2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

体位交換の頻度を下げて、床ずれを作る。予防しちゃうと医療区分で「軽症者」になってしまうから、やるだけ損する

もう一つの方法は、手のかからない軽症な人を重症者に仕立て上げること

悪しき習慣ではあるのだけれど、高齢者医療の現場で、 みんなが望んでいるのは、「**良くなってずっと病院にいること**」だ。古いルールのときには、みんなあの手この手で落としどころを探って、このゴールに 近づこうとしたものだだけれど、今度からは無理。…

1つの方法は、厚生省の思惑どおりに重症の人を一生懸命安く治療して、「いい医療」をやること

患者さんの重症度に応じて、医療区分1から3まで(1が一番軽い)のランクがついた。軽症の患者さんを

長く入院させている**悪徳病院**は、黒字が減ることになった厚生省の考えている「勝利プラン」というのは、たぶんこういうことだ。>黒字を増やすには、医療区分で2〜3の重症の患者さんを多く入院させて、 より頭のいい検査プランを立てて、 最小限の検査で治療…

やったことを問わず、1ヶ月に国から支給されるお金は同額。検査を乱発する**ダメ医者**は損をするルールになった

父親はどこへいった

悪い話を切り出すのは難しい。病名がちゃんと分かっていて、悪い予後が避けようもないような病気であれば まだ何とかなるけれど、急変の時なんかは最悪。>一体何がおきたのか。他の医者ならまだ何とかなったんじゃないか。患者さんの家族は絶対にそう疑って…

数が少なくて、主治医と父権者との力関係がはっきりするだけの権威が集められないと、

主治医と父権者との間の対立が発生してしまう。父権の大きさは足し算に従う。絶対的な人数と、一人一人が父権者に信託する「権威の量」とが、 その大きさを決める。核家族化した現在、家族を集めたって、集まる人数は知れている。父権者のいない家族と、父権者…

十分な人数がいて、その人達の尊敬の念が父権者に十分集まれば、

主治医という異物も父権者の下に組み込んでもらえる

医者は全面的にやられ損だけれど、ここはがまんする

人数の多い家族を相手にするのは大変だけれど、たいていの場合は「父権を持った偉い人」 が決まっているから、やりやすいとも言える。大きな家族の中の偉い人は、それはもう主治医なんて比べ物にならないぐらいに偉いから、 争いがおきない。「偉い人」を見つけ…

怒る若者をなだめることで、偉い人は若者を赦し、権威を強化する

医者を吊るし上げることで、若者は遅刻の謝罪と患者への思いを表現する