議論レイヤ(造語) 

自分の「アイデア」というものは、文章のテーマとか、
結論に相当するものではなくて、ほとんどがこういう「言い回し」に相当するものだ。

面白そうな言い回しとか、下らない表現といったものがまずアイデアとして浮かんで、
それを活かせるような文章のテーマを考えて、最後に当り障りのない結論を持ってくる。

逆のケースもたくさんあるけれど、「まず言い回しありき」で文章を書くことはけっこう多い。

議論レイヤという言葉が頭に思い浮かんだときには、何とかそれを使ってみたくて、
漫画「陰陽師」と山本七平を思い浮かべつつ、「[体育会の議論](http://medt00lz.s59.xrea.com/blog/archives/2005/11/post_310.html)」というテーマに
たどりついた。

肋骨にそってシャコが…の話は、上司にすし屋に連れて行ってもらったときに
シャコの話をしたらドン引きされた昔話から書きはじめて、それが空気の話になって、
ICUの政治の話になって、結局シャコがびっしりのくだりは文章の中から浮いてしまい、
削除したら[件の話](http://medt00lz.s59.xrea.com/blog/archives/2006/04/post_343.html)になったりしている。

「達意の文章」どころか、そもそも言いたいことなんかないところから文章を考えるから、
なかなか原則どおりには行かない。

他の人達は、どうしているんだろうか?