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11:31 長銀の無罪判決というのは、要するに真犯人は「大蔵省の空気」であって、起訴されてたあの2人は、破綻の特異点に「たまたまいただけ」だったという理解でいいんだろうか。。何となく、自分たちの業界でよく見る光景
11:32 小児科医療が、無料になる。全国的な流れだし、「小児医療を無料にします」なんて宣言した議員は人気を集めて、当選する。与党も野党も同じこと言う。「無料」に反発する理由もないから、みんな投票する
11:33 たぶん、議員も役人もそんなに馬鹿じゃないから、無料になったら患者殺到して、現場疲弊して病院終わるの、分かってる。分かってるんだろうけれど、「無料化」叫ばないとそもそも議員になれないから、そう言う。言っちゃった以上、守らないといけないから、無料化する
11:34 その時の病院長とか、もちろんたぶん反対する。小学校近くで開業している開業医とか、「新学期のお子様健康診断無料コース」とか大々的に実施して丸儲けなんて噂もあるけれど、今がっつくと、厚労省敵に回すから、そこまで度胸のある人も、たぶんいない
11:35 政治を回す人達と、現場回す連中と、恐らくは両方とも「本当の解答」を知っていて、それでも議会制民主主義で地域が回っている以上、みんなが「間違い」だと知っているやりかたが、そのまま押しつけられて現場が吹き飛ぶ。
11:36 現場吹き飛んで、はじめてたぶん、犯人捜しが始まる。それは「病院潰し」を企む黒幕議員であったり、目先の利益に目がくらんだ医師会幹部であったり、みんなはたぶん、「誰か」を探す
11:37 「誰か」と名指しされた人は、状況変化の特異点に、たしかにその傍らに立ってはいたし、流れは知っていたけれど、流れを変えることは、やっぱりできなかった気がする。たぶん罪は問えないはず
11:37 黒幕の裏には、「超黒幕」がいるのではなくて、たぶん空気がいる。空気は刺しても死なないし、なんのダメージも受けないから、誰にも責を問えない。
11:38 上手に回った独裁主義社会と、良くできた民主主義社会とは、しばしば同じような振る舞いかたをする。時にはむしろ、独裁主義のほうが、やりかたは素朴でも、原則はもっと正しいことをやったりする
11:40 独裁と、多数決とで振る舞いかたが逆転するのが、たぶん全体最適と、局所の不利益とのバランス感覚が要求されるようなところで、もしかしたら長銀の一件なんかも、詰まるところは「こうしてほしい」なんて、票につながる多数の空気が、流れを作ったような気がする
11:41 小児科医療の問題なんかは、小児の救急料金を、夜だけ値上げするとか、医療費を全体的に値上げした上で、還付金だとか補助金を増やして、本当に必要な人に、必要な医療が分配されるようにすればいいんだろうけれど
11:42 それは間違いなく、夜間救急医療に来る人達の97%、医療者からみて「明日の朝でも大丈夫」なんて断じられた人にとっては、痛みとして感覚される。97%を敵に回す政策は、それがたとえ全体最適を約束するものであっても、たぶん多数決だと通らない
11:43 独裁者、「みんな」とは切り離された、全体のことしか考えない個人にとっては、独裁者個人の最適と、全体最適とがしばしばきれいな一致をみるから、こういうとき、全体最適な政策が選択されることに、葛藤が生じない
11:44 空気の愚行というか、単純に「衆愚」と言っていいのかもしれないけれど、多数決、みんなの意見を集積しながら回していく限界みないなものはあちこちに出ている気がする
11:45 「正しいやりかた」していくと、確実に患者さんは死んでしまう。そのへん治療のガイドラインに何となく似ている。ガイドラインは、その人を「正しく殺す」役には立つけれど、治そうと思ったら、しばしばどこかでガイドライン飛び出さないといけない
11:45 ガイドラインはだから、そこかしこに「現場の判断」だとか「必要ならば」だとか、逃げがうってあって、筆者の責任を回避しつつ、現場の犯罪を推奨している場所がある。
11:47 多数決で回す社会というのも、たぶん昔は、政策握りつぶす横柄な官僚だとか、公約を平気で破る任期のない政治家だとか、ルールを「ここ」という場所で破る人達があちこちにいて、構造的に絶対失敗するやりかたを、無理矢理成功に結びつけてた気がする
11:47 煮詰まってくる、あるいは解答が全然分からなくなると、人間は、もとのやりかた、それも他者から観測された「正しい」やりかたに戻ろうとする。それは致命的に間違ってるんだけれど、分からなくなった人は、文章化された知識に頼る。
11:48 「脊髄を信用せよ」なんて言葉が伝わってる。忙しくて分からなくて、頭真っ白になったとき、頼るべきは教科書なんかじゃなくて、自ら身につけた脊髄反射、「体の声」に耳を傾けないと、状況はしばしば乗り切れない。自分の脊髄を、鉄火場で、どこまで信用しきれるか
11:49 @Drickurs 「あなた何点」を、誰が宣言するかですよね。。
11:50 ビジョナリーカンパニーだったか、社長の成功哲学みたいなものを取材されて、文章化された会社は、たいてい潰れるらしい。最近再発売されたマーケティングの本でもまた、20年前に「すばらしい成功例」をたたえられてた会社は、たいていそのあと舵取り間違えて、潰れた
11:51 ニクラウスだったか、当時ゴルフがあまりにも強すぎて、「自分はどうしてこうも強いんだろう」なんて、悩んでそれを文章化して本にして、そのあと勝てなくなった。
11:52 進退の動作記憶を文章化する過程で、何か大切な者は、たいてい全て失われてしまう。生命体でも、企業なんかでもそのあたり同じで、何か分からなくなったとき、自分の脊髄反射を信じられなくなったら、もう死に体になる。
11:53 そこで教科書読んで、間違って記述された「正しさ」にすがったところで、正解はもう見えない。政策もまた、どこかで「分からなくなった」タイミングがあった気がする。あるいはもしかしたら、単純にやる気がなくなっただけなのかもしれないけれど
11:54 今までそこかしこでルールを破って現場を回した人がいなくなって、たぶん現場には、「正しいやりかた」を記載した、議会制民主主義のルールブックだけが残って、やりかた分からなくなった人がそれに従って、地域もろとも止め刺されてる感覚
11:54 社会の身体記憶みたいな、上手くいってた頃、どうしてそれが上手くいってたのか、それを再現するのは本当に難しい。
11:55 洗練というのは、情報の欠落なんだと思う。目的があって、いろんなやりかたが試されて、ほとんどが失敗する中で、成功例のラインだけが生き残って、今度は枝葉が切り落とされて洗練されて、成功例が出来上がる
11:56 成功が為されたその時点で、ノウハウというか、失敗したとき、やりかたがぶれたときの回避のやりかたは、枝葉として切り落とされて、幹を受け継いだ次の世代は、もうそれを再現できない
11:57 木から柱を切り出すことは、根性さえあればそう難しくはないけれど、製材された柱をみて、そこからもとの木の姿を再現できる人は、そんなに多くない。材木しかみたことのない世代には、もう絶対にできない
11:58 材木買って、家建てる。そんな回転が上手く行っているうちに、現場にはもう、材木以外の材料が見えなくなる。ある日材木が来なくなる。その時現場は、たぶん「木を植える」ところからやり直す以外、時計の針を逆転させることはできない気がする
12:03 @hidekih ありがとうございます。。
12:17 「嫉妬最小化原理」で動かす政治のやりかたは、やっぱり根本的に間違ってる気がしてしょうがない。それは納得ずくで全滅するための方法論ではあっても、原則を曲げないかぎり、そこからはどうやっても「生存」が出てこない
12:19 「ポニョ」の造形は、頭を押さえてスカートまくったら、そのまんま体ごと「裏返し」にできそうな気がする。
21:31 いんどの特番を見てる。7億人いる貧困層向けのビジネス。1ルピーの石鹸とか、4ルピーのラーメンとか
21:32 インドの貧困層は、石鹸の代わりに泥ばっかり使ってて、石鹸使う習慣なかったらしい。シャンプーも。衛生教育、もとい洗脳の効果で、石鹸馬鹿売れしたらしい
21:32 日本では逆に、インド産だったか、体に優しい泥シャンプーとか泥石鹸とか、すごい高級なお値段で売買されてる。見た目は泥。インドの貧困層と同じ
21:33 図らずも、インドで自活してる貧困層の人たちは、先進国の、たぶん富裕層が結構なお金払って手に入れる「泥」を、当たり前のように使ってた
21:34 インドの貧困層は泥放り出して石鹸に走って、先進国は、優良な石鹸として、泥を買う。笑ってるのは誰なんだろう
21:34 物品の移動距離と、その物品が産む経済の大きさは、比例する気がする。インドの貧困層は、本来は高品質な石鹸っぽいものを昔から使っていて
21:35 その価値を誰かが貧困層に教えれば、たぶん泥がお金を産む。泥はインドの農村から都市部、欧米に移動してお金を産む。1円石鹸要らない
21:36 今は泥は欧米に移動して、農村にお金落ちない。農家は石鹸かって、ガンジス川汚す。泥捨てる。川はこれから、リンで汚れる。なんか違う。
21:37 @myrmecoleon ケミカルな物は、でも美味しいんですよね。。蛇口ひねればポンジュースが出てくる愛媛県でも、たぶんファンたオレンジは売れる。
21:38 @inamenai 漫画も小説も予約して読んだ俺様勝ち組ww
21:41 @hmori 愛媛県民のビタミン摂取量は異常で、献体した御遺体もホルマリン要らないとか、いろんな都市伝説がある
21:45 @m_um_u アフリカにありがちな殺しあいがない、というのはやっぱり大きいのかも。日本の繁栄は刀狩り仮説とか。。
21:49 @m_um_u 最初のひと転がり、「ムカついても殺さないで話し合う」の部分は、案外大切ですよね。。「銃、病原菌、鉄」みたいな環境要因の外にある何か。
21:54 インド人はみんな同じ顔に見える。ダルシムみたいな人は、案外少ない印象。