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11:54 相対化という技法が、議論地盤の液状化を招くという指摘がいいな、と思った。みんなが相対化の泥沼に参戦する中、文字通り 「 泥沼 」 になった地盤の中で、どうやって戦えばいいのかを暗示しているみたい *Tw*
11:55 地盤の 「 液状化 」 が可能なら、今度は逆に、地盤を乾かして固めるやりかたというのがあるのかも。大昔、泥みたいな地盤に城作る時、どこかの武将がひたすら子供に遊ばせたやり方みたいな。これは要するに、議論が風化して、科学者だけが残ることなんだろうけれど *Tw*
11:56 学をまたぐのはいずれにしても面白い。 「 液状化 」 という言葉をキーワードにして、議論に無理やり経済をくっつけたお話の先に、さらに陸上戦と水上戦の戦場教義のお話とか、さらには地盤改良の土木のお話なんかがくっつく *Tw*
11:57 たとえ話を行うときには、いろんな分野をくっつける 「 キーワード 」 みたいなものがあって、その一言がいろんな発想を引っ張ってくれる。主に頭の中から。無駄知識詰め込むのは大切。 *Tw*
11:57 ネットワークの存在が、あるいは人間が生み出す文章の総和を増したなら、それは個人的には、そんな 「 一言 」 に出会える機会の増加として説明しそう *Tw*
11:58 星真一なんかは、その 「 一言 」 を見つけるために、封筒の中にキーワードを詰め込んでは、任意の2枚を引っ張って、頭の中の自分と対話するようなやりかたをしたらしい。 「 1001羽を作った人 」 にそんなことが書いてあった *Tw*
11:59 @fromdusktildawn 「 子供を説得できない学問に何の価値があるの 」 という返しは、やっぱり相対信者にしか役に立たないかもです。。それ言い出すと、きっと炎上しそう *Tw*
12:02 @acquo 土台があるのが前提の陸上の戦いと、そもそも土台となる 「 船 」 を沈めるのが目標になる水上戦と、三国志時代ぐらいの武将の戦い方なんかが、あるいは参考になるかもです。このあたり 「 閣下で三国統一 」 のニコ動ぐらいの知識しかない *Tw*
12:09 格差社会と 「 市場の失敗 」 と、幸福の市場化と、あと情報のお話組み合わせると面白そう。一頭の馬を作り出した神様と、一組の馬から10頭を作り出した農家の人と、生み出した情報量はどちらが多いのか ? 立場が違えば、同じ体験かが生み出す幸福量も、きっと違う *Tw*
12:09 情報を低了するお話と、幸福を定量するお話と、もう1つ、生み出す幸福を最大化する社会市場の設計のお話と。 *Tw*
12:11 @fromdusktildawn 平等とか自由とか、今になって勝ちの絶対性に疑問の声が出ているけれど、この1000年ぐらいはそれが当たり前のものとしてみんな考えてたのはなんでなんでしょうね ? よっぽど 「 上手くやった 」 人が過去にいたのか。 *Tw*
12:12 @acquo そのあたり、議論や戦に負けると一族皆殺しの中国人は、やっぱり強いのかも。4000年かけて、自分たちを 「 品種改良 」 してきたようなもんですからね。。。 *Tw*
12:14 @fromdusktildawn 逆に、真実の絶対性をうたう人たちから、 「 絶対 」 を維持できていた構造とか、絶対にしておくメリットなんかを分かりやすく教えてくれたなら、それこそ半端な相対論なんて居場所がなくなるはずなんですが。 *Tw*
16:06 John McMillan 「市場を創る」 はいい本だった。爺いの語りがかっこよかった。みんなが満足する市場を作るのは難しい。「難しい」なんて一言は、若者が口にすれば単なる思考停止だけれど、味のある爺が口にする「難しいんだ」はなんだかかっこいい *Tw*
16:08 市場というものもしょせんは道具、それも不完全な道具という指摘が重くてよかった。完全ではなくて、あまつさえ多くの人をまだ救えないけれど、それでも市場は、多様性を担保して批判可能性を保証する点では、今までの道具より強力なんだという指摘 *Tw*
16:08 経済政策が結果を生むまで 10 年かかるという指摘は、全く当たり前のことなのに、はじめて知った *Tw*
16:11 ジェフリーサックスとか、クルーグマンなんかが書いた一般向けの経済書を読むと、世の中のどんな問題でも、一流の経済学者がちょっととんちを効かせれば、ほんの 2 週間ぐらいで解決しそうな気分になってくる *Tw*
16:13 「市場を作る」を書いた人も、むしろそんな経済畑の魔法使いみたいな人なのに、その人の口から「 10 年かかるんだ」なんて聞かされると、説得力がある。こんな当たり前のことですら、言われないと分からない *Tw*
16:14 画期的に成功したはずのニュージーランドは、成功まで 10 年かかった。スタープレーヤー揃えて自由化に踏み切ったロシアは、この本が書かれた時点では、まだ「失敗」したままだった。今は一応成功だろうから、たぶん 18 年ぐらいかかってる *Tw*
16:16 歴史の舵きりが、何かの事実として認知されるまでには時間がかかって、それまでの間は、その舵取りは、失敗と成功の重ね合わせになっている。量子力学と違うのは、重ね合わせがどちらかに収斂するまで 10 年もかかって、その間にきっと、重ね合わせから何かの利益を引っ張れるという部分 *Tw*
16:19 時間軸を共有できないことそれ自体が、もしかしたら絶対を信じる人と、相対を運用する人との軋轢を生むのかもしれない。「市場を創る」の作者は、経済は「複雑なんだ」と言ってた。単純化による賛美も、思考停止を伴った非難も、どちらも市場をダメにするんだとも *Tw*
16:20 「事実は事実」といい切れる人は、たぶん実世界も量子力学よろしく、重ね合わせの状態を無視できるものだと考えるんだろう。でも「 10 年」という時間は、無視するにはあまりにも長すぎる。 *Tw*
16:32 叩きの予告を行うことに何の意味があるのだろう。そもそも叩くことそれ自体にも。みんな表現チャンネルを持っているんだから、誰かを叩きたかったなら、もっと面白いお話を書けばいいだけ *Tw*
16:33 どこか挑発的なエントリーを書く「釣り師」の人というのは、要するに本当は叩きのめされたい。自分と反対側の立ち位置の人から、自分よりも圧倒的にすばらしいエントリーを見せられて、その人に頭を下げたい *Tw*
16:35 そういったエントリー引っ張れる可能性があるのだからこそ、「当たり障りのある」話題に足突っ込んだりするわけで。もちろん叩き予告をもらったんだから、今期待半分怖さ半分だけれど *Tw*
16:36 自分と違う立ち位置の人捕まえて、その人叩いて言葉を封じようとするやりかたは前時代的。はてなブックマークはまだまだ不完全だけれど、「集合知」的な何かを体現している装置なんだから *Tw*
16:37 圧倒的に面白いエントリー書いて、「ブックマーク」と言う、反論しにくい証拠突き出して、「ほら、僕の立ち位置のほうが、もっと面白い話題作れるよ」、と相手を誘えば、大昔のソクラテスの世界。助産術。 *Tw*
16:38 個人的にはありえないと思っているけれど、世の中の「正しさ」が一つに収斂すると本当に信じてる人がいるのなら、やっぱりすべての人に「助産術」をほどこして、自らの立ち位置に、力技で引きずり込んでほしい *Tw*
16:39 今のところむしろ、それやってるのは相対論者のほうが多い印象。 *Tw*
16:40 @fromdusktildawn たぶんきっと。。でも叩かれたくて叩かれエントリー書いてるわけじゃなくて、もっと面白い言葉を引っ張りたいだけなのですが。 bewaad さんとか dan さんとか、実際に自分を叩き潰してくれる人だって存在しているわけですし。 *Tw*
16:42 相手をちゃんと叩きのめしてくれる人は、予告なんてしないし、何といっても早い。自分がエントリー上げた夕方には反論上げて、自分よりもたくさんのブクマを集めて、自分を見おろしてくれる。叩かれることそれ自体、とても気持ちがいい体験。 *Tw*
16:43 自分が知らない世界には、きっと自分なんかより圧倒的に面白い人が数え切れないぐらいいて、 blog はそんな出会いを促進してくれる。日記はじめる前に読んだ参考書にそんなことかいてあって、今でもそれを信じてる *Tw*
16:45 実際問題面白い人にはたくさんであえたけれど、頭打ち感もなんだか強い気がする。 blog でも「はてな」でも「 mixi 」でも twitter でも、メディアが変わると新たに面白い人が見つかって、昔から面白い人は、そのメディアに移住してくるような気がする *Tw*
16:46 自分の周りはだから、昔も今も、ほとんど同じ人が相変わらず喋ってる。 3 年経って唯一変わったのは、昔なら怖くて近寄れなかった人達と、おしゃべりできるようになったことぐらい。 *Tw*
16:49 @fromdusktildawn たしかに相対主義貫くんなら、「流れる」ことを信じ抜かないとですよね。。あんなこと書いておきながら、今でも道徳の絶対性とか信じきってたり。悟り切れてない *Tw*
16:54 @fromdusktildawn 「粘着」というのは、されるのも疲れるけれど、するほうはもっと疲れるんでしょうか。。そのエネルギーでもっと面白いこと書いてほしいのに。いっぱい書けば、少なくとも読みやすい文章を書く訓練はできるはずだし *Tw*
16:56 5 時から明日の夜までお仕事。。 *Tw*
18:32 「その数学が戦略を決める」という本を読んだ。ワインの質とか裁判の結末、教育、医療、映画の脚本に至るまで、現場のアートこそが現場を悪くして、統計による検証が、物事を前に進める話 *Tw*
18:33 医療の分野だと、証拠に基づいた「定食メニュー」的な医療方針が、患者さんの予後を保証する。医者が行う「工夫」というのはむしろ、治療の質を悪くする。ふざけんなと思った。エクセルに医療を語られてたまるかなんて。 1 年前ならエントリー書いてた *Tw*
18:34 統計万歳の本にかかれてたほかの業界、ワイン評論の人も、教育者も、映画の脚本家も、きっとみんな「ふざけんな」と思ってる。みんなたぶん、自分以外の分野なら「なるほど」なんて思うのに *Tw*
18:35 「市場を創る」の中に、二硫化硫黄を排出権取引の市場に乗っけることで、環境保護にとてもいい効果をもたらしたエピソードが書かれてた。一番厄介だったのは、企業じゃなくて環境保護の人達だったらしい *Tw*
18:36 市場原理で環境保護を行うやりかたは、たぶん環境の人たちからは「良心的な」やりかたに見えなくて、最初は猛反発だったらしい。 *Tw*
18:37 成功が目に見えて、ようやく彼らは、今は募金で排出権を買ってみたり、積極的に「市場」に参加して、自分達の行動を、ダイレクトに環境につなげているらしい *Tw*
18:38 統計にしても市場にしても、実用一点張りのやりかたというのはたぶん、信念とかアート、道徳みたいな、市場に比べてシンプルな行動規範で駆動されてた分野に対しては、受け入れるのにすごい障壁があるのだと思う。自分達だってそう *Tw*
18:39 医療にだって「シナリオ」があって、たいていの場合、へんな工夫しないでそのまんまやると、うまく行く人はすごくうまく行く。肺炎の人とか、たとえばその人のために 2 時間頭使って、そのぶん抗生剤突っ込むの遅れたら、間違いなく患者さんは具合が悪くなる *Tw*
18:40 医師の一部、特に内科方面が、「統計に裏打ちされた操り人形」になったときには、頭使う過程をすっ飛ばして、患者さんをすばやくシナリオに帰着させる能力が問われるんだろうけれど *Tw*
18:41 ルールが変わるのはやっぱり怖いし、アーチスト気取れる今のほうが、医師の立場は間違いなく高値を維持できる。このへんはどの業界も、外圧ないと絶対変わらないし、あるいは医療は最後の最後まで変わらない気もする *Tw*
18:42 その一方で、「高齢化」という現象は、医療の考えかたそれ自体に制度疲労を招きつつある *Tw*
18:43 腹膜炎の寝たきり認知症の人なんか、そもそも「問診」できないし、腹筋ないから炎症起こしてるのにお腹が柔らかい。いつも叫んでるから、痛いのかどうかすら分からない *Tw*
18:43 患者さんを診察して、理学所見をとるまでが 8 割で、後の検査はその確認にしかつかえないなんて教わったのは昔の話 *Tw*
18:44 今はたとえば、「○○苑」から送られた患者さんは厄介な誤嚥性肺炎が多いとか、病院に来る前の情報が大事だったり、挨拶代わりにまず CT 撮って、それ見ながらいたそうなところ押してみたりとか、昔の診断学が使えないことが増えた *Tw*
18:45 医療の社会化も進んだ。もちろんコストのこととか、訴訟圧力のこととか、病院の中にだって「絶対」なんてもうなくて、誰かに運用されること考えながら動かないと、足下すくわれる *Tw*
18:46 方法論の変化は、あるいはこのあたりから来るのかも。実際問題、いくつかの病気については、「みんなで同じことやろうよ」の動きが出てきてる *Tw*
18:47 それは決して、統計学者の苦労の末、ではなくて、むしろ統計なんてほとんどない、昔ながらの医師のアートが発揮される分野なんかで、アート見せて多様化すると訴えられて仕方ないから、とりあえず我慢できる「同じこと」探しましょうなんて、ちょっと後ろ向きなもの *Tw*
18:48 自分みたいな門外漢にとっては、「こうせよ」を偉い人達が決めてくれるのはありがたいんだけれど、その実心臓治療のガイドラインなんかは、さりげなく無視したりすることはよくある。 *Tw*
18:49 それが本当に正しいのかどうか、統計学者は「腐れ医者師ね」としか返答できないだろうし、自分は逆。症例数が少なすぎるし、ガイドラインの一般例に乗っからない人には、ガイドラインどおりになんてできない *Tw*
18:50 どこまでが既得権維持のポーズなのか、どこから先が偽りなき「医師の良心」が発露した行動なのか、自分にだって分からない。長年、そんな行動をとるよう訓練されてきたから、今さら「本当の自分」の境界なんて決められない *Tw*
18:51 このへんの実感があるからこそ、「良心や道徳もまた、状況に対する適応が事後的に決定する」という考えかたには、ちょっとだけ信念あったりする *Tw*
19:32 当直ご飯は、逆さに振ってもこぼれない魔法の親子丼。医療現場では、わずかな遅延がときに致命的な状況を招く。冷えて固まってて箸折れそう。。 *Tw*
19:35 うちの救急ルールは、「雄雄しくあれ」の一言だけ。自分が最年少だからこそ成り立つ無茶なルール。「後ろ」が事実上ない施設の一人当直は本当に怖い。お腹痛い。ご飯おいしくない。 *Tw*
19:36 最年少だし、「バンドワゴンに乗っかる」のは大切なんて思ってたけれど、ベテランぞろいのバンドワゴンがドナドナの荷馬車に見えてくるこの頃 *Tw*
20:59 @yuri00x ジギは芸術とか、アンプル 4 種類切って、一定の順番吸ったあとですぐ静注しないといけない「武見処方」なんてやりかたあったりして。。オカルト的側面。 *Tw*
21:06 @nash_bridges 夢の中で回診してるのはしょっちゅう。患者さんは、実際入院してる人が出てくるときと、全然知らない人が出て来る時と半々ぐらい。夢の中で心カテしたこともある。 *Tw*