テキストデータについて

ファイルメーカーモバイルやDOCアプリを使う人たちへの反論。

自分の技術は進歩する。この数年で、テキストを打つ道具は単なるメモ帳からテキストエディタへと進歩し、印刷原稿にはLaTexを使うようになった。さらに、印刷のためにPDFデータをtexから生成できるようになり、現在ではtexから直接HTMLを作り、ネットで公開できるようになった。

テキストデータは、無限に応用が効く。世界のどこかには、必ず自分より上手な人が自分のノウハウを公開している。自分の文章をテキストファイルで保存していると、何かやりたいことができたときにもすぐにその方法を検索することができる。

DOCやファイルメーカーのデータのような、特定のソフトに依存したデータは、その応用例を公開している人が少なく、自分のやりたいことを実現するために自分の頭で考えなくてはならない。


機械は進歩する。Palmのような貧弱なハードウェアの上では、テキストファイルの全文検索は時間がかかり、実用的ではなかった。ファイルメーカーやKDICのようなデータベースソフトは、こうしたハードウェア上でも軽快に動作したが、tungstenをはじめとする最近のハードウェアの場合は、こうした速度面での優位性は失われつつある。

一方、Palm上で作った文章をPC上で加工する場合には、テキストファイルの移植性が生きてくる。テキストエディタ上でPalmのデータファイルを開くだけで、その文章の加工は何でもできる。これがDOCデータのようなバイナリデータであると、Palm上のデータをPC上でそのまま開くことが難しくなる。


本当は、Palm上で動く文章量制限のないテキストエディタが出てくれれば一番うれしいのだが…。すべての情報を1つのテキストファイルで管理して、そのつどGrepして過去のデータを参照できたり、簡単なTagでハイパーリンクを張れたりできればもうそれで十分。

Palmのメモ帳にPalmWikiを組み合わせるとかなりそれに近いものになるが、Palm上でのテキストの一覧表示ができないのが難。howmのようなPalmアプリは無いものだろうか。