2006-07-29から1日間の記事一覧

部長のみっともない治療

##研修医の頃 当直帯で「患者さんが苦しがっています」というコールがあったときの話。心不全なのか喘息発作なのか、目の前の患者さんはとにかく苦しがる。 聴診してもゼーゼーいう音が聞こえるだけで、診断にはつながらない。1年目だった自分だけでは手に余っ…

腹痛の人なら、循環器内科じゃ分からないから知りあいの外科の先生に土下座してすぐ来てもらう

自分で治療するのか、あるいは治療できる誰かに頼むのか。いざという時のために、こうした「汚い、洗練されていない治療手段」を想像しておくこと、 そして、「この一線を越えたら、ベテランという立場を捨てて、頭の悪そうな治療を開始しよう」という そのライ…

ショックの人なら、とにかく水と昇圧剤を突っ込んで、無理なら人工心肺を回してまた考える

呼吸困難の人なら、心不全と喘息の治療を全部やって、無理なら人工呼吸器に乗っけてまた考える

成長とともに立場から自由になれる人

何かあったとき、自分の立場を捨てられるか、それに縛られるか。つまらないことなんだけれど、こんなことが患者さんの予後を左右する。##「あるべき自分」を捨てられますか? 「洗練」という行為は、無駄な部分を削ぎ落とす行為のことだから、 何かあったときの安…

成長するとともに立場に縛られる人