臨床研修
医師の技量によって、診療報酬に差がつくらしい。>「医師の技量で診療報酬に差 次期改定へ提案目指す」 >(毎日新聞 7/25) >厚生労働相の諮問機関、中央社会保険医療協議会は今月末から、 医師の技能に応じて診療報酬にランクをつける検討を始める。 >手術のう…
>結城さんの家に「凛(りん)」という名前の娘が生まれたら、 その子供のあだ名は絶対に「**有機リン**」だなあ…。夜中に胃洗浄しながら、そんなことを考えた。スミチオンは頭が痛くなるから嫌い。
できるだけ楽をしたいので、ほとんどメモを取らずに病棟を回してる。そんな**手抜き**のやりかたの一例。###病棟業務の問題点##病棟の基本的な業務の流れ 1. 朝病院に来たらナースルームで情報収集 2. 患者さんの回診 3. ナースルームに戻ってオーダー出し 4…
入院した患者さんと話をするときには、必ずロードマップを示すようにしている。「今の症状はあと何日したら軽減します」とか、「この症状はすぐに無くなると思いますが、 この症状を無くすにはだいたい2ヶ月前後かかります」とか。慣れている人間の強みとい…
大学の研究室には何台ものパソコンが並んでいて、なんだかみんな楽しそうだった。小学生だった当時は、何をしているんだか全く理解できなかったけれど、 遊ばせてもらったゲームソフトの面白さだけは覚えてる。##ご本尊を見る不幸 昔は大学が遊び場だった。…
>「人間性」とか「心」なんて、結局誰にもその正体は「わからない」のです。ガンダムに出てくるニュータイプにでもならないと、永遠にわからないよ、きっと。だから逆に僕は、そこに書いてあることから、「その人が身にまとっている鎧の一部」を読み取りたい…
>どれから手を付けるかを決める際の基準にしているのは、 > >1. 締め切りが迫っているか? >2. 想定時間よりも短い時間で終わらせられそうか? >3. 終わらないまでも、とりあえず手を付けて少しでも前に進められそうなものか? > >という3つの質問です。無…
新学期。どこに行っても、この時期の新人はいろいろだ。やたらと元気で要領のいい奴。 おどおどして使えない奴。 地味な奴。派手な奴。やる気を見せるのが上手な奴と、自己演出の下手な奴。 上級生は忙しい。スタッフはもっと忙しい。中身なんか見ているヒマ…
ローテート研修終了後の進路選択について。医者の業界には、そもそも「就職活動」などというものが存在しなかった。ローテート研修が導入されて2年。就職する側も、あるいはそれを受け入れる側も、 まだどうすればいいのか皆目分からない状態。他の業界からす…
移動の時期だ。今いる職場でも、来年度以降の人事の話題が増えた。来年は○○病院へ移動になった。また小児科が撤退するらしい。 来年大学に残る2年目は、○名いるらしい。などなど。##医師の未来の不確定性 雇用も流動化した。医局が強かった頃は未来が読めた…
##民間病院の臨床研修 1年生の頃はひどかった。入職してから、オリエンテーションに10日間。そのあとは、右も左も全く分からない病棟でいきなり30人持ち。できるわけが無い。患者さんの把握をしようにも、名前一つ満足に覚えられない。新患など入った日には…
##エルステ寿司 昔の外科では、どこの病院でも「エルステ(初めての)寿司」という 習慣があった。初めての虫垂炎。初めての胆摘。若手の外科医がなにか新しい手術の執刀医となったとき、 あるいは新任の外科の先生が新しい病院での第一例の執刀医となったときに…
勤務先で変な風邪が流行っていて、この2日間身動きとれず。気管支からやたらと「いい痰」が出て、 培養に出したらなんか生えるんじゃないかと…。##エンダーのゲーム 寝てばっかりだったので、[エンダーのゲーム](http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415…
砂漠の中のピラミッドが林立する世界。大学を卒業して医者になり、どこかの病院に就職して、特定の分野の専門家になるということは、 このピラミッドを登っていくということだ。卒業したばかりのとき。右も左も分からない状況で砂漠に放り出された研修医は、…
##知識習得の高速道路化という現象 インターネットの普及や、安価に使える論文データベースの普及に伴い、他の人の知識の成果物の参照が、極めて容易になった。他の人の技術を自分の参考にするのが容易な業界、とくにプログラマーの業界では、このインターネ…
>「医者なんて一生勉強だよ」とよく言われるのだが、別に医業に限ったことではなく、持てる知識や技術を駆使して仕事にあたる以上、どんな職でも一生勉強に違いない。>研修制度が義務化され、すでに一年以上がたつ。制度の受け止め方やこなし方といったスタ…
##のろまな奴は嫌われる速さは力だ。どんな状況にあっても、動きのすばやい研修医は、そのことで誰かの不興を買うことはない。もちろん、仕事は早いだけではなく、正確な事だって大事。 それでも、研修医の仕事には、正確さなんか求められない。たいていの病…
一人の決断、あるいは少数のグループの決断は世界を動かす。救世主ものの漫画(北斗の拳とか、風の谷のナウシカとか…)ではあるまいし、実世界でそんなことがおきることはめったに無い。社会的な地位の高い人、あるいは政治力の強い人なら社会全体に強い影響を…
競争に勝つのは楽しい。一方で、負けた奴を見るのは後味が悪い。競争というのは、要は潰しあいだ。勝ちたいと思ったら、必ず誰かを負かさなければならない。どんな競争であれ、そこには勝者と敗者というものが存在する。勝者は何かの報酬を得、一方で敗者は…
議論なんて下らない。 どうせ結果は最初から決まってる。声の大きい人たちは、議論が強い。結局はいつも彼らの言いなりにしかならないし、かといって喧嘩をするのも大人気ない。勝ち目のない議論に参加して、あとから目をつけられるぐらいなら、黙っているほ…
いじめはなくならない。 複数の研修医を擁する職場では、まず上級生-研修医が一つのチームにまとまらないと、話が前に進まない。チームにまとまるということは、すなわちお互いの力関係をはっきりと認識するということだ。下級生から信頼されるには、「いつ…
およそ知識というのは、正しい場所、正しいタイミングで発現されないと、なんの役にももたたない。正しいやり方をせずに詰め込んだだけの知識では、試験の役にはたっても、現実世界の問題を解決するための道具にはなりえない。正しい知識を身につけるには、…
去年の卒業生には、まだ少し早いかもしれない。2年目を終わって救急外来へ。救急の業務にもなれ、忙しい外来の中で患者さんをさばいていく知恵も身についた頃。卒業したばかりの時には針一つ刺すのにもおどおどしていた研修医も、いつのまにか救急外来業務に…
市中病院で働くのにはコツがいる。市中病院は組織がしっかりしていて、チームでの作業がやりやすい。その病院のルールの中で働いているかぎりは、周りの人が自然に手伝ってくれるので、物事がスムーズに動く。ところが、長い歴史のある病院には厳格なルール…
研修をさせてもらった病院では、まずは部分の専門家になることを求められた。細い血管にも点滴が取れるようになること、必要な時にCVラインを取れること。気管内挿管、心臓マッサージといった救急手技。そして疾患ごとの治療方法や、薬剤の使い方といった知…
一つの病棟内でも、ベッドの状況判断をする役、急変時にとりあえず突っ込んでいく役、他科との交渉役など、同じ兵隊の位の医者同士でも役割は分担される。患者さんの急変時もそうだ。そのとき居合わせた医者が、同じ仕事に殺到したら患者は死ぬ。挿管をする…
この患者さん、早く心臓が止まらないかな。そうなれば、自分にも何をすればいいのか分かるのに。ACLSコースの受講を終了した新人研修医は、しばしばこうした不埒な考えをもって救急外来に降りてくる。苦しんでいる人を診察するのは恐ろしい。まず苦しんでい…
研修医 先生、どうしてここでミラクリッドを使うのですか?ICUスタッフ ミラクルだから。ミラクリッドの使いかたの説明としては、これ以上に適切な説明を知らない。特にICUに入ると、ミラクリッド、フサン、FOY、FFP、ステロイド、免疫グロブリンといった、普…