twitters for the day

13:08 雪ですのう (snow) 。 *Tw*
13:10 シュピーゲルを読んでる。やっぱり主人公以下、みんなが持つ機械が全て一品ものだというところで、大いにリアルさを損ねてる *Tw*
13:11 ニューロマンサーにしても攻殻機動隊にしても、イーガンのカタログみたいな遠未来 SF にしても、でてくるのはみんな量産品と、汎用品 *Tw*
13:12 主人公みたいな特別な存在は、あくまでも汎用品の組み合わせかたが特別であったり、あるいはその行動とか、考えかたが特別であったり *Tw*
13:13 「特別さ」というパラメーターを、機械の性能に置換して表現するやりかたは、安直にすぎる印象。小説世界に超存在の存在を許してしまうのは、何となく納得行かない *Tw*
13:14 特別さというのは要するに、平均からの隔たりで表現しないといけない。何かのパラメーターを先鋭化させるほどに、主人公はバランスを欠いていくし、何か飛び抜けた長所を得る代償は、どこかで贖われないといけない *Tw*
13:15 シュピーゲルの一連の物語は、特別な機械が長所を付与しながら、悲惨な過去がそれを贖おうとしているけれど、機械部分と人間部分、ここは役割分担しては行けない場所だと思う *Tw*
13:17 攻殻機動隊の草薙なんかは、部長自らが「この義体は政府の備品」なんて表現してたけれど、存在それ自体はあくまでも量産品。一部特別なパーツが使われてたけれど、その特別さは、物語の根幹にかかわってこない *Tw*
13:18 主人公を特別な存在にしていたのは、あくまでも主人公の思考回路、脳髄であって、終盤で脳だけになったり、次巻ではそれすら失ってもなお、主人公は主人公だった *Tw*
13:20 痛みを贖う機械、根性とか熱意とか、そんなものを表現するための祭器としての機械には共感できるのに、安直に作られた特別な機械というのは、今一つ。せめてそれが、汎用品の組み合わせであるならば、「合わせ」の部分に人間要素が入りそう *Tw*
13:21 作者の人は SF を普通に書く人なのに、なんだかライトノベルの読者を見切っているような気がする。お前ら要するに、こんなので楽しめるんだろ、みたいな何か。 *Tw*
13:25 むしろプロトタイプは、汎用品、量産品よりもチープで、低性能にならないと嘘だと思う。一品ものにできるのは、精密部品を単品仕上げるところまでであって、組み合わせの精密さを作るには、金型を伴った工場が欠かせない *Tw*
13:28 ときどき写真が出てくる、旧 KGB が使ってた暗殺用の拳銃とか、毒物注入の道具とか、少量生産品の特別な道具は、たいていびっくりするほど安っぽくて、稚拙な作り *Tw*
13:29 一品者には、そもそも装飾要素は入らないし、そのとき使えればそれで十分なのだから、「作りのよさ」みたいな要素とも無縁のはず。 *Tw*
13:30 だからこそ個人的には、アンバランスな、総合性能では量産品にかなわない試作品が、そのアンバランスさを武器にできるだけの能力を持った伴侶を得て、性能の高い相手に組する物語の方が、説得力を感じる気がする *Tw*
13:33 お互いが、アンバランスさを武器にして、自らの長所を最大に活かせるための状況設定を操作しあうというやりかたは、突き詰めると「ジョジョ」に行きつくような気がする。 30 巻ぐらいまでしか追っかけられなかった *Tw*
13:34 もうひと味、そこに「メカの根性」要素入れた物語があったら、すごく共感できる気がする *Tw*
13:35 精神論とか根性主義とか、そもそも間違っているんだけれど受け入れやすい、思考停止を招く、気持ちのいい考えかたは、物語要素として欠かせない。 *Tw*
13:36 それを人間にやらせてしまうとウソが透けて、努力が結果につながってしまう、欺瞞から逃れられない。「釣り餌」としての根性要素を入れながら、それを機械に分担してもらうことで、リアルさと共感とを引っ張れるかもしれない *Tw*
13:48 「新小児科医のつぶやき」という blog で、朝日新聞の開業医叩きを叩き返してた。既得権に乗っかってるお前が言うなって。歴史論争でよく見られる「相殺主義」のやりかた *Tw*
13:49 事実を相対化するやりかたは、個人的には大好きなんだけれど、やっぱり開業している人達は、マスメディアの薄っぺらな「正義」に対して、何らカウンター撃てないのかな、とちょっと残念だった *Tw*
13:50 自らの立場を正当化する論理を持たないまま今まできてしまった開業医の人達は、正義の運用に長けたマスメディアを相手にしたとき、南京論争の劣化コピーみたいな戦略しか取れないのだろうか *Tw*
13:51 そんなやりかたは、武器持って襲ってくる相手に対して素人が素手で立ち向かうようなもので、勝てるわけが無い。反論吼えれば吼えるほど、「自分達には叫ぶに足る正義がないんだ」ということを露呈してしまう *Tw*
13:52 自分は開業医じゃないし、だからこそ開業した人達の正義がどこにあるのか分からないけれど、本当にそんなものがないのだとすれば、その人達と共闘することは、自分達の首を締める行為だとは思う *Tw*
13:53 集団で戦うときには、グループの中の一番弱い人こそが、その組織の防御力を決定する。こちらが鎧兜に武器持ってるのに、戦列に素っ裸の素人が加わったなら、もちろんそこから崩される *Tw*
13:54 無能は本来パージされる対象でこそあれ、残念ながら、共闘する対象にはなり得ない。 *Tw*