シンプルなワーファリンの使いかた
Initiation of warfarin therapy in elderly medical inpatients: A safe and accurate regimen
平均85歳の高齢者に以下の方法でワーファリンを開始したところ、致命的な出血(別にワーファリンが効きすぎたわけではないらしい)を生じた1例をのぞいて大きな合併症を呈することなく、7日以内にワーファリンの維持量を決定することができたという。
Day | 午前10時にINR の採血 | 午後6時にWarfarin(mg) を内服 |
---|---|---|
Day 0 | Do not measure | 4 |
Day 1 | Do not measure | 4 |
Day 2 | Do not measure | 4 |
予想されるワーファリンの維持量(mg) | ||
Day 3 | <1.3 | 5 |
1.3 ≤ INR < 1.5 | 4 | |
1.5 ≤ INR < 1.7 | 3 | |
1.7 ≤ INR < 1.9 | 2 | |
1.9 ≤ INR < 2.5 | 1 | |
INR ≥ 2.5 | INRが2.5以下になるまでワーファリンを中止し、以後1mgから再開 |
要は連日4mgを投与し、投与4日目のINRの値で以後のワーファリンの維持量がほぼ決まるというもの。
この値は73%の患者でほぼ正確な維持量となり、95%の患者で誤差1mg以内で維持量を予想しうるという。
ワーファリンの開始量が少なく、採血の回数も少ないために結構便利かもしれない。しばらくこれでやってみるか?。