仕事は大変だけれど、僕達が頑張らないとね…

人は他人の芝の青さをうらやむ。面白いもので、他人の芝の評価は「青さ」だけ。きれいに見えるかどうか、庭全体を見て、ごく大雑把な評価を下す。一方で、自分の家の庭の評価は複雑だ。
>家の庭には池があるけれど、芝生の植生は今ひとつ。
>確かに石ころの多い庭だけれど、木の生い茂り具合は家の庭のほうが上。

自分の評価は微視的に、他人の評価は巨視的に行うのが人間の習性ならば、「誰もがうらやむ科」というのは、その科の医師がどう思おうと、現時点での「正解」なのだろう。

今このアンケートをやったら、絶対に名前が挙がらないのが産科と小児科、次に内科と外科だろう。名前が挙がるのは、やはり眼科か皮膚科か。

眼科の先生方とか、みんな人当たりが良くて、仕事が楽しそうで、早く帰れて汚い仕事がない。おまけに病院内の黒字部門で政治力が強くて、肩で風切ってかっこよく廊下を闊歩している。

内科医が、病院の片隅のカレースタンドで遅い昼飯(何年もメニューは一緒)をぼそぼそ食べてる横で、昼休みに外にランチに行ってきた眼科の先生方は、近所に出来た高級イタリアンレストランの品定めに忙しい。

眼科が外履きの革靴を履いている一方で、検査途中に抜けてきた内科医は、血まみれの便所サンダルに裸足…。

うらやましいな…**。