Web2.0が言われるようになった昨今。登場した様々なコミュニケーション装置は、

活発な議論を生み出すどころか、レッテル張りと極論とが支配する極端な社会を作り出した

##評価は現実を決定する
一昔前。ネットに発信した文章に対する評価は、ある程度予想できた。

作者の意思というのは、書いた文章全体ひとかたまりで理解されたし、
流れを知っている評価者は、製作の過程を含めて評価してくれたから。

「**発信の技術**」が進歩した現在。ネットにアップされた文章はばらばらにされ、
作者の手を離れて引用され、評価される。

元の作者の意図は、評価を受けることで変質する。情報は一人歩きし、
落としどころを失い、極端な評価へと走り出す。

少し前に有罪判決の出た、奈良の騒音訴訟の被告のおばさんの報道に関する話。