twitters for the day

16:10 茨城県の殺人事件なんかは、何となく老人医療の方法論に似ている *Tw*
16:10 警察の人達が使う方法論は、たぶん「殺人にはすべて理由がある」というところから始まっていて、今回みたいに何となく殺してみました、みたいなケースは、あんまり想定していない *Tw*
16:12 ずいぶん前、カテ屋さんたちが飲み会を開いて、運転代行業者を呼んで帰ろうとしたときに、警察につかまった。運転代行は、「道路」に車が出てから料金が発生するから、駐車場の中は、酔払い運転。そこは道路じゃないから大丈夫らしい *Tw*
16:13 警察の人達は張りこんでいて、道路で運転代行の人達が待つ目の前、自動車が駐車場を出た瞬間に飛び込んできて、酔っ払い 5 人分、 100 万円以上罰金取られたらしい *Tw*
16:14 ずるい話だけれど、警察のお仕事は、抑止でなくて現行犯主義だから、抑止しただけでは仕事にならないし、たぶん「成果」が発生しないから、彼らに抑止への動機もおきない *Tw*
16:15 抑止を本格的にやるならば、理由から、あるいは行為から状況をドライブすることそれ自体を放棄しないといけない *Tw*
16:17 戦争なんかは、「勝つ」ことよりも、「平和を維持する」ことのほうが、よっぽど兵力がいる。戦争中なら、兵力はどこかに集中するし、相手に勝つだけの兵力用意すればいいけれど、平和維持をやるには、町の街路という街路に兵隊立たせて、圧倒的な物量差見せないと、再戦挑まれる *Tw*
16:18 上手くいった平和維持には、戦争の時みたいな「戦果」が発生しない。戦争状態がだんだんと落ち着いていく中で、兵力は逆に、どこかのタイミングで劇的に増加して、もう一つ、評価の方法を転換しないと、平和維持は失敗する *Tw*
16:19 通り魔的な犯罪に対して、本気で抑止をかけに行くなら、平和維持軍みたいな考えかたをしないと厳しい。それやるの実際無理だから、今度は人権のお話とかからはじめて、価値観変えてもらわないといけない *Tw*
16:19 「この時間にこの街路を通る人で、赤いセーターを着ていると、犯罪の可能性が高いという統計が出ています」なんて理由で拘留されても、市民は文句いっちゃいけない。 *Tw*
16:20 @akof 理由があって、犯罪が起きるという論理で捜査をするなら、やっぱりそれを探すしか。それがみつからない人を許容してしまうと、要するに自分達の否定につながってしまうので。。 *Tw*
16:21 @sync_sync 理由を追っかけるやりかたから、確率論的なやりかたに転換するときの歪みなのかな、と。問題なのは、彼らの確率論的振る舞いに、まだ統計的な裏づけがたぶんないことで。。 *Tw*
16:22 自分達もまた、患者さんは症状を訴えて、原因を探して直せば、患者は治るという考えかたの転換を迫られてる。老人とか子供は、そもそも症状訴えない *Tw*
16:23 救急外来は、すべての患者さんは重篤で、一見軽症に見える人でも、その人にしか分からない「何か」を持っているという事を前提に学問を組んでる。だから見逃しを防ぐことを大前提にプランを組むけれど、今はもちろん、方法論が通じない *Tw*
16:24 みんな自己否定が嫌い。本当は、やりかたを確率論的な考えかたに転換しないといけないんだけれど、それはなんだか馬鹿っぽく見えるから、昔ながらの方法論で頑張ろうとして、必要以上に疲れる *Tw*
16:24 頭切った猫をベルトコンベアに乗せても、脊髄だけで歩く。コンベア速く動かすと、どこかで制御が切り替わって、猫は走る。歩きが走りに切り替わるタイミングと、走りが歩きに変わるタイミングは、ずいぶん違うらしい *Tw*
16:25 古い方法論にこだわるやりかたは、何となく、ベルトコンベアがすごいスピードで動いてるのに、移動のモードが歩きのまんまで、すごい勢いで「競歩」やってるみたいな *Tw*
16:26 なまじっか頭がついてるから、「歩き最高」なんて制御を脊髄に押し込んで、本来あるべき、エネルギー使わない、別の制御方法を受け入れられないみたいな *Tw*
18:05 「未来はここにある。まだ、普及していないだけだ」という言葉は真実なんだと思う。技術が社会を変えるんじゃなくて、社会が技術思想の変革を要請して、ある日いきなり「未来」がやってくる *Tw*
18:06 警察官が確率論的で動く社会とか、医師が診断を志向しないで、症状とバックグラウンドをみて、いきなり治療をはじめる社会とか、どこかに詰まった小さな国が導入はじめたら、一気に広まる気がする *Tw*
18:07 新しい技術が必要なわけじゃなくて、今ある技術に対する、価値観の重み付けが変わる瞬間。歩行が走行になるような、水が沸騰する瞬間みたいな。ベルトコンベアの速度とか、水の温度は漸進的変化なのに、その表現型は、ある瞬間以後様相を一変する *Tw*
18:12 責任の所在モデルの変革は、十二分におこるような。今開業してる人たちなんかは、一部完全に「承認」を放棄してる。若い人とか来ると、お金とれる検査をだすだけ出したら、後は「大丈夫と証明だけして下さい」なんて丸投げしてくる *Tw*
18:13 ビジネスモデルというか、同業者同士のルールが根本的に変わりつつある。どこかで信頼関係がご破算になって、それがどう再起動するのか、分からない *Tw*
18:13 今はまだ、トップ張ってる人達が人情駆動型で動いてるから、まだしばらくは今のままだろうけれど、代替わりしたら、うちなんかは救急の看板下げるかもしれない。 *Tw*
18:14 昼間の外来と、昼間の紹介を受けるだけで、すでに病棟いっぱいだし、代替わりする頃には、もう当直を一人で回せるような医者なんて、絶滅危惧種になってるだろうから *Tw*
18:15 リスクテイクに対価が支払われる産業は、これからは契約するときに「誰がリスクをとるのですか ? 」と聞くのが一般的になるんだと思う。 *Tw*
18:16 民間だと、なかなかやりずらいけれど、国公立病院なんかは、もう相手の事務方と、そこで働く中の人達とはほとんど敵対してるから、今まで見ない振りしてたそんな部分が、どんどん「見える化」されてきてる *Tw*
18:18 だから公立病院は、「専門じゃないから」で患者を断るし、上の人達も、もうそれをとがめられなくなってる。古い価値観で回ってる中小規模の病院が救急から手を引くと、責任を誰が取るのか、という問題が、たぶん裏返って、公立病院が、消防隊的な役をになうかも *Tw*
18:19 @marco11 違うと思う > ある瞬間の観測者問題。未来がそこにあると思ってる人と、嫌な時代が来たもんだと嫌な気分になる人と *Tw*
18:21 医療の問題は、産科とそれ以外とを分けないと厳しい。一緒にすると、もう絶対に医療の問題なんて解決しないし、分娩さえパージしていいなら、まだ制度の変更だけで、小手先の「改革」だけで、それでもまだ何とかなる可能性がある *Tw*
18:22 とにかく、産科医療にかかわる不確実性と、責任の極端な重さ、いくら腕磨いたところで合併症避けられない、顧客満足度を全く定量できない部分は、あれを産業として成立させるの不可能にしてる *Tw*
18:25 他の科であれば、腕磨けば何とかなる部分とか、第一打席空打ってもその後ホームラン狙って徹夜すれば何とか挽回できる部分とかあるけれど、産科だけは無理。一発勝負で絶対に次はないし、 2 歳ぐらいになって、「発育障害はあの時…」なんて言われるんだから無理 *Tw*
18:26 10 年前は、むしろ産科当直なんて「楽な仕事」ぐらいに言われてて、産科ローテータ - は「お前ら楽できていいな」なんてうらやましがられてた。上の人達のプレッシャーはもちろんすごかったんだろうけれど、他科はむしろ「楽な」仕事と思ってたし、彼ら自身、そんな自己定義だった *Tw*
18:41 @playbyplaymate 産科については「これ」というきっかけが思い出せなかったり。福島県の先生が逮捕されたもっと前から、このまま行くと危ないという流れは加速してた記憶が。。いつから流れが逆転してのかがよく分からなかったり
21:47 心カテのお話、ペインクリニックのお話と続いて、ありきたりな医者礼賛のちょうちん番組かな、と思ったら、最後の最後で「血液クレンジング」が出た。。詐欺。
21:49 高々50ml程度の血液引いて、そこに100mlのオゾン混ぜて、体液に戻したら血液サラサラとか、ありえない。オゾン100mlは、呼吸2回分の酸素と同じ。紫外線灯の下で5分もすごせば同じ量取れそう。50年前からある治療とか言ってたから、たぶん本当にそれだけ
21:50 明らかに消毒してない、自称オゾン発生器に注射器つないで、血液にゴボゴボ混ぜてた。3万円むしられて喜ぶのはかってだけれど、あれきっと、いつか敗血症起こしそう。
21:51 オゾン混ぜた血液戻すと「体がぽかぽかしてきましたぁ」なんて、要するに異物反応だと思う。
21:54 アンチエイジング名乗る人たちは、基本的にみんな詐欺師だと思えば間違いないから、せめてそんな人たちにお金払う前に、せめて一度西洋医者に相談してほしいなと思う。
21:55 心カテの斉藤先生だの、脳外科ゴッドハンドの福島先生だの、この番組はたぶん、その真ん中に血液クレンジング野郎を忍び込ませるのがその目的なんだろうと、下衆なかんぐりもしたくなる。他の人たちは、曲がりなりにも普通に西洋医学使ってるのに
21:58 @kotoriko 電気が絡むと、実は西洋医学は弱かったり。お薬系とか酸素なんかは、自分たちの知識で全否定できるけれど、電気とかエレキバンとか、「お前は効かないという意見に命賭けられるのか?」とか聞かれると、ちょっとためらうかも。でも効かないと思う
22:06 @kotoriko 電気は診断に使うことはあっても、それを治療に使ったことがない。600年ぐらい前はあったみたいだけれど。だから逆に、今の知識で絶対効かないとは、案外言い切れない。
22:08 もちろん、スタンガンでやられた人が奇跡の回復とか聞いたことないから、まず絶対といっていい確率で効かないんだろうけれど。紙一重の部分突っ込まれると、答えられない。資料ないから。薬とか酸素とかホルモンなんかは、自分たちの土俵の中だから、「それは効かない」と言えるけれど
22:08 詐欺師の人たちはだから、電気とか電波とか、「Lisp でがんを治す」とかやったほうが、案外突っ込まれにくいかも。
22:11 ゴッドハンド福島御大は、何年分かの「貯め」があるとはいえ、66歳で6時から23時まで手術休み無しとか、本当によくやるなと思う。
22:14 @akof 結局のところ、効く、効かないを論じるときには、似たようなケースを想定するしかないわけで。医療現場で電波を使うことはほとんどないから、電波機器については、電線とか電波塔のそばで住んでる人を持ってくるしかない
22:14 経験的に大丈夫でしょう、は言えるんだろうけれど、絶対を断言するのは難しい
22:18 ゴッドハンド福島は、なんだかんだ言っても凄い人だなと思う。恐らく後継げる人いない。あの人のところに回るのは、みんな良性腫瘍で、放置すると後遺症は残るけれど、もしかしたら死なない人ばっかり
22:19 番組になるのは若い、後遺症残したら大変なことになる人ばっかりだから、もちろん手術それ自体が難しいのも間違いなんだろうけれど、それ以上に社会的なプレッシャーが凄い人たち。
22:20 福島先生にお願いするのは、難しすぎて手を出せないの半分、失敗したら恐くて手を出せないの半分で、そんな人たちに「私なら大丈夫ですから」と大見得切れる人は、良くも悪くも狂ってる。
22:21 腕についてはもしかしたら、あの人を継げる医者が出るんだろうけれど、あそこまで積極的にリスクをとりにいける、度胸というか、リスクに対する無感覚さというか、あれをやれるのはあの世代までなんだろうと思う