twitters for the day

10:01 久しぶりに、母校というか、昔研修した病院のホームページ除いてたら、副院長がいなくなってた。あの人に限って病院辞めるわけ無いから、どこかの院長にでもなったかな、と検索したら、開業してた
10:02 自分なんかは完全に「いらん子」扱いされてたから、教えてもらうどころか疎んじられてたけれど、連日100人の外来だとか、1日に30人の内視鏡だとか、とにかく仕事量が半端無かった
10:04 数が全てではもちろん無いけれど、数を伴わない質というものは、当てにならない。口悪いし、手癖悪いし、取っつきにくい人だったけれど、仕事に対する態度だとか能力だとか、とてもじゃないけれど追いつけなかった
10:05 今はなんだか完全予約制のクリニックをやっていた。1日に受け付け可能な患者数はせいぜい10人とか、一見さんお断り状態の、恐らくは大成功狙ってないようなクリニック。疲れたんだろうか。
10:06 開業したそのとたん、その人なんかだと、生産能力は9割落ちる。出来ることは、ありえないぐらいに少なくなる。今恐らくは、そんな頑張らない方向に舵切った同業者がたくさん出ていて、医師全体で出来ることが、すごい勢いで減ってる
10:07 経済で言うところの信用収縮みたいな現象なのだと思う。そこにいる医師の絶対数は変わらないのに、その施設で出来ることは、どんどん少なくなる。数を増やしても、たぶんこの傾向はほとんど変わらない気がする
10:08 医師が仮に明日から増えたとしても、頑張らない状態はしばらく続く。恐らくそれは、アメリカが今すぐ公的資金注入したところで、景気の低迷が数年間遷延するのと同じぐらいにはたしかなんだと思う
12:25 カメラ付きのニンテンドーDSは、筆圧感知ができる液晶に写した写真を描ければ、お絵かき練習に使えるのかも。DS側が模範を示して、ユーザーがそれをなぞって絵にするような
13:22 @waxed_moon ごく単純に、ペンタブレットをなぞる液晶に写真を重ねるだけのソフトでも、スケッチがそれなりに描けるようになるのかな、と。きれいな写生が、写真をなぞるだけでできてしまうような。それが嬉しいかはともかく
13:47 @waxed_moon カメラと通信、あとゲームだけだと携帯電話になっちゃうから、タッチパネルの機能生かした遊びができると面白そうですよね。
13:55 診断学の本を読んでる。「総論」のところにベイズ理論の解説を一くさり入れて、「感度が高い検査が陽性になったからといって、そもそも発症頻度が低い病気なら、その陽性にはあまり意味がないのだ」なんて、読者の先入観取り払ってから、各論に入る奴
13:56 診断学はもう閉じた学問で、何十年も進歩らしい進歩がなかったから、ベイズ検定のやりかたは、たぶん世界中で注目を集めてる。
13:57 新しいやりかたを用いて、今までのやりかたを振り返ると、全く違った世界が見えてくる。「先入観」が隠していた何かとか、必要以上に恐怖を煽っていた部分とか、誤りを読者に指摘して、読者を驚かせると、信者が増える
13:58 「驚き」を提供する新技術は、それでもたぶん、どこか間違ってると思う。世の中をひっくり返すような新しい技術は、たいていは「便利」なものとして認識されて、それが出現した翌日から、もう生活の一部になる
13:58 それが出たあと、もう生活は一変しているのだけれど、その変化があまりにも自然に行われるから、たいていの人は、驚かないし、振り返らない。
13:59 ようつべの技術なんかは相当画期的で、恐らくあれが出て、パソコンでテレビを見るのが一般的になって、リアルタイムでみんな集まってテレビを見るとか、激減したと思うけれど、あの技術で「驚いた」人は、そんなに多くないような気がする
14:00 診断学ベイズ理論を取り入れるやり方は、どの本開いても、何というか、読者に最初に驚くことを要求する。あなたたちは間違っていたんですなんて。この時点ですでに、このやり方は、やっぱり根付かないような気がしている
14:00 @waxed_moon そのへんになってくると、全然分からなかったり。。
14:01 同業者が驚く技術、あるいは考えかたならば、患者さんはもちろん、もっと驚く。驚きは不安につながって、不安に思いながらも、統計学者に「それはあなたの先入観なんですよ」なんて言われたところで、不安は残る
14:02 統計学者にとっての「誤差範囲」の事象が、当人にとっては一生を左右する問題になる。不安駆動型の、物事を「死ぬ順」に並べて、「死ぬ病気」から順番に除外していくやりかたは、統計学者からはボロカスにいわれるけれど、医師も患者も安心できる
14:03 自分達が売っているものについて、みんなもっと自覚的になるべきだと思う。我々は「安心」を販売して商売をしているのであって、統計を売るのはコンサルタントの仕事であって、我々がそれをそのまま売ったところで、お客さんは喜ばない
14:05 たとえば隣町の病院まで2時間ぐらいかかる小さな診療所に「頭痛」を訴えてきた人と、コンビニエンスストアと化している総合病院に、夕方頭痛で立ち寄った人と、同じ「頭痛」と考えてはいけないような気がする
14:07 症状はたぶん、患者固有のものでなく、その人の病理と、対峙した環境との相互作用で創発する。田舎の診療所に来る頭痛は「本物」である可能性が高いけれど、CTスキャンがあることが周知されている病院に来た頭痛は、むしろ「CTを切ってほしい」思いが頭痛を要請した可能性がある
14:08 こういう人に詳細な理学所見をとって「大丈夫です」と言ったところで、その人はたぶん、満足しない。一方で、「CT時間外10万円」と書いた貼り紙を待合室に貼りだしておくと、こうした人はもしかしたら、そもそも頭痛を訴えて病院に来ない
14:09 診断学は、症状を「患者さん固有のもの」であって、同じ症状は、同じ病理で発生にすることを前提にしている。これは「経済合理的な人間」を前提にした経済学がうまく機能しないのと同様に、どこか危険な気がする
14:10 そもそもが近似でしかない診断学を、さらに統計で修飾を加えて、患者さんにも、医師にも「驚き」を提供したところで、「それで、誰が幸せになれるんですか?」なんて、ちょっと聞いてみたい気もする
14:11 @nean 「マージナル」は大好きだった。
14:12 萩尾望都は原作なしのSF書かせたら本当にすごい。というか、それしか読んでいないけれど。
14:20 @aki426 100億千億は、キリストが地球儀改造して次元の隙間に逃げ込むのと、残った主人公達がそれを「読んで」行き先見定める場面が、何かごまかしてて嫌いだったり。。あのへんは原作者の描写なんでしょうけれど。
14:22 @aki426 SF作家は、分からないところを「ごまかし」てはいけないんだと思うんですよね。。分からないなら、それっぽい機械を適当に動かすんじゃなくて、それを使わないやりかたを一生懸命考えるべきなのであって。スケール大きくて面白いぶん、あの部分の姑息さだけが嫌だった
14:25 @aki426 変なメカニック入れないで、寓話とか神話の下手で書いたほうが、人生棒に振る読者が大量に発生して面白かったですよね。
14:29 @aki426 似たようなテーマだと、「イティハーサ」はもう少し神話に舵切ってるかも。それでも神話に振った分だけ、向こうの方がSFとして完成度を上げている不思議。
14:31 あと佐藤史生の「ワン・ゼロ」。夢枕の「上弦の月を喰らう獅子」もそれっぽい。
14:40 そういえば「内田善美が好きだ」という部分で、ふろむだ先生と意見の一致をみたことがある。