高齢者でも名前に「さん」づけ。赤ちゃん言葉は禁忌。

言葉の気遣い。ていねいな態度と、**ついでに**正しい医学の知識。ここまでやってやっと必要条件。
十分条件にはまだまだ足りない。

怪しげなサプリメントに大金をつぎ込む人。
「ジュースは控えてください」と注意すると、コーラをがぶ飲みして血糖値を上げてくる糖尿病の患者。
タイプは全く違うけれど、どちらも共通するものは同じ。こういう人達は、**目の前の医者の意見を
根本的に信じていない**。

##健康になるためなら死んだっていい
医者の薬以外に何種類ものサプリメントを試す人、健康マニアの人にとっては、
大切なことは「良く」なることだ。

良くなることと、治ること。一見同じゴールなのだけれど、
マニアも度が過ぎてくると、このあたりがずれてくる。

彼らにとっては、薬を飲むこと、健康食品を購入することというのは、
自分の体を「良く」するための変革の手段だ。

コントロールがよくなった糖尿病や高血圧。セオリーどおりならば薬を減らすところであっても、
こういう人達は「落ち着いたから減薬しましょう」では納得しない。

健康を求める人、生活を変化させることで「良く」なろうとする人達にとって、
大切なのは「良い」未来だ。今まで死ななかった過去の実績は問題にならない。
未来派の人に過去を強調しても、「こいつ全然分かってねえ…」と信頼を失うのがオチだ。

薬を飲む目的は、現在の自分の体を元に戻すことではなくて、数年先によりよくなった
自分の体を手に入れるため。だから、薬を減らしたり、「弱い」薬へ変更したりするのには
抵抗がある。黙って変更したりすると、サプリメントの量を増やされる。

こういう人達に減薬を提案する際は、こちら側から未来のプランを提案するのが効果的だと思う。