Tue, Aug 03
- 15:34 訴訟対策の本を読んでいて思うんだけれど、時々「トンデモ判決」なんて炎上するような医療過誤裁判の判決というのは、あれは弁護の失敗と言うよりも、やっぱり医療者側の暴走というか自爆というか、そういう要素が大きいことはないんだろうか?
- 15:35 あからさまな過誤みたいなのは、日本でもほとんどが和解になるみたいだし、仮に民事訴訟になったところで、そもそも病院側が負ける確率というのは、4割に欠けるらしい。同業が見て、明らかに「勝ってる」ケースが負けたと報道されるのは、報道されるぐらいなんだから、特殊なんだろうし
- 15:36 裁判というのは、原告側と被告側とが同じ事例に対する別の解釈を行って、それぞれを物語として裁定者に提出して、どちらの側がより確からしいのかを判定してもらう場所なんだという。裁判官は、正義でなく、むしろ単なる審判なんだと
- 15:38 病院が訴えられるような事例だと、あらゆる証拠というか、資料はそもそも病院の中にしかなくて、どういう資料があって、それがどういう管理をされているのか、そこまで全部クローズだから、よっぽど病院に詳しい弁護士の人であっても、物語の材料を集めるだけで大変そう
- 15:39 病院側が、知っていることをきっちりするのと、もう一つ、自分たちが何を知らないのかをきっちり線引きして議論の場に臨まれると、この状況から、原告側に有利な物語を作るのは、相当に困難な気がする。それで物語が作れるだけの材料が手に入るなら、最初から和解に行くだろうし
- 15:40 米国の本の事例だけれど、被告側弁護士の悪夢というのは、「お前じゃ無理だ俺が代わる」なんて、医師が自ら、相手側弁護士に「教育」をはじめてしまって、結果として、矛盾した証言が山ほど得られてしまうケースなんだという
- 15:41 弁護士の人たちだってもちろん守秘義務があるんだから、理由なんて絶対に出てこないんだろうけれど、将棋の感想戦よろしく、何が厳しかったのか、何があったから、結果として勝ちに持って行けたのか、ああいう事例こそ、結果じゃなくて過程が知りたい
- 15:47 それは自分たちの業界だってそうだけれど、時計の針を巻き戻せないと、何かを進歩させようにも、本当にそっちの方向でいいのかどうか、検証できないから大変。将棋みたいなゲームだと、感想戦やって、それを実際に試したり出来るんだから、何歩も先行けるんだろうと思う
- 15:53 「Appearance is everything 」なんて本に書いてあるのを見ると、やっぱりうへぇ、って思う。米国だけなのか。日本もそうなのか。日本の刑事弁護の本にも、「被告にジャージを着せたら負ける」とか書いてあった。申請出して、背広着せるんだと
- 15:55 @odakin まあでも当然気を使ってしかるべきなんでしょうねぇ。。 [in reply to odakin]
- 15:56 本によって、このへんさらっと流してるのと、どんな衣服を着るべきなのか、どんな態度をするべきなのか、何ページもそれに費やしてるのとがある。
- 15:58 @odakin このあたりはいっそ、それこそ「ドーピング」して出廷することを試みたっていい領域なのでしょうかね。。 [in reply to odakin]
- 16:07 このへんはやっぱり、実際に裁判を体験したことのある人の話というのを読んでみたい。事実関係がどうこう、ではなくて、たとえば証言台に立つときのリハーサルをやったのかどうかとか。光の当たりかたとか、鏡を前にして喋る練習とか、やったのかどうかとか。
- 16:08 このあたりはこう、事例を体験した人が語りたいことと、事例を追体験したい人が知りたいこととの解離が、このへんにあるような気がする。本人は客観的な事実を語りたがる一方で、まわりはむしろ、本人の気持ちとか、行動を知りたがる。たぶん。
- 16:19 自分のキーボードとキーバインド、IMEを持ち運べるようなアプリケーションて、ないものなんだろうか?普段使っているノートPCでソフトを立ち上げて、別のPCと、ノートとをUSBで結ぶと、むこうのPCに、ノートPC上で打ち込んだ文字とマウスの動きが反映されるような
- 16:20 そのへんは慣れかもしれないし、打ちはそもそも電子カルテじゃないんだけれど、将来的にどこもかしこも電子化されて、たぶん入力しないといけない文字数は、増えこそすれ、減ることは絶対にないだろうから、自分の感覚にあった推測変換は、けっこう切実
- 16:27 何年もかかった頃の昔の裁判は、裁判官だって何年も昔の印象を覚えていられないとか、下手すると途中で裁判官が交代するとかがあったから、直接見た印象は、あんまり裁判を左右しなかったらしい。文章が命
- 16:28 で、裁判員制度になると、そういうのは全部1日で行われるようになったり、医療過誤裁判なんかも集中審議する裁判所が出現したりすると、今まではそこまで重視されなかった、見た目とか振る舞い、プレゼンテーションのやりかたなんかが、大きな意味を持つようになったんだという
- 16:29 そういう意味ではたぶん、法廷弁護みたいな仕事も、けっこう最近になって、質的にずいぶん変わっているんじゃないかと思える。
- 16:51 こう、戦術として、当事者同士に潰しあいをさせる、というのが出てこない。「先生、この事例に関して、結局のところ、誰が一番の責任者だと思いますか?○○先生は、あなただと証言しておられましたが?」とか。そういうのは禁じ手なんだろうか。。
- 17:14 @lucifer_af 日本だと、確かに「仲間割れ」はやりにくいかもですね。。。 [in reply to lucifer_af]
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