Sun, Jan 08

  • 16:29  「自動車の運転が上手な人」という言葉には、レーシングドライバーのような意味での「上手」とは別に、「交通法規を守るのが得意な人」という意味で使われることがあって、事故に対峙したときのそれぞれの「上手」は、対応が大きく異なってくる
  • 16:30  自動車レースの小競り合いというものは、あれは高度に制御された自動車時こそものものでもある。事故に対峙したレーシングドライバーは、自分の技量で事故をどうにか制御しようと試みる。交通法規遵守の名人は、もしかしたらそのとき、ハンドルを握っていつものようにまっすぐ進む
  • 16:32  お互いの自己規定が「上手」であったとして、レーシングドライバーは、上手の根拠を自己に置く。レースで勝ったり、まだ生きていることであったり。法規遵守の名人は、上手の根拠を法律に求める。法の不動が、自身の上手を保証してくれる
  • 16:35  「事故を起こしてはいけない」という精神を法に盛り込むことは可能であったとして、それでも起きた事故というものは、法の想定範囲を超える。想定を超えた状況にあって、法律遵守の名人は、それでも法律にしがみつく。それがもっとも「上手」なやりかたで、たぶんそれしか知らないだろうし
  • 16:36  鉄火場にあって、動く人としがみつく人というのは、もしかしたら互いを隔てるその瞬間まで、等しく「上手」といわれていたのだと思う。上手はたいてい組織の上にいて、法律遵守の名人が一番にいると、原発災害につながる
  • 16:37  「実社会」という言葉から鈴鹿サーキットを想像する人はたぶん少ない。で、実社会での生活を通じて「上手」を作ろうとする試みは、たぶん厳しい。都会の渋滞からはレーシングドライバーは生まれない。
  • 16:40  会社組織みたいな場所で、瑕疵を問うやりかたで序列を作ると、トップの上手はどうしても、鉄火場で日常にしがみつく。動ける人を実社会から探してくるのは難しくて、じゃあレース場はどこにあるのか
  • 16:41  @TOx2RO いろいろ  [in reply to TOx2RO]
  • 16:47  @sweets_street 現場から遠い人は、ルール破って状況をコントロールするよりも、ルール守って破綻する道を選びそうですね。。  [in reply to sweets_street]
  • 16:49  レースの上手も法律遵守の上手にしても、どちらもたぶん、鉄火場にあって「命がけ」で事に当たろうとする精神は変わらないんだと思う。後者がのほほんとしているわけでは決して無くて。のほほんと他人事なのではなく、彼らは「命がけで」他人事であろうとする。自分が死にそうになってもたぶん
  • 16:52  大災害のさなか、それでもバスや鉄道を動かし続けた人の逸話や、命がけで災害救助に当たった人の逸話はたくさんある。ああした人達の中にもまた、それがベストと信じてそう選択した人と、「それが日常だから」それを続けた人とがいたんじゃないかと思う
  • 16:54  上層部の不決断が破綻を招いた事例は本当にひどい話だけれど、一方でたぶん、「撤退の不決断」から生まれた美談というものが、現場ではけっこうあったんじゃないかと思う。

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