twitters for the day

11:35 脳外の専門医がいませんとか、整形外科の当直がいませんとか、そんな理由で救急断る病院が増えた。こんな方便は、少し前なら 2 ちゃんねるの医者板内だけで通用する戯言だったのに *Tw*
11:35 ある時期あれは、みんな掲示板内での自虐的なジョークとしてあんな言いかたをしていた、はず。現実問題、誰かが救急取らないとまわらないし、大きな病院は、やっぱりどうやっても頼られる *Tw*
11:36 この 2 週間ぐらい、搬送時間が 1 時間オーバーの救急が週に 3 人ぐらい来る。救急車からうちの施設まで、どう考えてもうちより規模が大きくて、常勤医師の数もずっと多い病院が、「専門家がいない」という理由で救急車をスルーする *Tw*
11:37 掲示板のお喋りは、たしかに未来を予測することはあるけれど、医者板は元々ベテランが多い場所だったから、あそこでのおしゃべりは「ありえない未来」になるはずだった。 *Tw*
11:38 世代めぐって、いつのまにか冗談が方法論として検討されるようになって、最近になって、それがリアルになった。流れとしては相当危ない、もう誰も責任取らない状態 *Tw*
11:39 この 1 年ぐらいで、うちの施設みたいな古い医者の集まる場所は、守備範囲が 4 倍ぐらいになった。どう考えても一番非力で、夜中になれば、検査の機械一つ満足に動かないのに *Tw*
11:57 いずれにしても、何かを限定することで「留保の無い生の肯定」を回避することが必要。やりかたは2つ。仕事を限定するか、できることを限定するか。 *Tw*
11:59 自治体に「現場にお任せ」を許さない、医師の仕事範囲を契約時に厳密に定義する、交渉専門の業種を間に入れるやりかたと、「診断」それ自体を治療の流れから外すような、学会公認の手順書を作ってしまうやりかたと *Tw*
12:00 仕事範囲決定の自由、動作範囲決定の自由、そんな自由さそれ自体が今医師の首を締めていて、どれだけ腕を上げようが、現場にどれだけお金をぶち込もうが、自由度がこのまんまである以上、状況は変わらない *Tw*
12:01 完全無重力の空間で子供を育てたら、そのこはたぶん歩けないし、泳げない。重力という不自由さ、水という不自由さがあって、初めて人間は、歩行とか、泳ぎみたいな動作を獲得する *Tw*
12:02 だからこそ今現場に必要なのは、動きを忘れた現場に、新たな動作をアフォードするための「制限」であって、自らの手足を縛るようなやりかたを考えないと、状況は変わらない *Tw*