「あなたの個人的な見解が聞きたいんです」

何とかして相手個人からの言質を取るように交渉を進めると、けっこううまくいく。

##マスコミと医師との戦いかた
医者がマスコミから叩かれるようになって久しいけれど、
たいていの案件では、やはり医学的にみてどうにも理不尽な叩かれかた。

医師側は医学的な正当性を主張して、それでもマスコミにいいように叩かれて、
世論もまたそれを支持して。

報道という戦争の舞台では、医療者側とマスコミとでは、どう争ったって
マスコミ側のほうが戦力が上で、飛び道具勢ぞろい。

マスコミ側の兵力は膨大で、医師を「医師一般」で一括りにして攻撃して、
医師側が反論する頃にはすでに別の話題で盛り上がる。もうやられっぱなし。

ランチェスターの戦争法則で、
「強者の戦いかた」として勧められている戦いかたというのは、以下の5つ。

1. なるべく確率戦にもちこむ。
2. 一騎討ちを避け、総合戦を展開する。
3. 接近戦を避け、遠隔的戦闘にもちこむ。
4. 圧倒的な兵力によって短期決戦を狙う
5. 敵を分散させるための誘導作戦をとる

マスコミのやりかたというのは、実に理にかなっている。

こうした相手に医師が団結して立ち向かうのは、戦争のやりかたとしては、あんまり賢くない気がする。

たぶんもう少し効率的な戦いかたというのは、何とかして個人どうしの接近戦へと戦いのやりかたを変えること。

「個人としての医者」を強調するやりかたというのは、たとえばこんなもの。