twitters for the day

14:23 大学で、また講師の先生が引退する。定年なんてまだ先なのに。うちより小さなところに就職するらしい。定年と諦念は何だか似てる *Tw*
14:24 科が違うから理由なんて分からないけれど、大学病院で「講師」なんて役付きは、基本的に「神」と同義だった。少なくとも数年前までは。助手になれた時点で、すでにものすごいことだった *Tw*
14:27 自分が辞める際のころは、もう助手のポストは「空き」があって、昔みたいに 3 年待ちとか、信じられなかった。ほんの少し前までは、実績出して、論文書いて、おまけにタイミング合わせないと無理だったのに *Tw*
14:28 鳥フルもそうだし、救急の問題もそうだけれど、とにかくそんな忙しい職場の「地位」みたいなものが急落している。設備がいいところほど救急断るようになってきて、うちみたいなところになぜか殺到する *Tw*
14:29 内科しか居ない当直日なのに、 1 時間かけて多発外傷がやってくるとかありえない。ベッド数 2 倍以上の病院なんて、その途中にゴロゴロあるのに *Tw*
14:30 うちの県なんかだと、救急の屋台骨を支えているのは、日赤系の病院と、済世会系の病院。どちらも民間団体 *Tw*
14:32 救急の計画とか、危機管理のお話とか、行政側が主導して、「あそこがやってくれるだろう」なんて見込みで計画作ったりする。何の強制力もないのに。行政側には、「切り札」的に使えるカードがほとんどないのに、そもそも「救急頑張ります」とかできるわけない *Tw*
14:33 GIGAZINE でやってた、頭打ったら直腸診されたお話は、余裕でありうる。「とにかく全身を診よ」は救急の鉄則で、全身の中には当然のように、直腸診が入ってる *Tw*
14:34 研修医のころ、「とにかく直腸診をサボるな」は厳命されてて、やるほうも大変だったし、風邪薬もらいにきた若い娘さんなんかも、わざわざ女医さん起こして直腸診するもんだから、クレーム多かったみたい *Tw*
14:35 教科書的には、その程度には直腸診は「全身検査」の一部。脊髄疑うなら、肛門を見る必要は、たしかにある。自分達は不精して、足動いたらそれでお茶濁すことがほとんどだけれど *Tw*
14:50 高校生だったころ、友達がわざわざ授業休んで「ラエル」の後援会に参加してた。あのころはまだ、こんなになるとは思ってもいなかった *Tw*
14:53 コミュニティの大きさに臨界値があるように、病院も大きくなればなるほどに「モラル」を保つための縛りがきつくなって、いろいろやりにくくなる。 *Tw*
14:54 集約化したところで、間違いなく「忙しい」とか「準備が足りない」とか、「診る実力がない」とか、いろんな理由で断る人が絶対出てくる。規則が完全を求めれば求めるほどに、何もしないことが最善手になっていく *Tw*
14:56 流れ止めようと思ったら、やっぱり様々な「自由化」の方向やるしかないと思う。行政はとりあえずお金出すから、ルールの中で、どんな展開してもいいよ、みたいな *Tw*
14:57 みんなが同じ方向目指す状態は、たぶん滅亡一歩手前。建築業界なんかがそうなりつつある悪寒。その状況で、「多様化」縛るルールかぶせたら、止めさすようなもん *Tw*
14:58 いろんな企業がこれだけ「参入させろ」なんてぶち上げながら、実際問題どこも本格参入して来ないのは、うちの業界がどれだけ食えないもんなのか、みんな見えたからなんだと思う *Tw*
15:01 「大手」病院は、企業単体の努力で何かするやりかたとっていない。「勉強会」開いたり、「院内マニュアル」作ったり、行政にアピールする不思議な踊りみたいなものを披露すると、何故だか補助金がざぶざぶ振ってきて、病院が潤うの *Tw*
15:15 自分達が神様になったとして、目の前の生態系が生み出す情報の複雑さを最大にしようと試みたなら、まったいらな大陸作る奴はいないと思う *Tw*
15:16 フラット化はたしかに富を生み出したけれど、富の量と、社会が生み出す複雑さの総量とはたぶん一致してない *Tw*
15:17 「ユーザーイリュージョン」だかで、圧縮不可能な情報の量を「情報エントロピーが低い」と表現してたけれど、これやると、猿が無秩序に叩いたワープロ原稿のほうが、作家の文章よりも情報量が多くなってしまう。その反省を踏まえて、「複雑さ」という考えかたを出してた *Tw*
15:18 富の量で市場の成功を定義するのは、情報の無秩序さで情報量を定義するようなもので、軸が 90 度ねじれてる気がしてしょうがない *Tw*
15:19 社会が生み出す「情報の複雑さ」を最大にする市場設計と、富を最大化する市場設計とは異なっていて、今は後者をやってしまったから、それを「市場の失敗」と定義する人がいるんだと思う *Tw*
15:19 「複雑さ」を定量化するのはどうやるんだろう *Tw*
15:22 複雑さを生み出す生態系作ろうと思ったならば、山と谷と海と森作って、サバンナみたいな生存競争ゾーン作ったり、ヒマラヤ高地みたいな特殊生物しか住めない場所作ったり、多様化を志向するルールをしかないといけない *Tw*
15:23 地球が生み出す「富」を最大化しようと思ったら、海全部埋め立てて、温暖化しかけて全地球熱帯雨林化すればいいんだろうけれど、間違いなく人住めなくなる *Tw*
15:24 自由化上等とか、フラット化最高みたいな意見にカウンター当てようと思ったならば、権利とか道徳みたいないかがわしい概念振りかざすんじゃなくて、複雑さの俺様定義から始めるといいんだと思う *Tw*
15:43 複雑さを「作る」ことはシンプルなやりかたでできても、複雑さを「測る」やりかたが良くわかならない。猿が無秩序に打った文字列と、小説家の文章と、たぶん動員された脳血流測れば、複雑さに近似できそうだけれど、それは「その文章が好きだ」という以上のことは言えない *Tw*
15:44 外来生物が、在来生物を何か滅ぼしたときには、ジャンボタニシみたいなことになるのだろうから、そのニッチの「生産性」みたいなものは、なんとなく上昇する。でも種が絶滅したぶん、複雑さは確実に下がる *Tw*
17:02 診断段階での医療ミスは、たぶん状況ごとにやらないといけない検査を、何かの理由でやらなかったことに起因するものが多くて、たとえば症状ごとに「必要な検査」をリスト化して、それ全部埋めないとコストでないとかすれば、不作為のミスは減らせる *Tw*
17:03 それを埋めない限り、何か診断段階でのミスが発生したときには医師には弁明の権利が与えられないとかすれば、たぶんサボる奴もいない *Tw*
17:04 やるべき検査を全国的に決めてしまえば、数頼んで劇的な低コスト化は可能だから、総コストも抑えられるはず。国は「払わないよ」というだけでいいんだから楽な話 *Tw*
17:05 今やってる「総額支払い方式」は、医師に対して「手の抜きかた」のハンドリングを許していて、たぶん不作為による過誤は減らせないかむしろ増えるし、我々も、余計なプレッシャーの中で仕事をすることになる *Tw*
17:06 診断段階については、統計屋さんの御宣託どおり、マニュアル作ってくれたほうが、正しくて安上がりになると思う。治療になると、今度は「名人」要素を排除するのが極めて難しくなるから逆に統計屋さんが入るとろくなことおきないと思う *Tw*
19:27 当直の時に持ち込むのは医学論文か哲学書と決めているんだけれど、実際読むのは当直室に山積みになっている週刊大衆とか、実話ナックルズ。古くて表紙腐りかけてるようなの *Tw*
19:28 プレッシャーかかってるときにゴシップ記事読むと心が休まる。ああいうのは要するに癒し、思考停止デバイスなんだと思う。 *Tw*
19:36 小難しい本やっつけるときに、箸休めのラノベがあると「主食」が進む。その代わりラノベにばっかり手を出して、気がついたら足らなくて買い直しとかになると悲惨 *Tw*
20:19 もう昔みたいな 24 時間当直できない。。半日交代制度に一度慣れると、後戻りできない。その代わり、当直回数は増えるんだけれど *Tw*
20:21 ヨーロッパの基幹病院みたいに、医師も含めてすべてのスタッフ 3 交代にして、その代わり医療機器も 24 時間ブン回すシステムのほうが、効率は圧倒的にいいとは思う。その代わり、定時の検査が朝 3 時とか普通にある *Tw*
20:21 日本流のフリーアクセス保証したままあれやると、きっと患者さんからの文句がすごいと思う *Tw*
21:55イオニアが新しい技術を作って、後続がそれを学ぶと、技術は成熟する代わりに安くなる。この 10 年は後続の時代。医療の分野で「新たに開かれた」要素は少ない *Tw*
21:56 コモディティの時代の生きかたとして、何か単一の技能に全力投球するのは、危険なのかもしれない。コンタクトレンズ眼科をたとえに出すのは間違ってるけれど、あの分野にお金突っ込んで、首回らなくなって自殺した医師がいた *Tw*
21:57 分散投資の考えかたは、これから先有用なのか、それともまた、あれこれ手を出して何も身につかないなら意味がないのか。いずれにしても、医療単独に邁進するやりかたは、もう古い考えかたなのかも *Tw*
21:59 努力するのは、要するに「楽」な部分は少なからずあるんだと思う。自分のリソース投資についてのポートフォリオ考えるのは、面倒くさいし、医師みたいに無駄にプライド高い生き物にとっては、自分を査定するのは拷問ですらある。自分も含めて *Tw*
21:59 今はまだ地域医療にとどまってるけれど、使命感とかやりがいとかじゃなくて、単純にそれが一番楽だからという要素は絶対ある。じゃあ「楽じゃない」、苦労する道はなんなのか、まだ良く分からない *Tw*
22:00 少なくともそれは、内科も外科も、眼科も皮膚科も何でもできる人目指すことじゃないことだけは分かってる。それやったら絶対中途半端になる *Tw*
22:10 @REVI ゲームだったら無茶なバランスのほうが楽しいのに、実世界になると途端に怖くなる罠。いろんな分野から「極め要素」がなくなってくるなら、分散の時代かな、と *Tw*
22:11 どんな技術にしても、習得の容易化、マニュアル化、コストダウンという進化過程からは逃れられない、はず。一部のトップを除いて。それが為されていない、いつまでも極め要素がなくならない分野というのは、どこかに技術者の欺瞞がある *Tw*
22:11 @fromdusktildawn さすがに無理かと。。あるいは、交渉次第とも *Tw*
22:13 ものすごく若くて元気な人が生活保護もらってるケースも多いし、その逆もいくらでもあり。少なくともその過程には、医師の診断書とかあんまり関係ない印象。医療者側から何か口添えする機会とか、あんまり経験ない *Tw*
22:15 たしかに「パーティー」を組むことで生き残りを図るのは、これから先必要なのかも。法律の人は欠かせない。回復魔法は、薬草持ってれば十分なのかも。 *Tw*
22:22 鬱病という診断名それ自体が何か有利に使えるわけではなくて、あくまでも「運用」の上手下手なのかな、と。 *Tw*
22:23 @fromdusktildawn たぶん、会社を作れるほどの交渉の上手なら、ごり押して生活保護をとることも可能かもしれません。。あれも保険事務所との交渉なので、文法とか必勝法みたいなものが決まってるはず。「これ言われたら断れない」みたいな奴 *Tw*
22:34 たとえば dankogai さんみたいな人が 1 週間ぐらい、福祉事務所のやりとりを見学すれば、たぶん今の仕事したまま「生活保護申請」を出す攻撃論理を組める気がする *Tw*
22:35 そんなやりかたをネット公開して周知のものにしたら、システム自体が瓦解する。そもそもそんなに権限強い部署じゃないし、警察みたいな組織じゃないから、ねじ込まれたら抵抗できない。 *Tw*
22:38 生活保護申請出して断られるような人というのは、攻撃論理組むとか、そもそもそんなこと思いもしない人たちだからこそ、あのシステムが一定の抑止力を保ってる。たぶん。 *Tw*
22:40 @marco11 うん。必勝法は間違いなくある、はず。それが交渉である以上。 *Tw*
22:42 福祉のシステム作ってる論理は脆弱だから、それこそ 2 チャンネルあたりで「生保申請オフ」みたいなもので福祉事務所襲撃したら、簡単に突破できると思う。そんなやりかたを、福祉事務所はそもそも想定していない *Tw*
22:43 そのへん脆弱性抱えてるのは、病院だって全く同じ。 *Tw*
22:46 @Stella_NF ある程度対策みたいなものあるんですね。。さすがに *Tw*
22:59 今のところはたぶん、本当に生活保護が必要な人に限って、ネットで検索かければすぐ見つかるようなノウハウにもたどりつけない。 *Tw*
23:00 「医者からもらった薬が分かる本」が昔売れたけど、「医者からほしい薬をもらう本」も、たぶん書けるし、そんなやりかたでねじ込まれたら、欲しい薬は相当高い確率で手に入る。麻薬や劇薬じゃない限り *Tw*