Wed, Jan 13

  • 13:08  プロが才能の無駄遣いを発揮すると、次から本業でお金がもらえなくなる現象というのは、どこの業界でも共通なんだろうか。。作家の人が無償で文章の提供を求められたりだとか。あるいは自分たちの時間外残業が、熱意の一言でボランティア査定されたりだとか
  • 13:10  才能の無駄遣いという現象は、その人にお金を支払うが分からしたらまさに「無駄」であって、無駄がたとえば、本業の2割を占めてたら、次から8割のお金で仕事をしてほしいんだろうとは思う。恐らくは逆に、プロの相場というものは、才能の無駄遣いを見込んだお金の設定をしている
  • 13:11  余裕があるからこそ「無駄遣い」が成立するんだろうし、それをやり過ぎると、今度は無駄遣い前提の予算を組まれてしまう。相場を押し出せば、カルテルだのギルドだの組合だの労働貴族だの言われるだろうし。相場引っ込めたら業界滅ぶし
  • 13:20  たぶん、「ユーザーが考える適正価格」と、「プロの人が考える大サービス価格」との間に、下手すると一桁以上の金額の開きがあるんだと思う。こういうのはふた開けてみてびっくりすることがしばしばだから
  • 13:21  @shalom_rajendra 2割というのは要するにグーグルルールなのですが、あれが成り立つのは、入社の段階で極めて厳しい選別をかけているからであって、やっぱり一般化はできないですよね。。  [in reply to shalom_rajendra]
  • 13:21  @m_um_u ぐーぐるさんの受け売り。  [in reply to m_um_u]
  • 13:24  ブルックスというロボット屋さんが昔本書いてて、自分たちの研究室で画期的によく動く、学者的には極めて安価なおもちゃができて、自信満々でプレゼンテーションしにいったら、「先生、コストが10倍高いです」とか、たしか一桁のギャップに相当することを言われていた
  • 16:44  外科みたいな科はともかく、内科のやっていることはといえば診断と処方だけなんだから、極論すれば、それが血栓溶解剤だろうが抗がん剤だろうが、医師免許なんてなくても、医療はできる。よしんばそうなったとしても、やっぱり病院に来る人は多いと思う。
  • 16:45  何かものを作るときには、プロダクトもやっぱり「病気」になる。自己顕示欲だとか、スタイルの強制だとか、独りよがりな努力賞病だとか、いろいろ。で、病気は「診断」を行う必要があって、たぶん「治療」のやりかたもある
  • 16:46  それがたとえば文章だったら、文字を書くぐらいのことは誰にでもできる。でも病気を治すのに医師がいるように、やっぱりたぶん、プロダクトの病気を治療して、顧客に向けた製品に仕立てるためには、編集者とか、マネージャーみたいなプロは、必要なんだろうと思う
  • 16:48  Kindle ができて、出版社が全部、密林の黒船に討ち滅ぼされたとして、そこはクリエイターの楽園なんかじゃなくて、むしろ「病気にかかった文章」の地獄になるような気がする。病院のたとえで行くなら。
  • 16:49  でもたぶん、文化大革命当時の中国、医師免許持った人が、みんな農村に追いやられてしまって、病気はといえば「革命精神」に則って気合いで直すようなあの時期でも、疫病で北京全滅とか起きなかったから、案外大丈夫なのかもしれない
  • 17:03  編集者を医療にたとえる流れで、編集というお仕事が、医療みたいに技術として確立しているものなのかどうかが、よく分からない。伝説の編集者なんて言われる人がいて、みんな個性的に見えるのが、ちょっと違和感がある
  • 17:04  自分たち医療の業界で、たとえば「ゴッドハンド」なんて言われる人たちは、やっていること自体は「平凡」。単純に、「その状況でもなお平凡でいられる」人が、全世界でその人しかいないだけの話で。脳外科の福島先生も、ブラックジャックドクターKも、そのへん変わらない
  • 17:05  ブラックジャックしか手術ができない患者さんがいて、ブラックジャックじゃない医師にだって、「手術が最適な治療である」と方針を決めることまではできる。技術とは再現性だから。ただしその患者さんにおいて、「教科書どおり」ができる医師がBJしかいないから、彼は主人公でいられる
  • 17:06  @onishiyoichi 今はもう、外科は絶滅危惧種だから、本当に向いてる人しか行かなくなって久しいですね。。。  [in reply to onishiyoichi]
  • 17:07  研修医からブラックジャックまで10人ぐらい医師を並べて、同じ患者さんを診察させて、十分な時間とデータがそろったなら、みんな大体同じ結論を出す。できるかどうかはスキルによる。これが技術であるという意味
  • 17:08  ならば駆け出し編集者からベテラン編集者、個性のかたまりみたいな伝説の編集者と並べて、同じ原稿を読んでもらって、彼らがその原稿を売るために、同じアドバイスを返せるものなんだろうか?それが全然違うなら、自分のイメージする「編集学」は、まだないことになる
  • 17:09  それがはったりだろうが科学的に証明されたものであろうが、統一された方法論があって、再現性を持った答えを導けるものなら、「学」を名乗れるし、それを根拠にお金が取れる。学のないところには、お金を取る根拠が生まれないから、下手すると業界ごと滅ぶ
  • 17:11  医療を含めて、「学」を名乗るたいていの分野では、たぶんセンスや能力の比較、定量ができる。ブラックジャックなら100人治せる患者さんが、研修医に手が出るのは、そのうち2人とか。編集学はそのへんどうなんだろう。
  • 17:16  @REVI それこそ作家のホームページが広報機関になるのかも。。自分の原稿なんか、それだけだし  [in reply to REVI]
  • 17:23  http://bit.ly/5bUD29 静注用抗インフルエンザ薬、外来でまた「注射して下さい」の火種になりそう。薬価を恐ろしく高くしたら、今度は開業の先生がたが使いまくるだろうし
  • 17:33  @kuma28 自分たちの業界だと、今度はそれは、「薬屋さん」の仕事かもですね。。  [in reply to kuma28]
  • 17:40  ネット小説は、ざっと読みするのが厳しいからたしかに全然読む機会がない。。
  • 18:18  たとえば「編集学」があって「ゴッドハンド編集者」がいたとして、編集学を修めた人なら、その原稿に「病気」を指摘することができて、どこを治せば「売れる」ようになるのかまでは、誰でも分かる。その代わりゴッドハンドでないと治せない原稿というのがあって、それには経験やセンスがいる

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