Sat, May 22
- 12:55 自分の責任において判断を表明する、好きな候補者に投票する制度というのは、あんまり日本の文化にあっていないような気がする。むしろ「嫌いなこいつを落としたい」という投票にして、一番少ない「嫌い」を集めた候補者が当選するシステムのほうが日本的というか
- 12:56 誰も知らない候補者が圧倒的に有利になってしまうから、候補者の資格というか、最低限公開しないといけないこととか、やらなくてはならない告知ぐらいは縛りをかけないといけないけれど、こういうことすると、いわゆる「ベテラン議員」が恐ろしく不利になる
- 12:58 もしかしたら考えなしの、素人同然の議員ばかりが選ばれる危険はある代わり、名前が売れた人が恨みを買って落とされるリスクも高くなるから、利権とか減りそうな気はする。少なくとも、世間のやっかみパワーは、選挙でだいぶ減らせるだろうし
- 13:01 選挙制度みたいなのを怨嗟とか嫉妬で回すと、群衆の衆愚的側面がものすごく強くでることになるけれど、それはそんなに悪いことなんだろうか?
- 13:04 革命とか夢見てる人はともかく、恐らくは大勢が望んでいるのは無難であって、無難を選びたいのに、お子様ランチのピーマンよろしく、必ず何か、余計なものがくっついてくる。ああいうのが候補者の信念なんだろうけれど、ある意味信念のない人に投票したい、という思いがある
- 13:06 10年20年先を見据えた信念枠と、とりあえずの無難を選択するための怨嗟枠と、選挙を分ければいいんだろうか。。今の選挙は、とくに自分の居場所が自民のお爺ちゃんと、全然知らない民主の新人しかいなくて、一番まともそうなのが幸福実現党で、共産党の人はいるみたいだけれど見たことない
- 13:07 @repon くじみたいな理不尽製造装置を間に挟むのは、とてもいいことだと思うんですよね。。 [in reply to repon]
- 13:11 好きな人に投票する、という今のやりかたは、政治家が多分に名誉職であって、みんな国をよくする思いだけは普通以上に持っている、という前提に立っているのが厳しいと思う。医療もそうだけれど。それを単なる職業、選挙を単なる工程と考えてる人は、きっといる
- 13:12 そこにいる人の「思い」みたいなのをこうだと決めつけた状態でシステム組むと、見た目きれいで、思いが想定どおりなら、結構上手く動く。一度想定から外れ出すと、それは現場のモラルが低いとか、医師がヒポクラテスの精神忘れたせいになるんだけれど、叩いてももう戻らない
- 13:13 思いがいろんなところでずれてる今は、だからシステムを組み直す必要があって、ガラガラポンをするか、せめて大幅な修正を入れないと厳しいんだけれど、「思い」みたいなのをそもそも議論の俎上に載っけるのが難しい
- 13:14 自分たちの現場だと、現場のやる気みたいなのもそうだし、診療にかかわる責任みたいなのもそうだし、あるといえばある、話題にしたくなかったらないことにできる、こういう便利なものにずいぶん寄っかかってシステム作ってきたつけみたいなのはある
- 13:15 米国流の、そういうのを徹底して疑うシステム作りの延長がアメリカ医療の一面であって、もっと追求すると、お札の束持ってないとレントゲン一枚採れない中国のやりかたなんだけれど、あれだとたぶん、日本みたいな問題は起きない。それがいいのかどうかはともかく
- 13:17 日本流の、現場を適当に持ち上げて、あるのかないのか分からない「思い」みたいなのを共同幻想として仮想するやりかたは、主既すごく上手くいっていたんだと思う。プロジェクトX時代の霞ヶ関もそうだし、病院の現場も、10年ぐらいまではそう。でも維持が難しい
- 13:17 @tkashiwabara 制度疲労すごそうですよね。。。 [in reply to tkashiwabara]
- 13:20 医療なんかだとたぶん、現場の末端というか、トラブルの最前線にいる人たちなんかは、中国みたいなやりかたを「かくあるべき」と思ってる人が、きっといると思う。原理的に、トラブルが起きないやりかた。で、あれはやっぱりサービスとしては良くなくて、現場の上の人たちは、あれを避けようとしている
- 13:21 病院の30代と、50歳ぐらいの人とで、おそらくは目指している方向がずいぶん違って、この時点でもう、共闘とか厳しいと思う。50ぐらいの人と、医師会の爺医の人とで、目指してるものがまたちがう。爺医と若手は、むしろお金でくっつけるかもしれない
- 13:22 「熱心な中高年医師」の頑張りというのは、なんというか、頑張れと思う人もいるだろうけれど、同時にあの頑張りが、現場からいつまでたってもクレームにおびえる日々を終わらせないんじゃないのか、という気もする。
- 13:24 何となくだけれど、現場の若手と、部長級とで、共闘しつつ思惑がずれてる側面がきっとある。責任が重たすぎる患者さんとかお願いするとき、表ルートだと断られて、そういう「熱心」先生に電話して当日搬送とか、なんだかんだいってよくあるし、よくやられる
- 13:26 そういう人がそこで頑張ってくれていると、周囲はある意味で、その人の頑張りに乗っかれる。目先の利益をみんなで追っかけた結果として、世代を超えた共闘みたいなのが、それでも表面だけは実現している
- 13:27 熱心な中高年は、それでも地域の責任みたいなのがいろんな形で流れ込んでくるから、よっぽどの超人でもなければ、いつか折れる。折れるとその時点で、患者さんの流れみたいなのがいきなり止まって、その場所が洪水みたいになる。けっこうよくある
- 13:28 ある日いきなり見たこともない神経疾患の患者さんが「フォロー希望」で何人もやってきたり、それが今度は呼吸器疾患の患者さんになったり、たいてい自動車で1時間圏内で、熱心が折れてる。
- 13:38 @medicalcloud 入院費用持ってなければそもそも救急車に乗ることもできない中国のやりかたは、あれは患者さん大変だけれど、受ける側はすごく楽。文句ガンガン言って踏み倒して帰る人とか診なくていいし。 [in reply to medicalcloud]
- 13:39 @shuya_n あれでも何百年かは回ったから、そんなに悪い仕組みでもなかったような気がするのです。。 [in reply to shuya_n]
- 13:57 そういえば、ここに来てまた嘔吐下痢症とインフルエンザとがリバイバルしてるよね、なんて話題になった。
- 13:58 昨日の当直でも、嘔吐下痢症の人が何人か来た。この時期なのに、インフルエンザの人とかまた出てきているらしい。今年はまだ診断キット残っているけれど
- 14:38 @ShojiMasuda こういうのは本当に地域ごとなので、保健所の発表データとは別に、本当は、同業者同士のうわさ話として共有できるといいのですけれど。 [in reply to ShojiMasuda]
- 14:39 @medicalcloud 何となく、唐の時代とかまでさかのぼると、あるいは中国が「プロジェクトX時代」的なやりかたで上手くいっていた時期があって、みんなの猜疑心が行き着くところまで行ったのが、今のやりかたなのかなと。。 [in reply to medicalcloud]
- 14:45 @Ras_Boochin ほんの10年ぐらい前の時点で、どこの公立病院にも救急外来があって、一瞬だったけれど、徳洲会のERがものすごく暇になったときだってあったのに、今その頃を引き合いに出す人とか、いないんですよね。 [in reply to Ras_Boochin]
- 14:54 公立の基幹病院は、上司の名誉パワーみたいなのが部下を叩いて、結果として救急が強引に回って、それが地域を支えていて、外からみるとそれが現場の熱意に見えていた側面というのがある
- 14:55 昔の上司部下は、医局の先輩後輩だったから逆らえなかったけれど、今はたいていの公立病院が医局相乗りで、診療部長と現場とが違う医局とか、部長は医局所属、部下はみんなフリーランス経由とか、湿っぽいつながりが薄くなった
- 14:57 そういう粘っこい絆がなくなった結果として、今は「現場の疲弊を回避するために救急止めます」なんて宣言を出す公立の病院がぽつぽつ出てきた。逆の方向もある。これから救急頑張るって。そういうところだけ新聞に載る。インパクト大きいのはむしろ前者。
- 14:58 これから救急立て直しますっていう施設は、珍しいから記事になるし、それはありがたいんだけれど、まだ先の話だし、そもそもその地域に先立つものがあるのかどうか、お金のないこのご時世に、よく分からない。
- 14:59 当番日以外は救急取りません宣言というのは地味だし、救急外来が吹き飛んだわけではないんだけれど、あれはそれ以外の施設に厳しい。そもそもがぎりぎりで回っているところだと、なおさら
- 15:17 現場が疲れる問題の根っこというのは、要するに求められるものが多様になったということが問題の全てであって、需要が多様になった割に、供給する側には多様が許されないから、トラブルが増えたんだとは思う
- 15:18 じゃあたとえば、朝の4時ぐらいに待ち時間ゼロ、頭からつま先までCT切れる施設が自由診療で10万円とか始めたとして、そういう需要持った人は、もう一つ「無料で」とか「県のお金で」という付帯条件付けるから、難しい
- 15:20 でもこう「ここから先はいくらかかります」というお話は、もう少し積極的にやってもいいような気がする。会話にお金を組み込むと、価値判断の形で施行を強要されるけれど、ここを美談で流すと、できるかぎりのことをとか、丸投げになる。考える脳は多いほうがいい
- 15:24 個人的にはやっぱり、タクシーメーターみたいなのが問題のけっこうな割合を解決してくれるんじゃないかと思う。外来長引くごとに課金、検査の話が出るたびに課金、ナースコール1回押すごとに課金、というのをその場で見せる機械
- 15:26 支払いを顧客の目線から隠蔽することで、その人の散在閾値は下がる。支払いの隠蔽は、だから商売の一つのやりかたなんだけれど、逆に言うと、お客さんに「賢いお金の使いかた」をしてもらうには、独りよがりな教育なんかよりも、タクシーメーターのほうが速い
- 15:28 ないだろうけれど、飲み屋さんのテーブルに料金メーター置いて、注文するたびに支払金額が変動したら、アルコールの消費量減ると思う。それは商売としては欠点だけれど、健康考えると、いい方法に思える。
- 15:29 病院の仕組みというのは、病院を出るその時まで料金が一切分からないというか、だいたいその場で分かるにしても、それを聞かない、考えないのが空気の示すところだから、どうしたってお金が出ていく。商売としては間違っていないにせよ
- 15:33 最後の支払い以外は、一切の参加が許されない日本のやりかたというのは、医療者側がよくできていると胸張る割に、満足度は低い気がする。これがいちいちお金払って、お金払うかどうかを自分で決める中国のやりかたは、案外満足度高そうに思える
- 15:40 @trickstar13 おお。。 [in reply to trickstar13]
- 15:42 「意識の高まりを期待する」ことは簡単で正しいけれど、たぶん実現はしない。意識は高まらなくても、高まったような振る舞いかたをせざるを得ない、そんな仕組みを作ることは可能だけれど、それ提案すると不謹慎だとか、人間を馬鹿にするなとか、叩かれる
- 15:52 目の見えない人がゴルフしてるの見て、弁護士の人が目の見えない人のために、専用の日を割り当てようと宣言して、経済学者の人が真夜中にやってもらえば2毛作できていいんじゃね?なんて提案する
- 15:54 これになるほど、と思える人と、それは不謹慎だと思える人とがいて、分かりあうのは難しい気がする。でもたとえば真夜中のゴルフ大会なんてものがあって、タイガーウッズとか石川選手みたいなのが真剣勝負挑んで負けたりしたら、みんなうれしいような気もする
- 15:55 みんなの「こうありたい」を、こうあるべきやりかたで実現しようとするのが政治のやりかた、みんなの「こうありたい」を両立するのに、あり得ないやりかたを提案するのが経済学者とか、ゲームデザイナーなんだと思う
- 15:56 きれいな「こうあるべき」を掲げて、妥協を強いて支持を取り付けようとする人と、あり得ないやりかたを掲げて、妥協の少なさとびっくり要素が支持につながる人と、支持層も違えば、支持の根拠も違う
- 15:57 かくあるべき世界が変わらないことを期待する人は、あり得ないやりかたを叩くだろうし、びっくりが好きな人から見れば、それを叩く人は、そもそもその「ありえないやりかた」の顧客じゃない、ということになる
- 16:08 イスラエルでネオナチ名乗るのって、名乗る側も命がけだと思うんだけれど、日本だとこういう名乗りは、なにかあるものだろうか。。
- 17:41 メモ。自らの文脈で問題をとらえ直すことを納得と定義するなら、病棟でお金の話を始めると、みんないきなり冷静になるあの瞬間こそ、ご家族が納得したときなんだろう
- 17:41 お金というのは価値判断の共通地平。他に何かないか
- 17:57 @odorujou こう、独特の空中になるんですよね [in reply to odorujou]
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