Fri, Sep 28

  • 16:43  扇動による支持の獲得は、「叩く対象がものすごく大きい」ことと、「競合する扇動者がいない」ことが大事で、どちらかの条件が潰れると扇動は成立しない
  • 16:45  橋本市長のやりかたは、個人的には今でも扇動として大成功であったと思うのだけれど、大阪というある程度閉じた場所において競合がいなかったからこその成功であったのだとも思う。全国区になるとどうしたって競合は増えて、扇動の効果は減じてしまう
  • 16:46  「扇動者が複数居る」という状況は、会社が複数あってパイを奪い合うのとは違って、その場に複数出現した時点で両方が潰れるような気がする。あくまでも扇動は「唯一の弱者」の戦略であって、「負けの一番」の戦略とは違う。
  • 16:48  二番手の企業は、トップがトップで在り続けるためにどうしても妥協せざるを得ない何かに特化する。汎用性であったり安全性であったり平等であったり、トップにはそれを提供する義務があって、二番手はあえてそれを手放すことで、「全部」を諦める代わり、熱狂的な「部分」を得る
  • 16:50  扇動というのはそういう意味で、その場には絶対的な一番手と、扇動者以外は存在しない。扇動は唯一の語り手が様々な意見の集合体たる一番手を全否定してみせる手法で、「多様」に対して「唯一」が挑むことに力の根源がある。どれだけ有能な扇動者であっても、競合が出ると力が出ない
  • 16:52  そういう意味で、扇動的というか、目立つリーダーが地域をまとめたような成功をした地方自治体をまとめて一大勢力にしよう、というやりかたは無理があるというか、10の力を10足すと、100どころか10を割り込むような気がする
  • 16:53  @mobrast 不満を解消するための手続きが、競合に打ち勝つのと煽動するのとでは違うんだろうなと  [in reply to mobrast]
  • 16:56  敵を作る方向が異なっているような気がする。ペプシコカ・コーラを追従した昔、「コカ・コーラは老人の飲み物だ」みたいなキャンペーンを行なって、ペプシは高齢のユーザーを諦め、若者を取り込もうとした
  • 16:57  扇動者の技法なら、このあたりはたぶん、コカ・コーラの会社自体を叩き、味や文化でなく、むしろ会社の人間要素を叩く。コーラを飲むお客さんに対して、「あの腐った会社を嫌いな人たち」というくくりで全てを味方と認定し、ペプシに全員取り込もうとする
  • 16:58  ロムニー大統領候補の、「弱者の救済には興味が無い」というやり方は企業的であるといえる。票の半分を諦めてみせることで、残った半分を強力に獲得しようとする試み
  • 16:59  橋本市長のやりかたは、「あの腐った公務員とその走狗となった古い政治家」を叩くことで、その地域に住むすべての人を、「既得権益を貪る公務員に虐げられてきた人々」として味方認定し、全員を取り込もうとした
  • 17:00  お客を分割するよりも、全部取り込むほうがもちろん効果的であるけれど、こうした考えかたはたぶん、「その場所に旧勢力と橋本市長しかいない」という状況においてのみ成立する
  • 17:01  それがコーラとペプシなら、ペプシが仮にコカ・コーラの会社をひたすら叩いたとして、「あの腐った会社の飲み物」が嫌いな人は、ペプシじゃなくてもドクターペッパーとかセブンアップとか、選択肢が無数にある。何も喧嘩してる企業の似たような飲み物に手を出そうとは思わない
  • 17:03  政治において、扇動の手法を取る人が、それでもだいぶ増えたように思うのだけれど、自民党共産党みたいな昔からある政党は、そういう意味で企業のやりかたに近いといえる。自民党なら都市部の人は冷や飯前提だし、共産党ならお金持ちは相手にしないし
  • 17:04  維新の会のやりかたは、「昔ながらの古臭い政治家」自体を敵認定して、国民の分割を試みていないところが、扇動的であるように思える。このやりかたは、大阪では成功したけれど、たぶん全国レベルにスケールさせると失敗する
  • 17:04  @shoei05 お買い上げどうもありがとうございます。。  [in reply to shoei05]
  • 17:05  @mobrast どこかに「敵」を作るのって大事だと思うのです。  [in reply to mobrast]
  • 17:07  鳩山総理と菅総理は、「国民に敵を作ろうとしなかった」という部分で、より扇動的であったといえるのではないかと思う。公務員叩いたり、東電叩いたりはしたけれど、票をくれるお客さんたる国民に対しては、分割でなく総取りを試みていたような気がする
  • 17:08  扇動ってそういう意味でものすごく繊細というか脆いやりかたで、矛盾があればそこで終わるのに、規模を大きくしていくほどに矛盾が避けられなくなる。針一発で破裂する風船を無限に大きく膨らませるようなもので。
  • 17:12  自民党がものすこく有利なのは、「あの腐った現政党」を叩いて支持の総取りを狙う扇動の手法と、「自党を支持してくれる人」に利する一方民主党を支持する人を切り捨てる、競合企業の手法とを矛盾なく両立できるところで、効果と規模とが今の段階で自民党のみ両立が可能になる
  • 17:14  この状況において、先導的な技法で切り込んでも、民主党を敵と叩く政治家はいくらでもいるから効果が出ない。国民のどこかを敵と断じるやりかたを試みても、次の与党になるであろう自民党が同じことをずっと強力にやっているからやっぱり効果が出ない。
  • 17:15  先導的な技法で成功した一番手がその場を追われる状況というのは、二番手だけが極端に有利に、それ以外は打つ手がなくなってしまうのではないかと思う。維新の会も「みんな」も「生活第一」も、そういう意味で現状詰んでるような気もする
  • 17:16  @cgatocair せめてあの人達がスパっと辞めてれば、今度は安倍総裁が次の総理になる目が遠のいて、少なくとも政局を戦う上ではずいぶん有利になってましたもんね。。  [in reply to cgatocair]
  • 17:40  @kumabcdefg マーケティングの考えかたから行くと、サムスンのやりかたは大間違いというか力技というか、「似たようなものを圧倒的に安く」みたいなやり方ですもんね。。  [in reply to kumabcdefg]
  • 17:44  今から思うと、維新の会の伸びざかりの時期、叩かれる側が橋本市長を潰そうと思ったら、似たような扇動者を叩かれる側から担ぎだして、自分たちを叩いてもらうと良かったんじゃないかと思う。そっちの叩きは「分かった。自分たちも反省し、取り入れる」と融和してみせるような

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