HFOVクイックガイド

現在、うちのICUには [R-100](http://www.iwaki-kk.co.jp/iwc/42/sec42_r100.htm)という呼吸器のデモ機が入っている。

この機械はHFOV(高頻度換気)という小児科で使われる古い呼吸器モードを
備えた呼吸器なのだが、成人でも使えるだけのパワーを持っているところが
新しい。

BILEVELが広まって以後、人工呼吸器に関しては全く興味を失っていたのだが、
この呼吸器は久々に面白い。自分の肺につないで試してみると、全く新しい感覚で
呼吸ができる。慣れると、自分では全く呼吸しなくても、振動だけでちゃんと換気が行える。

ARDSの治療はこの数年全く進歩が無い(エラスポールなんて、単なる「水」だ…)が、
この呼吸器は久々に「**くる**」気がする。

で、Johns Hopkins 病院の成人用のHFOVのマニュアルを和訳したので、
興味のある人は使ってみてください。誤訳等、指摘していただければ幸いです。

原著はCritical Care Medicine 2005.Vol.33,Suppl.No.3 の中から抜粋。

現物は[こちら](http://medtoolz.xrea.jp/hfov/hfov.html)。[PDF版](http://medt00lz.s59.xrea.com/hfov/hfov.pdf)も作りました。

原理とか応用とか、詳しい資料を製作中。論文を引っ張ると、呼吸の世界ではなく
波動の世界の話題になってしまい、数式だらけで理解するのに一苦労。
日本語の文献、一つも無いし。いつ出来上がるのやら…。