Clie滅亡…

Slashdotより。

SonyClieの新機種投入を断念したとの発表がpc watchに掲載された。現行機の生産も今年 7月で終了となる予定。
既存ユーザのサポートについては「保証書記載のとおり、出荷終了後6年間行なわれる。
、、、 _| ̄|○... 。

もう下級生にはPalmバイスをすすめられなくなってしまった。

Tungsten|cを購入してから本当に便利に使ってはいるものの、さすがに電子手帳初心者に使ってもらうのはかなり厳しい。

せめて、TJ25かTH55だけでも継続販売してくれないだろうか。

Palmはこのまま滅ぶんだろうか。初心者の参入を許さない道具は、そのうち誰も使わなくなってしまう。PalmJapanが復活してくれるか、CJKOSを同梱した中国版のPalmを安く輸入してくれる業者があれば、あるいは予後は違ってくるかもしれない。

個人的には洋物Palmしか使っていないので、そう不自由はしないのだが。もはや日常業務に欠かせないものになっているだけに、今後仲間が増えないと非常に困る。

どんな形であれ日本に残って欲しいものだ。

Clieが撤退して空いたニッチで、HP200LX復活なんて無いんだろうな…。

テキストが気分よく入力できれば、べつにメールもネットもカメラも要らないのだけれど。

右脳先生の努力には頭が下がる思いだけれど、こんな話を聞いてしまうと、やはりSonyの最近の迷走ぶりは異常だ。

以下引用。


(Xiinoが市場で評価され、これにあわせたコンテンツが徐々に発展してきたのをうけ)このブラウザはあまりによくできていたため、当時のPalm端末上のウェブブラウザとして国内でほぼ100%のシェアを握っていた。このため、PDA向けのコンテンツホルダーはこぞってXiinoに最適化する形でコンテンツをpublishした。これを見たソニーは、自分たちが作ったPDAのプラットフォーム上で、ソニーではなくイリンクスがコンテンツ流通の主導権を握ってしまうのではないかと恐れ、それまで製品のアプリCD-ROMに同梱していたPalmScape(Xiino)を同梱から外そうとしたり、Xiinoとは違う独自仕様のコンテンツ配信アプリケーションを搭載しようとしたりしていた。

ソニーのした決定的嫌がらせの1つが、携帯電話向けには圧倒的シェアを持っていたとはいえ、PDAのようなより高品位な画面表示はおよそ不得意だったACCESSのウェブブラウザ、「NetFront」のCLIEへの標準組み込みだった。これによって、イリンクスのXiinoはいちいちアプリをインストールしたがらないCLIEのライトユーザーを顧客層から取り逃したことになり、デファクトの地位から滑り落ちた。

このことが、ただでさえよちよち歩きだったPDAのコンテンツ流通を一気に縮小させる要因となり、それが結果的にソニー自身の首を絞めた。ソニーは国内PDA市場でのシェアを落としたわけではなかったが、単に最大手のソニーを含むPDAにコンテンツが流れなくなったことに気がつき、敏感な消費者がPDAを見切ったのだ。

(中略)クリエがここまで凋落したのも、成長のパイを他の企業と分け合おうとせず、自分のところで上(デバイス)から下(コンテンツ)まで全部支配せずにはおられないソニーという会社の器量の狭さを露呈した結果に過ぎないと、僕は思う。

自分はPDAでネットをやらないので、NetFrontの実際の性能などは全く知らない。ただやはり、PDAの市場を荒らすだけ荒らしていきなり撤退したSonyの態度は腑に落ちない。

Sonyは昔、経済的に不遇な研究者に、テレビや家電製品の「現物支給」をしてくれる習慣があった(内もお世話になっていた)。別に奨学金のようなものではなく、単なる現物の援助だったようだが詳しいことは子供の頃だからよく分からない。そんなこともあり、Sonyという会社は研究者を育て、市場自体を発明(CDのように)して商品を作ってきた会社だと信じていたのだが。

いったいなにがあったのだろう。