意味をもたせたい単語、あるいは重要な単語には漢字を使い、それ以外はひらがなでといった使い分けを試みること。

こうしたことに気を配りつつ、そのまま文章を書くと、起伏のない、「頭の悪そうな」文章が出来上がる。「紙に文章を書く」という現在の表現手段では、まだまだ文章の修飾は欠かせず、内容と表現との分離は難しい。

このあたり、HTMLを書くときにテーブルレイアウトを多用すべきか、CSSに任せるか、といった話題に通じるものがあるのだが、現時点ではある程度のレトリックをいれて文章を書かないと、何よりも文章を書いている自分自身が退屈でしょうがない。

HTMLで分けるようにいわれているのは「内容」と「構造」だが、その内容にあたる文章自体もまた、内容と構造とに分解可能だろうか。同じな内容でも、その表現のしかたによりコメディーにもホラーにもなりうる文章。そんな情報の記載ができると、文章メディアのあり方というのはずいぶん変わってくる気がする。