2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Happy Tree Friends 特別番組

当院でも大人気のほのぼのグロアニメ[Happy Tree Friends](http://happytreefriends.atomfilms.com/index.html)の豪華特別版が、[G4](http://happytreefriends.atomfilms.com/index.html)というオンラインTVで30分番組として放送されるらしい。放映予定は、9…

文章メディアの限界と可能性(後半)

##内容と表現は分離可能か 文章メディアが表現する中身というのは、その物語の「内容」と、「文章の起伏」とに大別される。物語の内容のみ読み出す方法として、「斜め読み」に代表される速読の方法があるが、 そこで置き去りにされた「文章の起伏」とは、文…

さらっと読みしたいときは、エッセイモード。

状況に応じて演出手法を選択可能な文章というものは作れないのだろうか。思わせぶりな前振りをなくし、文章を飾ることを止め、同じ単語を繰り返して伏線を張るのを止める。文章の修辞や、レトリックといった修飾手段は、フォントの大きさや濃さ、あるいはま…

じっくりと読んで、驚きを味わいたいときは、伏線モード。

一切の演出抜きで斜め読みしたいときは、斜め読みモード。

意味をもたせたい単語、あるいは重要な単語には漢字を使い、それ以外はひらがなでといった使い分けを試みること。

こうしたことに気を配りつつ、そのまま文章を書くと、起伏のない、「頭の悪そうな」文章が出来上がる。「紙に文章を書く」という現在の表現手段では、まだまだ文章の修飾は欠かせず、内容と表現との分離は難しい。このあたり、HTMLを書くときにテーブルレイ…

ひとつの名詞を表す単語は、文章を通じて同じにすること。

文章全体の構造というものを速い段階で明らかにすること。

識別性に優れた漢字とひらがなは、頭に情報として格納されるスピードが速い。

日本人は九九を覚える。だから計算が速い。同様に、漢字を中心にした言語を持つ人たちは、漢字の意味を大量に記憶しているから、文章理解のスピードが速い。小学校の頃に泣かされた、膨大な量の漢字の暗記というものは、日本語という文字メディアに、斜め読…

単語と単語との間は、明らかに見た目の異なるひらがなで結ばれているので、文章の中で意味を拾う必要のある部分は自然に明らかになる。

漢字は見た目で暗記されているので、一つ一つの語を読まなくても意味が伝わる。

漢字を多用することで、より少ない語数で大量の情報を伝えることができる。

文章のプロットで読者を引き込む、熟読や味読といった読みかたの必要な技巧系の小説

将来生き残るのは前者のほうだ。文章メディアの進化というのは、いかに「斜め読み」に耐えられるか、物語の内容を、いかに分かりやすく読者に伝えられるかという方向に向かうべきだと思う。ビックリするようなどんでん返し、プロットの妙といった要素は、今…

物語の力で読ませ、読者に一気読みを強要するようなパワー系の小説

その後ろの結びが1つなら「山」、2つなら「川」…

こんなぐあいに、結び目の大きさや数といった情報で短い文章を関連付け、話の流れは縄の長さや結び目の間隔で表現しているらしい。テープレコーダーのようなものだが、大きな違いがある。縄自体には何の情報も乗っていないという部分だ。どんなに巧妙に結ば…

そのに続く、2つの小さな結び目は、「おじいさんとおばあさんが…」

一つ目の結び目は「昔々あるところに」

レトリックというのは、着せ替え人形の服のようなもの。着せる服によって、同じ中身でも違って見せられる。

どちらの立場が正解に近いのだろう。古い物語は、それが文書として形成される前に、長い口づたえの時代を経ている場合が多い。昔話に代表される民間伝承もまた、初期の頃はすべて口伝で次の世代へと受け継がれた。 語り部は、聴衆の求めに応じて話を思い出す…

内容が肉ならば、レトリックは骨。分離すれば、文章は死ぬ。

文章メディアの限界と可能性(前半)

小説や漫画。映画やゲーム。作家や監督の「思い」や体験、意図といったものを伝える様々なメディアは、技術の進歩とともにどんどん増えている。メディアには、それぞれの特徴がある。長所や短所。得意分野や欠点。果ては製作にかかるコストや流通経路。考え…

共有地の悲劇

>ある村の中心に、広い共有地があった。村人はこの知の主に羊や牛を放牧するために利用し、その家畜の毛を刈り、乳を絞って生計を立てていた。 >共有地には管理人はいないので、誰もが自由に利用でき、放牧する羊や牛を増やしたことによって得られる利益はす…

委員会を作って、その月に「間違った」抗生物質の使いかたをした医師を告発する。

まるで革命前のソビエト連邦のような方法だ。権力で抑えれば、上から抑えている人たちは気分がいいかもしれない。現場で働いている連中には不満が鬱積する。いつか革命が起きるだろう。幸い、病院という組織のスケールは、共有地の問題が発生する程度には大…

チエナムなどの広域抗生物質の価格を、今の10倍ぐらいにする。

抗生物質の使用を許可制にする。

「誰もが仲間」という状況を作り出して、共有地の問題が生じない程度にコミュニケーションを密にする

抗生物質の共有地問題を、「警察権力」で解決するのは簡単だ。

警察的な権力を導入して、裏切った人を罰する

高コスト

この2つの条件がそろえば、「費用対効果」の論文が書ける。バカな現場の医者が、 高価な薬や機械を使いまくると、**世界経済という共有地**が破滅する。正義を愛好する 疫学者としては、なんとしてでも現場の暴走を止めなくてはならない。疫学者とか、EBMが…

もしかしたら必要ないかもしれない可能性

細菌学者は、病院全体、世界全体の利益を最大化させることを考える。患者の死亡割合が「誤差範囲」なら、抗生物質を使わずに、耐性菌を減らすことを考える。

「**あんたら感染症屋は、人間よりバイ菌のほうが可愛いんだろ!**」。内科と細菌学者とは、こうして喧嘩になる。##恋人に行う医療 植え込み型除細動器(ICD)という機械がある。心筋梗塞後、あるいは重症心不全の患者さんで、これを植え込んでおくと致命的な…

内科医は、目の前のお客さんの利益を最大化させることを考える。耐性菌出現のリスクは「誤差範囲」だから、それを無視する。