Thu, Mar 04
- 12:55 @kaminagi おまえすごいな。。 [in reply to kaminagi]
- 13:18 昔習った神経の先生は、額のてかり具合が左右で違うのを見てワレンベルグ症候群を診断したり、「典型とはちょっと違う」脳梗塞を見てもやもや病を一瞥診断したり、いろんな大道芸を持っていたけれど、じゃあ普段から丁寧な診察をしているかといえば、そうでもなかった
- 13:19 ものすごく忙しい人だったから、普段はなんというか、少なくとも素人目には、廊下をとぼとぼ歩いて、患者さんの話を適当に聞き流して、カルテ読んでも、せいぜい書いて3行とか、ちゃんと見てないように思えるのに、守備範囲は抑えてた
- 13:20 名人芸というのは、だからすごい下準備の元に発揮されるのとはちょっと違って、一瞥の力というか、ふだんから、名人のフィールドには何か「名人力」みたいなのが展開されていて、それに引っかかることで、初めてフィールドが可視化されるような印象
- 13:21 判断が下ってから展開される、攻撃の技術というよりは、常に展開されていて、向こう側からの刺激があって反応する、むしろ守備的な技術というか
- 14:50 「ふとしたことから一気に展望が開けたすごい症例」を症例検討会に挙げて、「みんな頑張ろう」じゃなくて、「ふと」をどうやったら再現できるのか、同じ症状に、ある検査とか、治療をルーチンで対応させたら同じ結果にたどり着けないかを考えたい
- 14:50 もちろんそれやると、最初に提出する検査項目とか、際限もなく増えていくだろうけれど、予算がどれだけかかるのか、じゃあ今度は、どういう症状ならこの検査を省いていいのか、問題の焦点が別の場所にずれていく
- 14:51 一瞥しただけで全ての疾患を診断する、神様みたいな名医を仮想して、症例検討会終えて、「みんな頑張ろう」で締めるのは、なんというか、目標が遠すぎて、積めるものが少なすぎる気がする。「誰も積めない」ことに、みんな満足してしまうというか
- 14:53 「次はこうしてみよう」を結論として出さないといけない、という縛りをかけると、これはもう、「見逃しリスク込みで今までのやりかたを変えない」ことを表明するか、「新しいやりかたで行くことを承知する」か、誰もが態度を決めないと行けないから、参加者の意識がずいぶん変わる気がする
- 14:54 もちろんしょせんは自主規制というか、声明の範囲でしかない縛りだけれど、「頑張ろう」以外の縛りを検討会みたいな場所に付加すると、きっと面白いような気がする。怒る人も多いだろうけれど
- 14:56 昔心カテのライブデモンストレーションをやっているときに、苦労している術者に向かって、パネリストの先生が、「先生のやりかたは、私から見ると、最初から何もかも間違っているように思えますね」なんて発言して、場内大爆笑だった。ああいうのいいなと思った。やられるほう大変だけど
- 17:36 @Izayoi_Jun 神話時代には、いろいろ面白い人がいたのです。。 [in reply to Izayoi_Jun]
- 17:37 @hyuki 「こうあるべき」ものを見直して、そうなっていない何かに至る過程であるという点で、たぶんよく似ているのではないかと。。 [in reply to hyuki]
- 17:38 東京という場所が、文化だとか経済の中心である一方で、決断の中心でない、というのが面白い。政府の選挙的な意味で
- 17:40 歴代の総理大臣だとか、有名閣僚で、東京だとか神奈川県を地盤にしていた人は少ない。選挙地盤が安定しているほうが発言力が強くなるなら、当然なんだろうけれど
- 17:40 そういう意味ではたとえば、「ネット時代だから全員全国区」みたいにルールを変えると、政治家の顔ぶれは、一変するんだろう。
- 17:43 「フリー」戦略に失敗した人の話だとか、あるいは競合が「フリー」を導入して指された人の話というのを聞いてみたい。やっぱりあのやりかたは、焦土作戦の延長、みんなハッピーじゃなくて、俺だけ生き残るやりかたに思える
- 18:05 @NATROM 病院長が「お前らお願いだから、もう少しCT使ってくれないか?」とか、研修医に頭下げたことがありましたね。。。 [in reply to NATROM]
- 18:25 原稿の督促というか、編集部との通信は、3ヶ月で120回だった。やりとりしたメールは210通。医学系ではけっこう多いほうだと思う
- 18:54 @Izayoi_Jun 全部全国区になると、もう若い人は全員東京ですよね。。 [in reply to Izayoi_Jun]
- 18:55 症例報告形式の教科書って、実はけっこう難しいような気がする。「この症状で、実はこの病気でした」って、読者をびっくりさせないという縛りは、けっこう大きい
- 18:56 あまりに誰も知らないような疾患とか、日本じゃあり得ないような病気で、「この人は実は○○国人でした」だと、卑怯すぎる。「下肢の腫大、発熱無し、実は肺炎でした」なんかだと、出来の悪い叙述トリックみたい
- 18:57 本としての面白さをある程度担保した上で、読者の知性の範囲に収まる疾患というと、いくつかに絞られてしまう。甲状腺とか、血液疾患とか、あと結核とか。血管炎系の病気も、「読ませる」症例に仕立てるのは難しいっぽい
- 18:58 問題というのはだから、「これが問題になった」ことそれ自体がしばしばヒントになっていることがあって、実地じゃないと学べないものというのは、どうしたって出てくるんだろう
- 19:01 同じようにたぶん、「入院したら食事がまずかった」みたいなのも含めて、そこからトラブルになるパターンというのも、たぶん有限この範囲に収めることができて、そういうのをどう切り返すのか、再現性持って学ぶことはできるんだと思う
- 19:02 このへんを、「誠意を持って事に当たる」みたいな万能解に逃げないで、有限個の範囲に収まる対処法をリスト化してまとめると、ずいぶん便利なんだろうと思う
- 19:03 トラブルに対して「誠意」を持ち出すのは、何かの中毒で来院した患者さんに対して、「毒の数は無限にあるから、主治医の武器は熱意だけである」と断言するようなもので、それは間違ってると思う
- 19:09 @fukuitter 以前NEJMに「一見正常にしか見えない胸部単純写真」が添付された症例クイズがあって、それだけで大動脈縮窄症を正解した先生がいました。。 [in reply to fukuitter]
- 19:37 @yunohira 情報を隠していいならいろいろ作れますよね。。ただしそれだと教科書にならないし、かといって全部オープンで面白い症例は、疾患が限られるという [in reply to yunohira]
- 19:43 本作ってるときに、意地になってページ内リンク増やして思ったんだけれど、リンクを張るという行為を通じて、一つの文章で、別の何かを表現できるものなんだと思った。文章それ自体で記述できることとは別に、リンクで表現できる知識というものがあった
- 20:01 ページ内リンクは、数えたら841箇所あった。。
- 20:13 本を出版するのではなく、それを中心にしたコミュニティを作る、という考えかたはいいなと思う。コミュニティを上手に運営する技量が、作者にあることが前提だけれど
- 21:49 でもこう「読んだ。知識になった」っていう満足感というか、お腹いっぱいになった感覚を得るためには、日本語だとやっぱり本一冊分ぐらいの分量が必要で、ネットでそれ見るのは、ちょっと大変な気がする
- 21:54 @fday_kabu そこから何か書こうと思うと、量があったほうが [in reply to fday_kabu]
- 22:02 達成不可能な目標を提示した上で、現場の「奮起」を期待してみせると、要件定義を行った側には、一切の瑕疵が発生しない。計画はたいてい失敗するけれど、それは現場の「やる気」が不足したことになるだろうから
- 22:03 要件定義を比較的厳密に、実現可能なレベルで行うと、恐らくは現場はそれに答えやすくなるけれど、今度は要件を定義した側に、それを用兵して、成果を発揮する責任が問われる
- 22:04 責任は誰も取りたくないのなら、零戦の設計を依頼したときに、軍側が一切の妥協も許さなかったのは、ある意味当然のことに思える
- 22:39 @haggie21 個人的には、白衣ジーンズは絶対「無し」なような。。着替えるだけで、トラブル回避可能性が誤差レベルでも上がるなら、そうしない理由はないですし [in reply to haggie21]
- 22:40 こういうのは好みだけれど、制服の目的が「無害さの表明」である以上、無難なスラックスと、ジーンズと、優劣は明らかだと思う。
- 22:42 たとえ笑顔で応対していた人であっても、一度トラブルになれば、ジーンズを憎むし、茶色い髪を憎む。憎む人の心理想像すると、そういう隙作るの怖い
- 22:48 @Izayoi_Jun 謝罪というものを、道具として運用する職種があってもいいのかな、と。。良い悪いでなく。 [in reply to Izayoi_Jun]
- 22:50 1000人とすれ違って、100人感動して、1人不快になる格好と、全員が何とも思わない格好とがあったら、ためらわず後者を選ぶのが医療従事者だし、自分たちの職業は、そういうものだと思う
- 23:04 @sivad ラボダイナミクスはいい本でした。。 [in reply to sivad]
- 23:11 http://bit.ly/aitZ6s 昔そういえば、白衣とスラックスのことをちょっと書いた
- 23:16 @dankogai それはいい表現ですね。。>不幸を減らす仕事。 [in reply to dankogai]
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