Sat, May 29

  • 16:39  交渉ごとにゲーム理論がもたらした最大の変化というのは、恐らくはランダムさの効果なんだと思う。理論は実世界を上手に説明したけれど、理論が生んだ新しい戦略というのは、何となくそんなに多くない
  • 16:40  見たことのない男が、素っ裸で包丁もって近づいてきて、満面の笑み浮かべて「こんにちは。いい天気ですね」なんて声かけてきたら、ものすごくおっかない。笑みを返せばいいのか、それとも今すぐ逃げないといけないのか、逃げることで引き金引いちゃうのか、分からないから動けない
  • 16:41  ランダムさの表明というのは、極端にやるとこんなかんじで、ゲーム理論の専門家が旗を振ってるとある国では、確かに総理がこのとおりのことをやっていて、あの人は専門家なんだな、と感心する
  • 16:43  中国にしてもアメリカにしても北朝鮮にしても韓国にしても、今恐らく一番おっかなく思っているのは、日本の振る舞いなんだと思う。次に何するか、まさしくランダムを体現していて、全く読めないだろうから。
  • 16:50  自分たちの業界は、それでもみんなで頑張れるなら、まだまだどうにか何とかなる。問題なのは、もう誰も頑張りたいなんて思ってないことで、頑張りを表明する人がたまに出て、そこに負担が一気に集中して、その人がすり切れる
  • 16:51  すり切れて潰れた人を、みんな視野のどこかに入れてるからこそ、頑張ったら負けだとか、頑張りすぎないように気をつけようとか、モチベーションが一番高い人から開業とか、悪い方向への流れが止まらない。流れができてるから、人増やしてもたぶん変わらない
  • 16:52  今の流れに乗っかってる人が得しようと思ったなら、グダグダの流れがずっと続くことを望めばいいんだから、「みんなで頑張ろうよ。頑張ればできるよ」って叫んでればいい。反論できないし、「みんな」は絶対来ないから。
  • 16:53  来ないと分かってるのが前提で叫んでれば、あとは現状を憂いていれば文句言われないし、あまつさえ「いい人だ」とか思われたりする。この状態で、グダグダな流れが確定的になるから、あとは予測可能な未来の中で、お得なやりかた探せばいい
  • 16:55  「みんなで頑張る」をいくら目指しても、「みんな」が頑張る日は来ない。で、誰かに負担を押しつけるやりかた、責任転嫁の技術を極めて公開してしまうと、その場は地獄の責任転嫁合戦になって、結果として、みんなで頑張ることしかできなくなる。逆説だけれどこれが正解なんだと思う
  • 16:56  上の人たち、専門施設にいる人たちを引きずり込むのは案外簡単というか、何とかなりそうな気がする。難しいのは逆方向、開業医の先生がたに、自分たちの責任をなすりつけるやりかたで、これがないから、責任の流れが一方向になって、止まらない
  • 16:58  もちろん紹介を受けない、最初から診ない、というのはやりかたの一つであって、解答でもあるんだけれど、これは本末転倒だと思う。ブロックしたって、「みんな」は来ない。紹介されて、紹介した人に責任をかぶってもらう術を手に入れて、初めて受ける側は、最良と信じるやりかたを行使できる
  • 16:59  酷い状態の患者さん受けて、「ああ、悪くされちゃいましたね」とか毒づくのはもっと違う。これはたしかに自己防衛の方便ではあるけれど、責任のオッズがものすごくつり上がるだけで、自分の側にもろくなことが起きない。
  • 17:02  その患者さんにかかわった医師全員で責任の分担をはかるのが筋だし、そこがゴールなんだけれど、これを美談に流しちゃいけない気がする。美談に乗っかる奴と乗り損ねる奴と、必ず割を喰う人が出る。
  • 17:08  そういう意味で、紹介する側からみて、紹介先が「信用できない」というメッセージを、何らかの形で発信する状態というのがゴールなんだと思う。今はなんだか、紹介したらそれでおしまいで、土曜の午後とか、今週も8人ぐらい入院が入った。みんな週の前半から引っ張って、土曜日が来たから入院依頼
  • 17:28  今さらながら、トラストミーの中の人が今やっている迷走というのは、交渉の手段としては新しくて、しかも大あり何じゃなかろうかと考えてる。分かりにくいから叩かれてばっかり何だけれど、分からなくて、みんな怖いからこそ、アメリカみたいな大きな国が、わざわざ叩きに来る
  • 17:29  お互いの不信がどんどん強くなるだけなんだけれど、お互い信頼できないからこそ、不信を土台にした協力みたいなのが作れるんじゃないかと思う。国同士、一歩間違えるところ試合の場所で、それを行使するのが正しいのかどうか、分からないけれど
  • 17:31  自分たちの業界限定だと、小さな施設から大きな施設への、一方的な信頼関係というものがあって、逆があり得ないからこそ、その流れに乗っかる形で、人がいなくなってる。健全な猜疑心が状況を支配して、初めてお互いの関係が、双方向に変わるんじゃないかと思う
  • 17:32  信頼醸成はやりかたがきちんとあるけれど、不信の醸成というのは案外難しい。裏切ればいいだけなんだけれど、裏切る人とはつきあえないし。頼むしかないんだけれど、一方で目が離せない、信頼しきれない、患者さん紹介しても、紹介した人が安眠できない、そんな関係がきっと望ましい
  • 17:36  相手がいつ裏切るのか、お互い猜疑心の中で仕事をするのはすごく面倒だけれど、同じ患者さんにかかわった医師が複数いるのが当たり前の現在で、紹介したら責任がそこで切れるという今の状況のほうが、ある意味病的な気がする。爺医の人たちは、どうして自分たちより年次の浅い医者を「信頼」できるのか
  • 17:52  @miza やっていることは、関係の再起動だと思うのです。信頼できない者同士が出会って、初めて「契約」が発生するわけで。  [in reply to miza]
  • 17:53  @miza 契約は、あくまでもランダム要素を縛るためのものであって、契約書に書かれた振る舞いが拡張されて、それが前提になるのとは、また違うんじゃないかと  [in reply to miza]

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