Sun, Aug 01

  • 16:35  海外の医療過誤訴訟対策本を読むと、どの本にもたいてい、被告側に立つエキスパート、という立場の人が出てくる。どの本も、被告や弁護士を悪者として描くことはないんだけれど、この人たちだけは、なんだかこう、お金のためなら嘘をも厭わない悪人の群れみたいに描かれる
  • 16:36  奴らは平気で経歴をごまかすとか、証拠を曲げて引用してくるだとか、被告側の証人として、エキスパートの意見を述べることはお金になるから、ああいう連中は常連みたいに訴訟に居着くんだとか。日本だとちょっと考えにくいと思うんだけれど、むこうだとこういうのもプロがいるんだろうか。。
  • 16:38  どの本もだいたい、会話のルールが違うこと、憎むべき人はいなくて、仕事をしている人だけがいること、嘘をつくのは御法度だけれど、余計な真実を語ろうとするのも同じぐらいにいけないこと、が共通している。で、唯一悪役として断罪しているのは、相手の弁護士でなくて、むしろエキスパート
  • 16:39  このへんは、本を書いているのに弁護士がかかわっているから、同業を悪役として描けないのか、それともやっぱり、そういう専門の悪役みたいなことを職業にしている人がいるからなのか、そのへんよく分からない
  • 16:43  ヘリコプターの取材のために山に入って遭難した記者の人たちを、メディアが「あの人たちはいい人だった」とか、「専門知識を備えたエキスパートだった」とか称えてみせるのは、ここで切断に走ると、こんどは会社の監督責任みたいなのが飛び出すから、そこを回避してるのかな、と思う
  • 16:44  「記者根性」みたいなのがあるんだとして、じゃあどこまでが現場のやる気で、どこから先が会社からの意志の押しつけなのか、恐らくは相当にグレーなんだと思う。不肖宮嶋の本なんか読むと、何度も怖い思いしているみたいだし
  • 16:45  あれなんかはもちろん脚色も入っているんだろうけれど、作者の人が自分の意志で危険地帯に乗り込んでいくような描写もあれば、編集長の人が「行ってこい」なんて、中の人の背中を押しているときもある。どちらのケースもあるんだろうけれど、ああいうの過失を問われると、大変そう

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