このとき、「良医」に
代わる別の理念にとらわれて、皆が一方向性に変化するのは駄目で、
個々に多様性を志向する必要がある。
こんなところでしょうか…。
以下延々とたとえ話。文中、「理念」という言葉と「イメージ」という言葉はほとんど
同じ意味で使っています。
##モラルとは個体の持つ理念
ライオン登場前のサバンナ、シマウマの楽園状態だった世界というのは、
白い巨塔の原作が登場する、さらに前の話。カンフル剤などが普通に使われ、抗生物質が
やっと登場した頃。
医者の治療はみんな俺様節全開。エビデンスなど言葉すらない世界。
みんな「かくあるべし」という良医の理念を信じて頑張り、一方で疲れて開業すれば
左うちわでウハウハ。
そんな時代が本当にあったのかすら知りませんが、分からない世界を懐かしんで表現したのが
「シマウマしかいない最初のサバンナ」です。この世界でのシマウマは天敵がいないので、
「**シマウマたるもの、かくあるべし**」という理念を自分達で作って、
のんびり草など食べています。
##管理者の持つ理念は個体にルールを強要する
サバンナがシマウマだらけになってしまうと草は枯れるし、何よりも景色が単調です。
「サバンナは、こうあってほしい」という理念**を神様が持ちはじめたとき、
その理念の具現者としてライオンがサバンナに現れます。
ライオンはシマウマを追いかけ、その群れの一部の個体を殺します。
観察者としては、そうした事件が時々あったほうが見ごたえがあります。
これが、神様が考えた「こうあるべき」サバンナの姿でもありますし。
いきなり天敵が現れたシマウマは、たまったもんじゃありません。