2005-07-28から1日間の記事一覧

知識の渋滞を抜け出すために

##知識習得の高速道路化という現象 インターネットの普及や、安価に使える論文データベースの普及に伴い、他の人の知識の成果物の参照が、極めて容易になった。他の人の技術を自分の参考にするのが容易な業界、とくにプログラマーの業界では、このインターネ…

伝説のインドの天才数学者ラマヌジャンは、貧乏で進学できなかった子供時代、一人で分厚い数学の辞典「純粋数学および応用数学における基本結果概要」にでてくる5000の公式、方程式を丸暗記していた。

>膨大な量の答えの暗記、計算の分割方法の知識は、数学者の計算速度を飛躍的に高める文化概念ツールとして機能している。日本の珠算の上級者は暗算のときに頭の中でソロバンを動かすらしいが、これもツールの例といえる。 >[Passion For The Future: なぜ数…

累乗計算の世界記録保持者ウィム・クラインは100桁の数の13乗を2分以下で行うことができるという。彼は150までの整数の対数を丸暗記してこの計算に用いている。

計算の天才マーティン・ガードナーは777の二乗を計算するとき、まず777に23を足して計算しやすい800にした。彼は100までの二乗ならば答えを暗記していたので23の二乗は529だとすぐに分かった。

そこで、(777+23)×(777-23)+529=(800×754)+529 を計算し、603729という答えを瞬時に計算した。

リスクの回避と、あえてリスクをとる場所を理解する

##まずは理解でなく暗記から 手術や手技を覚える場合、大事なのは手順を理解することではなく、手順を覚えるということだ。覚えるというのは、文字通り暗記する。例えば手術の手順などでは、手術の参考書に書いてある切開の順番、そこで使う道具の名前、その…

手技のリズムを把握する

手順を理解するのではなく、暗記する