2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

体育会という議論手法

##空気が読めない人が増えている 正しい論理ばかりまくし立てたってしょうがない。議論というのは、論理だけでは勝ち負けは決められない。肺をみる医者。骨をみる医者。外科と内科。先輩と後輩。 集中治療室では、様々な立場の人が、様々な「**看板**」を背負…

論理に強いこと。

こうしたものを備えていないと、オープンコミュニティーで発言力を持つのは 難しい。自分には無理だ。根回し専門。体育会は、何も無くても先輩と後輩の繋がりだけはついてくる。長くいれば、長くいるなりに何か 発言できるし、どこかのレイヤでは「勝者」にな…

まわりに役立てられるコンテンツを持っていること。

情報を発信する技術を持っていること。

整形外科は、問題のメインは「骨」だとは分かっているのだが、心臓なんていう分からないものはできれば内科に任せたい。

両方の科の協議のとき最初はお互い「ですます」調で語り合う。論理の層で話をする。「どうせ話したって埒があかないな…」という空気になったとき、整形の先生が「**俺らバカだからさ、 心臓分かんないんだわ**」と語調を変えることがある。これは、**異なる議論レ…

内科はできれば受けたくないから、その患者の心臓がいかに落ち着いているのか、

管理の方針はどうやればいいのかを理屈でまくし立てる。

酒の層

どこかの層ので勝者は、どこかの層では敗者になる。議事録に残る「会議の結論」は、どこかの層で出された結論に一致するけれど、全ての層で同じ結論に至るとは限らない。体育会の主将会というのは、こうした多層構造の間を行き来することで、 誰もが敗者になら…

水の層

空気の層

論理の層

削る研修と育てる研修

##民間病院の臨床研修 1年生の頃はひどかった。入職してから、オリエンテーションに10日間。そのあとは、右も左も全く分からない病棟でいきなり30人持ち。できるわけが無い。患者さんの把握をしようにも、名前一つ満足に覚えられない。新患など入った日には…

マインドマップでお仕事

しばらく前からマインドマップでカルテを書いている。集中治療室には、いわゆる「カルテ」は担当する科の主治医がつける。ICUの医師は交代制なので、 その日の朝のミーティングから、次の勤務帯に引き継ぐまでの間の覚え書きをつけるだけ。 何かイベントがあっ…

P:今後のプラン

の4つを分けて書く。たとえば糖尿病と胃潰瘍がある患者さんが心筋梗塞で入院すると、 プロブレムリストは「心筋梗塞」「糖尿病」「胃潰瘍」の少なくとも3つ並ぶ。主治医のカルテには、「**SOAP**」の4つが、毎日最低でも12コならぶ。非常に煩雑で、 本当にこ…

A:それに対する主治医の考え

O:理学所見や検査所見

S:患者さんのお話

HFOVの原理と臨床

プレゼンテーションを作った。 来週から実際に使う。[HFOVの原理と臨床](http://medt00lz.s59.xrea.com/hfov/HFOV_pre.files/frame.htm)興味のある人、何人ぐらいいるんだろう…。

HFOVクイックガイド

現在、うちのICUには [R-100](http://www.iwaki-kk.co.jp/iwc/42/sec42_r100.htm)という呼吸器のデモ機が入っている。この機械はHFOV(高頻度換気)という小児科で使われる古い呼吸器モードを 備えた呼吸器なのだが、成人でも使えるだけのパワーを持っていると…

初心者の手技はなぜ怖いのか

##エルステ寿司 昔の外科では、どこの病院でも「エルステ(初めての)寿司」という 習慣があった。初めての虫垂炎。初めての胆摘。若手の外科医がなにか新しい手術の執刀医となったとき、 あるいは新任の外科の先生が新しい病院での第一例の執刀医となったときに…

上手くいっているときでも、手元に情報が伝わらないことを怖いと感じられるセンス

そんなあたりが、初心者がベテランに化けていくかどうかを分ける気がする。

なにか不安に思ったら、そこで立ち止まって確認する勇気を持つこと

初心者は、次のイベントを「**見て**」から動くから、どうしても正しい動作のタイミングが遅れる。

横に乗っていると、この「タイミングのずれ」が非常に怖い。自分のほうがよっぽど危ない運転をしていたはずなのに。##丘のむこうには何がある? 人工衛星やレーダーなど無かった時代。平面世界で戦争をしていた頃は、 目の前に丘があれば、その先は全く見えなか…

ベテランは何をするにもタイミングが速い。次のイベントを「**読んで**」動いているからタイミングがずれない。

自分なら当然ブレーキを残して進入するカーブを、ノーブレーキで突っ込む奴。

本人達は平気で走る。自分もかなり乱暴な運転をしてきたから、「怖い運転」をする人たちよりも よっぽどラフな運転をする。それでも怖い。助手席に乗るのがぜんぜん怖くないという人もいる。たいていは普段運転しないドライバーだったり、 事故を体験したこと…

ブラインドコーナーでスピードを落とさない奴。

転職先で教えてくれない3つのこと

##勤務先で「いい人」になるために 勤務する科を変更して1ヶ月。もともとの循環器内科から、いまは集中治療室。1年生の頃から、外科をやったり、救急をやったり。いくつもの科を転々としてきたけれど、もう慣れた。新しい職場に移るとき、迎えてくれる側は必…

血液浄化の知識。ICUではみんな知って手当たり前。自分は全く知らない。

自分の知らないことは学べばいい。これは簡単。教えてくれるし。厄介なのは、自分の「得意分野」と思っていた知識をどうモディファイするかだ。誰だって、自分を大きく見せたい。自分の得意なことというのは、本当に自分ならではなのか。もっと優秀な奴がいた…

心エコーは、幸い自分にしか出来ない。前の病棟では、自分が一番下手だったのに。

心カテは出来ても、カテ室が無ければ役に立たない。

抗生剤については、いまの病棟には感染症の専門医がいる。