2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

自動車を用いた電撃戦を行ったのはドイツだが、攻撃に車両のほとんどを使ってしまい、補給が追いつかなかった

ドイツの列車の規格が政治的な問題からバラバラだったのに対して、フランスでは統一されていた

大量運搬が可能なハイテクが登場しても、兵士の荷物の運搬を列車自体に依存することなく、 スタンドアロン性を保ちつづけたフランスの知恵というのは何かに使えそうな気がする。ハイテクといえばドイツだけれど、第一次世界大戦当時の補給戦では、ドイツは圧…

乗客たる兵士の食事の時間は律速段階になっていたが、フランス軍の兵士は食料持参だったので、下車しなかった

列車が速く、また複線化していた区間がドイツよりも多かった

兵站駅まで荷物を送れても、兵士の乗車や下車、荷おろしの時間が非常にかかり、食料の多くは駅で腐ってしまった

列車による補給を上手に行っていたフランス軍では、以下のような工夫をしていた。

補給の解決策になるはずだった列車は、結構期待はずれだった

鉄道は戦争を変えるといわれていたが、意外に変わらなかった

戦略の秘訣は「**個々に進撃し、戦うときに一体になる**」ことだった

複数科にコンサルトすると、患者さんは1日中病棟からいなくなる。各科に「個々に進撃」してもらうと手間が省けるのだけれど、なかなか上手くいかない。##列車を使う工夫〜第一次世界大戦

軍団の進撃経路が近づきすぎると、補給のための道が1本に重なってしまい、軍は進むことができなくなった

補給に馬車を用いていた時代は道が悪く、1本の道に大量の馬車を往復させる能力は無かった

後方に備蓄用の倉庫を作る考えかたが結構画期的で、これによって篭城する相手と戦えるようになった

軍隊が進撃するためよりも、軍隊が停止するためにこそ補給が必要であるというくだりが面白い。 ##補給路は複数で〜ナポレオンの時代

中世の戦記に「快進撃」の話が多いのはこのためで、そもそも同じところに止まって戦う発想が無かった

周囲の村から奪うものが無くなると滅んでしまうので、現地調達時代の軍隊は停止することができなかった。

最初の軍隊は略奪者の集団だった。食料は現地の村からの略奪による

調達で、河川をうまく利用できたときだけは船で補給ができた

戦いの作戦を立てる際に、戦術・戦略以外に絶対考えなくてはならないのが補給の問題

交渉ごとにおける原資の問題

外来に夜中に来ては「主治医を呼べ!!!」と半年前に診察した医師の名を叫ぶ

今働いている地域は社会が暖かいからなのか、そうした人はほとんどいなくてホッとしている。「時間のある人」が1人いると、救急外来は仕事にならなくなり、 こういう「常連さん」が3人もいれば、スタッフが嫌になって逃げ出してしまう。こういうのは本来が理不尽…

病院に名指しでクレームをいれる

救急車を何回も呼びまくる

交渉ごとにかけられる時間の多さ

たぶん、「**持っている夢の大きさ**」なんていうのは、本当は最強の 原資で、世の中のすごい人達はこの原資の大きさが とてつもなく大きいんだろうけれど、自分には夢を原資に使う方法が分からない。夢のない話。##交渉力の最初は原資をそろえること 交渉相…

持っているお金の多さ

社会的な立場の強さ

相手が失いたくない「原資」を発見できれば、交渉の上手下手に関係なく有利な結果を得られる

##ポーカーにはバンクロールが必要 交渉ごとのやりかたを考えるときには、 「ディベートの力」とか、「言い回し」といったテクニック的なもの だけではなく、相手と自分との「**原資**」の差というものを常に考えないといけない。原資を考えに入れない交渉というの…

交渉で何かを得ようと思ったら、「どう交渉するのか」よりも、「何を原資に交渉するのか」を考える

交渉ごとでの原資になるのは大きく3つ。社会的な地位や名誉、お金、時間のどれか

どんな交渉ごとにも、賭けごとでの「チップ」に相当する原資というものが存在する

性善説と性悪説

7月から、療養病棟の保険点数算出方法が大幅に変わった。今までは出来高払いの延長。節約してやりくりすれば、たいていの医療行為は 何とかなった。7月からは、ルールが大幅に変わった。

性悪説をとるルールは、結果を達成することよりも、ルールを守らせることのほうに重点をおく。

プレーヤーの行動は同じようだけれど、その結果が多様化する医者の仕事というのは、「**よくする**」という一つのゴールに至るまでの道のりを追求する仕事だ。今までの出来高払い制度というのは性善説で、合理的にやろうが悪どく儲けようが、 結果さえうまくい…

性善説をとるルールは、ゴールのみを設定して、そこに至るまでの過程はプレーヤーに任せる。

結果は一つだけれど、過程は多様化する

むせ込みの多い患者さんは、頑張らないでさっさと気管切開を勧める。これをやるだけで「重症」あつかいになるから、

入院期間の延長はずいぶん楽になる7月からのルールでは、医療区分2の「少し重症」の人をどれだけ作れるかが鍵になる。ルールの改訂で、普通に歩けるような高齢者は病院から追い出されて、 頑張ればなんとか車椅子までいけてたような人は寝たきりになって、 「安…