Sat, Feb 25

  • 14:36  洋書の翻訳を商業出版するのはあまりにも大変だけれど、洋書の「おまけ」として、和訳したPDF原稿を添付販売することって、合法なんだろうか?読者は元の本を買うのが前提。
  • 14:37  日本語を喋る人よりも英語を喋る人のほうが圧倒的に多くて、恐らくは医学以外のどんな分野であっても、日本語の専門書よりも、洋書の専門書のほうが数が多くて、面白い切り口の本はそれだけ多い。かといって、英語の参考書を読むのはやっぱり大変で
  • 14:38  誰かが読んで、内容を紹介してくれればありがたいにせよ、どこか海賊版の響きがあるし、無償ボランティアは、それが当然のこととして期待されたその瞬間に瓦解する。このあたりはもうどうしようもない。最初から、お金儲け前提の仕組みを考えないと
  • 14:40  医学洋書がたとえば1万円ぐらいとして、日本で翻訳販売されると、たいていは2年遅れで、価格は1万5千円から2万円ぐらいになる。商業出版でミスは許されないし、どうしたっていろんな医師に原稿を回して査読してもらわないといけないから、この時間を縮めるのはたぶん難しい
  • 14:41  品質の問題を迂回していいのならば、それこそ洋書を買った瞬間にOCR機械翻訳させれば1時間だし、慣れた人がそれを「どうにか読める」レベルに持って行く程度でいいのなら、頑張れば1週間ぐらいでいける。どのぐらいの品質を求めるのかで時間は変わるけれど、2年よりは短い
  • 14:42  もしも「おまけ翻訳」という手段がぎりぎり許されるとして、そうなると今度は、それを作る商業翻訳者には、2年間という競合のいない時間が許されることになる。面白そうな要所で、購買が見込まれそうなものを翻訳して、密林経由で「おまけ」をつけて、価格を上乗せして販売する
  • 14:43  1万円の本が、「どうにか読める」レベルであっても和訳がついて12000円ぐらいだったら、需要は多いんじゃないかと思う。洋書の参考書って、自ら好んで手に取ることもあるけれど、上司から「読め」といわれて泣きながら読む機会も多いだろうし
  • 14:44  このあたり、昔ながらのタイムマシン商売そのまんまで、なんの目新しさもないけれど、陳腐で使い古された手段だからこそ、食べられる可能性もそこそこ大きいのではないかと思う。翻訳がよしんば間違っていたとして、相手のメールアドレスは分かるのだから、訂正稿をメール配信すればいいのだし
  • 14:45  「安価なおまけ」として翻訳を販売することで、あくまでもご本尊は読者の購入した洋書、利益を得るのは海の向こう側にいる作家と出版社になる。割を食うのは、もしもその本を和訳販売したら利益を得たであろう、国内の出版社と翻訳者だけれど、このへんどうなんだろう?
  • 14:47  そんなにたくさんの人が食べられる場所ではないにせよ、有名な医学洋書、ほぼ「定番」として名前の通っているものでも、和訳が絶えて久しい本はけっこうあるし、今年改定されたハリソンにしたところで、翻訳が出版されるのは数年先だろうし
  • 14:49  読めればいい程度の翻訳は、「文章を日本語で楽しみたい」という需要を満たすことはできないだろうし、たくさんの購買が見込まれる小説なんかは、最初から国内の出版社が翻訳の契約をするだろうから厳しそう。専門書はそういう意味で、まだまだ大きな機会が眠ってそうな
  • 14:50  @mobrast海賊版」を、どうやれば迂回できるのかな、と考えてしまうのです。。  [in reply to mobrast]
  • 14:51  商業出版は、検証のコストが莫大で、あれはもうこれ以上削りようがない。個人で作る何かにしたところで、本来はそうした品質が求められるのは当然なのだけれど、あれ何とかしないと、電子時代、読者が考える価格と、実際の出版に要した価格と、離れていく一方だと思う
  • 14:53  読者はたぶん、紙の本の価格を「紙代」と「印刷代」を根拠に査定する。実際の価格はたぶん、「人間」のコストが大多数なのだけれど、書籍が電子化して実体を失うと、読者はそれを「無料」と査定して、出版社の側は「不変」と査定する。すごい衝突が生まれて、たくさんの機会が失われる可能性がある
  • 14:54  @unpocketable 権利元がそこに権利を主張するのなら、こういうのはもう無理ですね。。。たしかに相手方の胸先三寸が全てという気が。  [in reply to unpocketable]
  • 14:55  @mobrast 洋書教科書を、もう少し手軽に読みたいものだなぁと。。  [in reply to mobrast]
  • 16:05  http://t.co/FuNG4duQ さっきのまとめ
  • 16:20  「規格を作成、提示することで参入閾値を下げる」ようなやりかたというものは、同時にもしかしたら、商品としての検証コストを下げることにつながっているような気がする
  • 16:21  何かで商売するときには、それが安全であること、品質に対する責任を、自ら担保して見せないといけない。詐欺上等、逃げる気満々でもない限り、検証のコストや、責任の準備コストは莫大で、これが外部化できると、参入コストは劇的に下がる
  • 16:22  「厳密な規格がある場所」というものは、裏を返せば、規格に乗っ取っている限り、検証のコストを規格を作った人が負担してくれることにもなっている。結果として厳密な規格がある場所には、責任の準備コストを持つだけの体力はないけれど、十分な技術を持つ人が集まって商売ができる
  • 16:23  「洋書に乗っかって品質の低い和訳を販売」するやりかたは、ご本尊たる洋書参考書に、検証のコストを外部化したやりかたであるとも言える。卑怯だし、グレーだけれど、だからこそ、ここで小さな商売をはじめられる可能性はあるような気がする
  • 16:24  家を建てるときなんかは、地盤がちゃんとしていること、その地盤に対して十分な「固さ」を持った家であること、さらにはその家に不具合のないことを、建築会社や大工さんが保証しないといけない。保証コストは莫大で、どうしたって家を造るのにはお金がかかる
  • 16:27  @hidekih 以前本を出版したときに、一冊の本を作るために、専門の編集者を2年近くも自分のために拘束する、という事実に気がつき、恐怖したのです。。  [in reply to hidekih]
  • 16:28  @hidekih 「規格か」というのはそういう意味で、無限責任の地獄をどこかで絶てるものなんじゃないのかなと。  [in reply to hidekih]
  • 16:31  @ryokan もちろん翻訳権は「 取 得 し な い 」前提で文章を書いたつもりなのですが。。。  [in reply to ryokan]
  • 16:32  @oliza9 「お客様は神様」って、いろんな業界を潰しましたよね。。  [in reply to oliza9]
  • 16:32  @hidekih 難しいのですかね。。  [in reply to hidekih]
  • 16:33  @hidekih 医療の規格たるガイドラインには、「こうすべきだ。しかし現場の判断でこんな可能性も考慮しうる」みたいな記述が山ほどあって、みんな微妙に判断から遠ざかっているのです。。  [in reply to hidekih]
  • 16:36  @hidekih そういうの大事ですよね。。それこそ「コンテナハウスの工夫」みたいなものがあってもいいのかなと。夜中のガソリンスタンドに行くと、同じ軽自動車をこれでもかと飾った若い人が集まっていたりして、あれ見るのがけっこう面白かったり  [in reply to hidekih]
  • 16:40  @hidekih 今はガイドラインよりも、保険の支払い方式が「総額支払い」に変わったことが、医療の規格化を推し進めてるかもですね。。  [in reply to hidekih]
  • 16:48  @hidekih 病名が一つ決まったら、その病名あたりの支払いが行われて、あとは一切病院の持ち出しになる、という支払いルールです。やっている病院と、昔ながらの出来高支払い方式でやっている病院とがあるのです  [in reply to hidekih]
  • 17:34  「ゴミ」だったら「ほしいものと違います」といえばいいし、「無名」だったら「知らなかった」でいいし、「ゴミ」とか「無名」とか、あえて引っかかる言葉を使う人ってどうも苦手だ。。
  • 21:19  Tumblrで見た「平和の反対語は混乱であり、それは 状態を指す言葉である。 戦争は暗殺、脅迫、政略結婚、買収、 対話等と並ぶ外交手段の一つである」というのはいい定義だと思った
  • 21:22  裏を返せば、戦争と平和みたいに、少しずれた何かを反対語として対比させるやり方は、無理筋を呑ませるための便利な道具になる
  • 21:24  一般化すると、望ましい状態と、それを達成するのに必要な、何かに痛みを強いる手段とを対比させることで、問題の解決を目指す連中を皆殺しにできる
  • 21:26  自然と副作用なんかもそうか。。
  • 21:29  平和、自然、健康、平等、公正あたり。対比される手段は戦争、科学的な何か、経済方面の各種正解、規制の緩和や民営化あたり
  • 21:41  きつい言葉を使うのと、歯に衣着せぬ物言いをするのとは、意味合いがまったく違う。きつい言葉でばっさりやるのは、むしろ何を言っているのかよく分からない官僚答弁みたいなうろんな言い回しに近い。
  • 21:43  歯に衣着せぬ言いかたというのは、それがどのような状況で、どんな物差しに照らして、どんな評価であるのかを一気に述べる。そうすることで反論可能性を絶つ。事実しか言ってないから。
  • 21:45  こうした工程を経ないで、「これはゴミだ」みたいなきつい言い回しで反論可能性を絶つやりかたは、相手にあきらめを促している。ぐちゃぐちゃと何を言っているのか分からない政治家の答弁も、きつい言葉で「ゴミだ」と言い切るやり方も、要するに「この人とは話しても無駄だ」というあきらめを目指す
  • 21:48  感情の問題に踏み込まないことで感情の応酬を回避して、結果として議論が発生しないのと、事実に一切言及せず、感情の問題のみ叫ぶことで議論それ自体を回避するのと、目指すところは似ていても、やりかたはずいぶん違う
  • 23:34  @daiyamasaki 法律、特に海を超えたそれは、個人で何とかするには厳しすぎますよね。。

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