Wed, Apr 28

  • 13:56  ちょっしたあいさつとか謝罪というのは、立場から人を切り離すための知恵なのだと思う。異なる立場がぶつかり合うことは珍しくないけれど、たぶんほんらいてきに、人と人となら、妥協点を探れる
  • 13:57  @afcp_01 精神科のぶつかり合いは、本当によくありそう。ああいうのがたとえば、頭のPETとって、そのパターンで一発診断、みたいな技術が生まれたら、ずいぶん変わるのでしょうけれど  [in reply to afcp_01]
  • 14:33  @afcp_01 そのあたりは昔、「心カテしないと冠動脈は分からないよ」なんて、カテ屋さんもCTスキャンをわらっていましたし  [in reply to afcp_01]
  • 15:04  自分たちの仕事を厳密に定義すればするほどに、空きというか、抜け穴みたいなのが増えていく。何人もの専門家がスクラム組んで、盤石に見える体制が、専門を尖らせるほどに、櫛の歯みたいになる
  • 15:05  総合病院でそれやられるのは大迷惑なんだけれど、ある種の法律は、むしろ定義を厳密にして、抜け穴をあえて増やすことで、結果として、規制をきちんとせよという声と、特区的な、規制の緩い場所とを両立できるような気がする
  • 15:06  昔の軽自動車とか、あるいは電動補助自転車なんかも、どちらかというと、そういう法律の隙間商品的な立ち位置なんだろうし、発泡酒なんかもそうなんだと思う。枠組みが示されると、発想が生まれて、面白いものができる
  • 15:08  言語定義を厳密に、法律を作る側が、尖らせる方向に頑張った結果として、空白地帯みたいなのが生まれて、市場ができる。厳しく規制せよ、みたいな声と、規制を緩和して市場を作ろうよ、という声とを、二枚舌的に両立できるんじゃないかと思う
  • 15:09  こういうのはその代わり、たぶん法律を作る人たちが、すごく間抜けに見える。努力した結果として、自ら抜け道増やしているように見えるだろうし。あえて間抜けを演じて見せよう、という人は、本当はかっこいいことをしているんだけれど、たぶんそれをできる人は少ないんだろうと思う
  • 15:12  たとえばエコならエコをぶち上げて、「僕たちの気に入るものを作ってきたらお金あげるよ」っていうやりかたは、エコぶち上げた人が賞賛されるけれど、何となく、いいものは生まれない気がする。ぶち上げるだけで、作れない人のセンスが、作れる人のセンスよりも圧倒的に優れていないといけないから
  • 15:13  @ERnanchan 臓器別の全ての専門家がそろってるくせに、患者さんの行き場がないんですよね。。  [in reply to ERnanchan]
  • 15:14  本当はむしろ、「燃費が悪いものは規制」みたいなものをぶち上げて、燃費が悪いとは具体的にどういう状況を指すのか、それを極めて厳密に定義した結果として、規制下から外れた場所というものを、明示してみせるのがいいんだろうと思う
  • 15:15  こういうのは要するに、規制を作る側が、ものを作って販売する人たちに、言わば出し抜かれるのが前提のやりかたで、販売する人が大成功してしまうと、いよいよもって法律の人たちが馬鹿みたいに見えるんだろうけれど、いい発想とか、いいものというのは、やっぱり目標じゃなくて空白に生まれる
  • 15:19  お金に直結する規制緩和というのは、だから緩んでいるように見えたらいけない気がする。今あるものが緩んだように見えても、そこには新しいものは生まれない。つけ込む人が増えるだけで、たぶん世代交代とか生まれないだろうし
  • 15:20  法律とか規制というのも、ある種のライフサイクルを持つべきなんだと思う。生まれて尖って、どんどん先鋭化した結果として実効性を失って、周辺に広大な空白地帯と市場を生んで、その規制は役割を終えて、生まれた市場を規制するために、新しい法律が作られるような
  • 15:24  @river_run_deep 「そこで働く人が自尊心を保てない」というのが、総合診療部は、ものすごく大きな問題なんじゃないかと。そういう一番下らないところがきちんとされないままに、新しい学問を打ち立ててしまったイメージ  [in reply to river_run_deep]
  • 15:26  @noomNeko 発泡酒なんかも、規制はいっちゃいましたもんね  [in reply to noomNeko]
  • 15:27  堅固な土地に、丈夫な柱を立てないと大きな家はできないし、泥沼みたいな場所にお城を建てたところで、どれだけ豪華な建築資材を持ってきたところで、沼みたいな土地には建物は建てられない。
  • 15:28  新しい学問というか、病院の中での専門分野を作るときの土台に相当するのはやっぱり「そこで働くことに自尊心が保てる場所」であって、これがないところにどれだけすばらしい考え方を持ち込んだところで、自尊心傷つくから、人が居着かない
  • 15:30  土地の脆弱性を、柱の質で改善することはできないのに、プライドとか、しばしば「患者さんのためを思えば」とか勝手にスルーされる。救急部を無理矢理作って、数年でみんな疲れて辞めちゃうのとか、あれは仕事がきついからじゃなくて、むしろまわりからの「楽しやがって」みたいな目線で疲れてる
  • 15:32  「俺は手術しかできない」という人が、たとえば心電図一つ満足に読めなくても、その人の仕事ぶりは、全然変わらない。「手術ができる」ということが、その人の自尊心地盤をしっかり支えているから、心電図が読めないことは、せいぜい壁についた画鋲の穴ぐらいのダメージに過ぎない
  • 15:33  これがたとえば、総合の人たちが何か病気見つけて、専門外来から「もうあとやるからいいよ」とか言われると、微妙に傷つく。「先生達診断だけだから楽しいでしょ」とか言われると、たぶんもっと傷つく。で、治療に手を出して、「余計なことしないでいいよ」とか言われて、止め刺される
  • 15:35  あるいはもしかしたら、総合の人たちのほうが、その専門家よりもその病気に詳しかったとしても、傷つくのは絶対おさまらない。専門家の劣化コピーみたいな自尊心地盤の人が、どれだけ勉強を頑張ったところで、それは沼地に建てたお城みたいなもので、簡単に崩壊する
  • 15:36  自分たちはこの仕事のどこにプライドを満足させるのか、というのは、新しい分野作るときには大切なんだと思う。ここを「患者さんの笑顔」とか、自分以外の対象に求めても駄目で、プライドというのはもっと下世話な、内向きの、口にするのもはばかられるような場所に根っこがないといけない
  • 15:40  自尊心を慰撫する何か、他科から頭を下げてもらえる何か、どれだけ狭くても、相手を心の中で、言わば見下せる何かというのが自尊心の地盤であって、患者さんに喜んでもらえることなんかは、地盤の上に立つ柱とか壁みたいなもので、どれだけそれを得たところで、地盤は良くならない
  • 15:42  そういう見えにくい、口にしにくい、根暗な何かをきっちり作れた人が上に立った科は人が居着くし、それやらないで「やりがいがある」とか、ましてや「患者さんのためになる」とか、いくら美談つぶやいたところで、人は集まらない
  • 15:43  患者さんを引き受けるためには、だから「断れる何か」を持たないといけない。逆説的だけれど。受けることは壁や柱のレベルで、断ることが地盤のレベルで、両者は両立できるのに、補完はできないから
  • 15:44  @eykg でももちろんそうなっちゃいますよね。。  [in reply to eykg]
  • 15:48  @kamimagi 水上住宅は、元救急の人で、アルバイトの外来診療専門家として全国をさまよう人とか、実際いますね。。  [in reply to kamimagi]

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