腹痛の人なら、循環器内科じゃ分からないから知りあいの外科の先生に土下座してすぐ来てもらう
自分で治療するのか、あるいは治療できる誰かに頼むのか。
いざという時のために、こうした「汚い、洗練されていない治療手段」を想像しておくこと、
そして、「この一線を越えたら、ベテランという立場を捨てて、頭の悪そうな治療を開始しよう」という
そのラインを想像しておくことというのは、けっこう大切なんじゃないかと思う。
最近、全然原因の分からない意識障害の患者さんを診察する機会があり、
大学の神経グループの先生と相談しながら治療した。
電話でいろいろアドバイスをもらった後、こんな言葉をもらった。
>「ぶっちゃけ、神経内科なんて、ゾビラックス使ってステロイドパルスとガンマグロブリンを落として、
それでもダメなら血漿交換するぐらいしか治療手段ないですからね〜」
この先生は、きっと「立場」から自由なんだな。
そんなことを考えた。