twitters for the day

18:25 県内に自動車専用道路が新しく作られて、町ごとの距離感が微妙に変わる。人口が多いのに医療が崩壊している場所があって、今はうちの病院がある町が、その引き受け手になっているけれど、来年度あたりから、人の流れが変わるかもしれない *Tw*
18:25 医療インフラを提供するのは自治体の役割なんだから、救急体制を維持できない都市は、やっぱりお金払わないと嘘だと思う。 *Tw*
18:26 救急やってないその都市は、国家予算で自動車専用道路ができて、これでますます救急を作る気概がなくなる。結果としてたぶん、急患押し寄せた相手方は医療崩れて、結局共倒れになる *Tw*
18:28 癌細胞とどこか同じ。正常細胞が提供する、血流というインフラにただ乗りして、無制限にどんどん増えて、宿主を殺してしまう。ただ乗り許さないやりかた実装しないと、共同体はたぶん、維持できない *Tw*
18:29 大阪の橋本知事とか、あれだけ赤字出すの嫌がってるなら、奈良県からお金取る提案すればいいのにと思う。ただでさえ、府立病院の赤字はすごくて、現場が一生懸命やればやるほど、下手すると赤字増えるから *Tw*
18:30 ブラックジャックによろしくは、あれは現場の空気全く伝えてないと思う。主人公含めて、そもそもあんなに熱いやついないし、熱いことそれ自体、エネルギー効率悪すぎて、現場回せない *Tw*
18:32 自分達の仕事で大切なのは、何といってもそこに立ち続けることだから、優秀な人ほど、何というかヘラヘラと力抜いて仕事するし、そのへんは、あの漫画監修したなぶち先生自身、無茶苦茶力抜いて仕事する人で、熱さなんかとは無縁だったはず *Tw*
18:34 上手な人ほど、当たり前のように人を治すから、その人の周囲は盛り上がらないし、なんだか難しい患者さんたくさん抱えて、それでも淡々と世の中回る。温度感覚はいつも一定 *Tw*
18:36 そんな意味では、テンション一定で、それなりにリアルさ感じたのは、案外スーパードクター K だったりする。同業者はむしろ、「 K 」を支持する人多い。あれは良くも悪くも漫画であって、病院で働く普通の人を、誇張なく普通に書いてる印象 *Tw*
18:37 「メスよ輝け」なんかは、ちょっとひどすぎる。あれ読むとなんだか、大学病院の医者という医者は不倫していて、みんなドロドロに権力に飢えてて、病院という場所が交尾の場所に思えてくる。そんなことあるわけない *Tw*
18:40 本家ブラックジャックは、やっぱり神様の作品なんだけれど、手塚治虫のポリシーなのか、物語の都合で無駄に殺されたり、殺さなくてもいい場面で、ブラックジャックが誰か殺してみたり、ときどきすごい違和感がある *Tw*
19:07 喘息重積の人を見るのが本当に怖い。患者さんすごく苦しそうだし、若い人多いし、一定の確率で、本当に死んでしまう。 *Tw*
19:08 近くの基幹病院には呼吸器内科がいて、今はたいていの患者さんは、そこに通ってる。来年度は呼吸器が撤退する。その人達を誰が診るのか、たぶん決まってない。 *Tw*
19:09 公立施設の医師は、議会レベルで「もっと働け」とか叩かれて、事務レベルは何のバックアップもしてくれなくて、病院自体、頑張れって言いながら、あらゆるトラブルに医師が呼ばれる。すごく働きにくい *Tw*
19:09 みんなだからこそ、「自分は肝臓専門だから吐血は診ない」とか、「今日は救急当番じゃないからかかりつけでも診ない」とか、なんだかとんち問答みたいなやりとりがおきる。 *Tw*
19:11 ああいうのは要するに、政治レイヤの人達と、現場との喧嘩なんだけれど、救急車が病院の門くぐらない限り、その人は病院にとっての「患者」ではありえないから、議論が患者不在のまま進む。すごく困る。 *Tw*
19:12 うちの施設なんて、そもそも呼吸器内科いないんだけれど、今でもよく喘息の人が運ばれる。治療手段それ自体は、あの分野は 10 年近く、何の変化もしてないから。裏返せば誰だって診られる病気なんだけれど、誰が診たところで、一定の確率で急変があるから、ものすごく怖い *Tw*
19:13 専門性というのは本来、自分のすごさを見せつけるための道具だったのに、いつのまにか逆転して、今は自分の身を守るための方便になった。どこで転回があったのか、上手く言語かできない *Tw*
19:28 時間分割可能性を高めていくやりかたは、技術進化の流れとして、たぶん正しい。 *Tw*
19:29 山で列車に丸太を積んで、都市に発想するような状況があったとして、すばやく丸太を数える技術を鍛えるよりも、列車ごとカメラに収めて、写真に写った丸太をあとから数えたほうが、もっと速い *Tw*
19:30 積みかた工夫するとか、日本野鳥の会出身の人雇うとか、「数え」のリアルタイム性を放棄して、写真で時間分割をかけてやると、いろんな可能性が広がる *Tw*
19:31 時間分割をかけられる技術は、それを外注することもできるし、「写真に写った木の数を数える」なんて労働は、日本人でなくても、インドでも中国でも、どこにでも外注できる *Tw*
19:31 日本人労働者みたいな、高コストの人達が高コストにひきあうためには、「そこにいることそれ自体」が大切になるような職場、時間分割が不可能な場所に、ニッチが残ってるんだと思う *Tw*
19:32 電子カルテが死ぬほど面倒で、あれは打ちながら仕事するから、外来とか、効率すごく落ちる。時間分割してもいいなら、適当に殴り書きして、地球の裏側にデータ送って清書してもらえば、ずいぶん楽になる *Tw*
19:33 ところが病院はそれができないし、外来に来た患者さんは、処方箋もらって帰るまでが診察時間だから、時間分割ができない。医師は結局、自分でカルテをうって処方箋切るか、専門の事務の人を後ろに雇って、その場で清書してもらわないといけない *Tw*
19:34 病気はリアルタイムに進むから、待ち時間が 6 時間とか 1 日とかかかったら、それだけ悪くなる。血圧の薬だけとか、待てる人ならあるいは、時間分割かけて、薬はあとから発送なんて手段もとれる *Tw*
22:59 琥珀色の中の人が、なんだか悪口書く人に悪口書いてる。「ブクマボタン外せ」「はてなで書くな」「増田でやれ」「楽天に行け」「しなもんに謝れ」なんてタグを期待したけれど、みんな案外まじめ。。。 *Tw*
23:13 救急車を上手に回そうと思ったら、値段をものすごく釣り上げて、医者とか役所とか、「必要」なんて認めたらお金を返すシステム。医者を上手に回そうと思ったら、患者さんが満足を得た時点で、目の前の医師に、今までかかったコストを支払うシステム。「必要」を患者さんが判断するやりかた *Tw*
23:14 なんだか真逆なんだけれど、システムにとって「ユーザー」となる要素に判断権限を与えると、物事が上手く行く、なんて言いまわしで一般化できそうな気がする *Tw*
23:15 ネットワーク的なものの考えかたするときに、上下の概念をいれると、わけが分からなくなる。医者の判断が患者さんより上等だとか、役所の判断が、医者よりも上等だとか、上等なんだから正しいという立場貫くと、なんだか歪む。逆に「現場知ってる俺様のほうが偉い」なんて人間原理貫くのも違う ...
23:16 アポロ宇宙船の初期は、システム技術を信望してる人が独善的に仕切って、プロジェクトを強引に進めた。司令船テストで火災が起きて、宇宙飛行士が焼け死んだのをきっかけに、そのリーダーは更迭されて、その後は「技術屋の心を知っている」人が引き継いで、月にいった *Tw*
23:18 どちらが正しかったのか、結果から推定するには数少なすぎて、なんとも言えないと思う。システムに近い立場と、人間、現場に近い立場とは明らかにいるけれど、どちらか一方に「上」を認めるのではなくて、上手に相互作用できるような構造作れたらいいなと思う *Tw*
23:19 ある種の情報構造を実装するのは大切。それはもちろん「必要と認めざるを得ない主訴」を導き出される可能性もあるんだけれど。チームプレー宣言しなくても、スタンドプレーの集積がチームワークを創発する構造のメリットは大きい *Tw*
23:21 合気道みたいなやりかたは、人体という情報構造に対する、一種のハッキングなんだと思う。つかんだ手足から、通常ありえない信号を入力することで、情報構造を利用して、任意の動作を引き起こす武道。セキュリティホールをつくようなやりかた *Tw*
23:22 歩いたり走ったりという動作も、筋肉は歩行とか走行を想定して動いたりはしない。ただただ収縮するだけ。タイミングの微妙なずれが、それを歩行にしたり、走行にしたりする。その「微妙」すらも、中枢レベルではイメージにしかすぎなくて *Tw*
23:23 動作はある種確率論的に、関節の柔らかさとか、組織の弾力みたいなものと、中枢にストックされている動作イメージとの相互作用を通じて、歩行とか走行が創発される。たぶん。 *Tw*
23:24 人体はだから、ジョジョ立ちしたまま逆立ちするとかできないけれど、たぶんわずかな制御で必要な動作を実現できるし、環境が変わっても、新しい状況に適応した動作イメージ作るだけで、けっこう動ける。はず。 *Tw*
23:25 救急体制とか、診療という行為もまた、システムから判断を排除する方向で進化しないといけない。あるいはその判断は、最終的に「ユーザー」に相当する場所が行うようにしないといけない *Tw*
23:26 情報構造を持ったネットワークでは、判断と判断とがぶつかりあう状況はおき得ない。ある種独裁的なシステム。判断を行う中枢は一ヶ所で、あとはネットワークにつながった各部位は、お互い勝手気ままに、構造に制限を受けながら行動する *Tw*
23:27 「ユーザー」に相当する部位だけが何かの判断を行って、そのときシステムがおかれた状況、予算とか救急車の台数とか、そんなものとの相互作用から、あるべきシステムの振る舞いが創発するようなイメージ *Tw*
23:28 創発というのはだから、イメージとしてはすごく面白いんだけれど、じゃあ雲霞のごとくにエンジニアが群がって、適当に作業を続けるだけでサターンロケットが組みあがって、アポロが月に飛べたのか。たぶん無理っぽい。 *Tw*
23:29 人体という構造を書いたのは進化とか生存競争とか、無数の試行錯誤だから、やっぱりそんな要素も、構造に組み込まないといけない。神様じゃないと無理 *Tw*
23:31 @hamanako 武道もまた、プログラムで言うところの「コードを読む」やりかたがあるような気がするんですね。。。
23:33 @REVI Linux みたいなプロダクトが「集合知」の代表みたいにいわれているけれど、あれこそむしろ「カリスマによってたかって…」のイメージ *Tw*
23:34 自分の身体コードを読みきって、超人的な力発揮する娘が主人公のラノベがあったようななかったような。 9S だったか *Tw*
23:36 「平等なみんな」というイメージが間違えで、個人、あるいはほとんど個人に近い中枢と、それにつながった無数の「みんな」が、ルールを介して対峙するありかたが、たぶん上手く行く *Tw*
23:38 人体は、みんな平等につながっているけれど、判断の主体はやっぱり脳。情報を取捨選択して入力する末梢臓器と、入力された情報に判断を加えて出力する判断臓器と、お互い対等ではあっても、判断は一ヶ所 *Tw*
23:41 人体のありかたが「正しい」として、単純な多数決は、やっぱり違うんだとは思う。筋肉も消化管も、網膜も、脳の奴隷ではなくて、各々ローカルに判断して、情報を切り捨ててからアップロードする。そこに判断が入るけれど、大局の決定を行う主体にはなり得ないし *Tw*
23:41 筋肉と消化管が「右」と判断したら、脳が「左」を覆すとか、ちょっと考えにくい *Tw*
23:42 呼ばれた。 *Tw*