カルトは権威好きだ。誰も知らない権威の発言は次々と引用され、カルトの思想に厚みを加える。

最初に文章を書いてた頃は、とにかく読んでもらうことが先決だった。
あんまり受けなかったけれど、全部テキストベタ打ちだったから、アクセス数稼ぎにはなった。
今見ると読みずらい。索引もないから、現場で何かを調べるのは無理だろう。

##従来の文章を越えるもの
最初にマニュアルを作った頃は、文章のベタ打ちしか出来なかった。

道具といえばワープロだけ。スキャナも持っていなかったし、グラフィックソフトなんてついていなかったから、
文章内に図版を張り込むなんて夢のまた夢。文字ばかり並ぶ本は見苦しかったけれど、
他にやりようもなかった。

そのうちワープロからパソコンになり、Wordをすっ飛ばしていきなりLaTeXを使うようになって数年。
図の張り込みやら、文章のPDF化やらがまともに出来るようになってから、
ようやくマニュアルの「読みやすさ」について考察する余裕が出来た。

この頃感銘を受けていたのが、当時話題だった「ゲーム脳の恐怖」という本だ。

出版された直後から「トンデモ本」認定を受けていた本だったけれど、
「ゲームの世界を無批判に受け入れてしまう、
痴呆患者と同じゲーム脳」のメタファーは印象的だった。

>**下級生に文章読ませて、相手を「ゲーム脳」化できたら、相当面白いな…。**

何年経っても動機は不純。そんなわけで、以下のような方針を考えた。