度とかかるか」と思ってしまうなら、すぐにその人は相手にされなくなる。一方、腕は悪くて…

病気を治すという確実な医療の要素

はっきりしない症状の中から、まれな疾患を見逃さないため。

急変したときに逃げればいいなら、まれな疾患を見逃してもかまわないなら、 医師免許など無くても「評判のいい先生」にはなれる。##医療という商品の2つの顔 患者さんというのは、病院に「医療」という商品を買いに来るお客さんだ。この商品の価値には2つの側面…

急変したときに対処できるため。

ILCOR-CoSTRおよび関連資料の粗訳

[ILCOR-CoSTRおよび関連資料の粗訳](http://plaza.umin.ac.jp/~GHDNet/05/CoSTR.htm)2005年の心肺蘇生のガイドラインの和訳を作ってくれた人達がいた。 自分でやり始めなくて本当に良かった。ガイドラインの発表が2005年の11月末。早速海賊版を…と思ったが思…

誰かが、そのキーストーンを取り除く手段を行使できる

誰もが現状に満足していて、変化の必要を感じていない社会には真空地帯は生じようがない。 遠い国で戦争がおきようが、イルカやシャチが絶滅しようが、地域の社会システム自体は 何の影響も受けない。問題を感じている人がいて、その人がシステムから抜ける…

その社会システムの「キーストーン」となる人や職業が何なのか分かっている

「あなたの車は湘南ナンバーのシビックでよすね。フフ。」

何かのお願いをするとき、こんな言葉を最後に付け加えると、公務員の人達は喜んで動いてくれる。##風は吹くのではなく吸引される 風というのは、「吹く」ものではなく「吸引される」ものだ。空気のような物質をいくら押しても、力を加えたほんの一部をのぞいては…

「名札を写真に撮らせてもらってかまわないですね?」