持っている全てのものをバンクロールに置き換えること

##自分のスタイルに合った運用期間
生存戦略を立てるとき、まず考えなくてはいけないのが自分に合った運用期間の設定だと思う。

デイトレードなのか。スイングなのか。それとも中期や長期の投資スタイルなのか。

運用期間を短く設定するのは、少ない投資で見返りが大きい。

今の時代、大きな組織に属さずに、あるバイトだけで生活している先生方もたくさんおられる。
少ない労働、少ないリスクで大きな見返り。うらやましく見える人には、
とてつもなくうらやましく見える生活。

その代わり、できる人は限られるし、リスクは大きい。

運用期間を「短期」に設定するためには、常に「次」を考えて行動しなくてはならない。

「おいしい」商売にはすぐに競合者が現れる。同じ働きでも、見返りはだんだんと少なくなる。
そんなとき、すぐに「次」がみつからないなら、ずるずると見返りの少ない仕事にしがみつくしか
なくなってしまう。これは最悪だ。

短期運用を上手くこなしている人は、いくつもの「次」を手元に持っている。
自分の中に損切りラインを設定しておいて、常に次へ、次へと仕事を移る。

医者の業界で転職をするというのはなかなか難しくて、それをスムーズにこなして、なおかつ
「次」を確保していくのにはある種の才覚がいる。そのスタイルが自分に合っていると
心から思える人でない限り、実際に行うのは難しい。

自分自身の運用期間を長期に設定するのは、ある意味安全な方法だ。

大規模病院に骨をうずめる覚悟で就職する。大学病院の医局に入局して、その関連施設を
回りながらキャリアを伸ばしていく。
先の見えない時代。だからこそ、伝統的なスタイルというのには強みがある。

どんな業界でも、必ず波がある。デイトレーダーは小船に乗って、波に乗る。
長期投資家は、大きな船で波を突っ切る。