Wed, Aug 04

  • 13:37  普通の人は、結論を推測しながら相手の話を聞く。結論が見えて、今まで聞いた話を再構成する。弁護士の人は、あらかじめストーリーを作っておいて、それに使えそうなキーワードだけに注目する。大事なのは記録にキーワードが残ることであって、その場の会話は重視しないのだと
  • 13:38  お互いの聞きかたが根本的に違うから、その場の会話で、何か状況を変えようと思ってもそもそも無理で、だからこそ、相手のルールを理解して、それに沿った聞きかた、結論を推測するのでなく、単語レベル一つ一つに注目するような、分析的な聞きかたをしないといけないのだと
  • 13:39  ログを読み返すのが前提の会話だと、会話の流れとか、テンポというのは意味を持たない。それを気にするのは弁護士と対峙した話者だけであって、弁護士自身は、そもそもその場の会話に重きを置いていない。だから沈黙を気にすることなく、じっくり考えてから返事をすべきなのだと
  • 13:40  例によって米国の本、Health Care Providers Guuide to Facing Malpractice Deposition という本に書いてあった心得。でもこのへんは、洋の東西を問わないような気もする
  • 13:41  片方は「会話」をして、片方は、そもそもそのルールでやっていない、というのは、柔道とjudo にもつながる気がする。正々堂々じゃなくて、ルールが違う。勝ちたいなら、独りよがりな正々堂々は止めたほうがいいんだと
  • 13:43  いくつかの本に「正直で、正確であれ」と書かれてる。これにも但し書きがついて、正直というのは、足りないところを臆測して、必要以上に詳しくすることじゃないんだと。15%忘れるとして、85%を伝えるのが正直で、臆測特盛りにして115%を語るのが正直と誤解してる人が多すぎるんだと
  • 13:44  正直に語るというのは、だから肝心なところを、曖昧ならば「覚えていません」とか、「曖昧な記憶しかありません」とか、はっきりと述べる勇気を持つことであって、そこを臆測で飾ったりするのは、正直じゃないんだと
  • 14:02  @psykoma 医師はもともと、相手の話から、結論を推測する訓練を研修医の頃から受けているようなものだから、ここが脆弱性になって、弁護士さんみたいな仕事の人と対峙すると、恐ろしく弱いのだそうで。。  [in reply to psykoma]
  • 14:05  「先生、人殺しになった気分はいかがですか?」とか、むこうだと「おはようございます。いい天気ですね」ぐらいの意味なんだという。顎の割れた金髪の大男にこんなこと笑顔で言われた日には、間違いなく泣く。
  • 14:12  男塾のエピソードみたいだ。。RT @FTTH: [ # |ω・)……]なんぞこれ / asahi.com朝日新聞社):ブルガリア角界トップが暗殺団組織容疑 マフィアと契約 - 国際 http://htn.to/6r998y
  • 14:17  でもこう「事実」と「判断」とを峻別するのもそうだし、「事実」と「臆測」とを峻別するのもそうだけれど、このへんはむしろ徹底したほうが、結果として、本来的な意味での医療過誤も減らせるんだと思う。「たぶんこうだと思います」がなくなったら、自分で確認しないといけないわけで
  • 14:18  和気あいあいを目指すのはやっぱり間違えで、むしろみんなが、分からないことには分からないと言い切る文化を徹底することで、結果として行き着いた平衡状態が、実は本当の和気あいあいの状態なんじゃないかと思う。殺伐の先にある何か
  • 14:20  みんなが殺伐とした会話を徹底することで、それは外から押しつけられた物語に対する脆弱性を減らす効果が期待できるんだけれど、同時にたぶん、「こうあってほしい」という主治医の物語と、実際に起きている状況との解離を減らす効果もあるのだと思う
  • 14:21  でもじゃあ昔の国立病院、「患者さんの体温は?」「知りません。申し送り中です。自分で測って下さい」がデフォだったあの頃の空気が和気藹々としてたかと言えば、やっぱり違う。寒かった
  • 14:22  空気悪かったし、「協力的な」主任さんとか技師さんが、気がついたら報復人事で更迭されたりしてたけれど、あの時代の過誤割合ってどうだったんだろう?
  • 14:28  @ERnanchan そのへんはたぶん、judo を戦っている人は、「正々堂々と柔道をしようよ」と相手に宣言するところまで含めて、judo の戦術なのでしょうし。。  [in reply to ERnanchan]
  • 21:03  @odakin 「にわか」とか「知ったかぶり」が秒殺される業界だと、ある意味自然と、そういう傾向になるかもですよね。。  [in reply to odakin]
  • 21:04  やっぱりどの本にも「カルテを書け。読める字で書け。出来れば電子カルテで書け。話し言葉をそのまま書け」と書いてある。他人に書いてもらうんじゃなくて、やっぱり自分の力で書けとも。そうしないと証拠力みたいなのが落ちるんだと
  • 21:05  「書け」のアドバイスはもっともで、もちろん反論のやりようもないんだけれど、一方で、これをやるとやっぱり、自分の時間はなくなるし、手が痛くなる。大学のときには、研修医に頼めばカルテ書いてくれたけれど
  • 21:06  せめて自分のキーバインドで打てると違うのかもだけれど、患者さんの言葉とか、徳にご家族交えて病状説明したのとか、そのまま記録すると膨大になる。こういうの、音声認識アプリケーション使って、その場で文字にして、同意もらうとのが未来なんだろうか。。
  • 21:07  @odakin 「同業者同士の会話」と、「医師-患者」で交わされる会話とがあって、後者の「にわか」を否定しようもんなら大変なことになったりするので、けっこう気を使うのです。。  [in reply to odakin]
  • 21:09  誤変換がある程度混じっていても、アプリケーションの品質が一定ならば、その文字にはある程度の信頼が置ける。リアルタイムなら、サインももらいやすいだろうし。病状説明の席にiPad 持ち込んで、半ばリアルタイムで文字化して、お話終えたら「じゃあこれで」って文字見てもらうと、確実そう
  • 21:11  なんとなく、脳内で文章を作れてしまう人なら、音声認識アプリケーションを生かせるのかなと思う。書きながら考える人だと、あんまり効率よくならないのかも。
  • 21:11  ムツゴロウさんがライオンに指食べられてから、音声認識アプリケーションでエッセイ書くようになったとか、何かの本のあとがきに書いておられたけれど、今何使ってるんだろう?
  • 21:36  @nan5o 形成外科みたいな、「鼻は高くすると言ったがモテ男になるとは言っていない」系のトラブルを生じやすい科は、院内全て録音にしてるとか、みんな工夫してるみたいですね。。  [in reply to nan5o]
  • 21:38  @nan5o あるいはまさにトラブル発生装置たる救急外来によっては、「この場所の全ての音声は録音させていただいています」という張り紙がしてある病院があるとかいう、話を聞いたことがあります。慣れればこれが正解に近いのではないかなと  [in reply to nan5o]
  • 21:46  @HenachokoDr 万が一トラブルになったとき、たとえStandard of Care の範囲できっちりとした治療が行われたとしても、その部分を瑕疵として、徹底的に突かれてしまうんじゃないのかな、と。。  [in reply to HenachokoDr]

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