原疾患と関係ないこと、たとえば「あなたは先月腰が痛んでましたね」とか、

「最近は咳の頻度は減りましたか?」とか、カルテの片隅にメモしておいた瑣末なことを話題に出して

情緒の点数稼ぎ**を行う

ゲームは7点満点。

ゲームセットまでに、いくつの肯定評価をとれるかが勝負。4点以上なら「いい人」、
3点以下なら「いやな奴」。

だから、「○○さんは犬を飼ってる」とか、「××さんは去年の6月にハワイに行った」とか、そうした
病気と何の関係もないエピソードは、けっこう大事。
これを覚えているだけで、7点のうち1点はとれるから。

患者さんとの会話でも、よほどの大失敗をしなければ、
3点ぐらいまでは何とか肯定的な評価を引っ張り出すことはできる。

情緒の抽象化というのは、たぶん思考が停止した瞬間に行われる。

残りの4ポイントが悪い方向に行かないように気をつけながら、人格判断の要素が7つ程度
貯まって、何とか勝ち目が見えたタイミングで**思考停止ワード**を発する。