2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

時間切れ勝ちを狙う治療

物は壊れる。機械が優秀ならば、どこか1箇所に些細な故障が生じても何とか動く。しかし時間とともにダメージは大きくなり、やがて致命的な故障を生じて機械はストップする。機械を長持ちさせるには、なるべく早く故障を発見し、それを修理しなくてはならない…

病院にも専任の宗教家がいたほうがいい

小学生のテストの話。塾にも通っていない、平均的な小学生があるテストで68点を取ったとする。 普段遊びに参加もせずに塾に通っている同級生は100点だった。彼が、「君にしてはよくやったとおもうよ」とコメントをくれたら、その平均的な小学生はどう思うだ…

専門科コンサルトの問題点

大学病院で診療をしていく上での最大の強みは、全ての疾患の専門家が集結していることだ。市中病院の連中にどう批判されようと、数は力だ。マンパワーはあればあるほどいい。そのうえ手を貸してくれる人が本物の専門家集団なら、もう無敵だ。ところがこの専…

研修医の勇気と責任感

勇気を育てる研修医教育において、もっとも重要な要素が勇気づけである。研修医の目には、上級生の能力は途方もなく大きく、有能に見える。そうした上級医に鍛えられながら、研修医は持ち前の勇気だけに頼って自分を支えている。この勇気を支えてやるのが上…

難民化した研修医の明日

ローテーション制度も、そろそろ施行後1年を終えようとしている。この制度は、研修医が全ての医局を見られる。仕事のつらそうな医局、教育をあまり熱心に行ってくれなかった医局は敬遠される。研修医同士の情報交換を活発に行えば、「勝ち組み」医局と「負け…

ゴールの設定

研修医を倒れるまで働かせるためのTips。某高校のマラソン大会は、かつて(今もか?)富士スピードウェイで行われていた。あのサーキットはバックストレートの長さで有名なのだが、サーキットを走って疲れ果てた頃、最終コーナーを回ってバックストレートに出る…