Fri, Sep 10
- 03:06 @Aprike やっぱり、こういうのは便利ですよね [in reply to Aprike]
- 14:25 縦深の利用を前提に泥cると、交渉ごとは相当に楽になるんだけれど、自分たちの業界は、そういうの無いのが厳しい。
- 14:26 訴訟になるような事例というのは、じゃあ本当に病院側の瑕疵がゼロかと言えば、やっぱりそんなことはないはずで、それはたとえば、検査を出すのが15分ぐらい遅かったとか、転機が悪かったときに、突っ込もうと思えば、いくらだって突っ込める
- 14:27 それはたしかに、検査が15分早ければとか、CTをもう2スライス切ってればとか、そういうのは転機を左右することにはならない可能性のほうが圧倒的に高いんだけれど、瑕疵を探す側からすれば、それは瑕疵に見えるし、見えたなら、それを受け止めてほしい、はず
- 14:29 で、事故事例で、病院側で交渉に臨む人は、特にそこが公立の病院だと、「当事者同士の話しあいでよろしく」なんて、縦深ゼロ、ライン防衛か全滅か、という状況で、下手するとその日に泊まってた研修医が、最前線に1人残されたりもする
- 14:30 「ここは瑕疵ではないですか?」なんて質問に対して、縦深がわずかでもあるならば、「そこについては申し訳なく思っています」と返せる。縦深ゼロだと、これが「医学的には関係ないと思います」と答えざるを得ない。絶対こじれる
- 14:31 縦深ゼロの相手に対して、「申し訳なく」の一言を引っ張るために、結局弁護士を呼んでこないと話が始まらない。たぶん。こういうのを避けるのに、「司法が医療を崩壊させた」なんて叫ぶのはなんか違う。国旗燃やされて、ICBM発注するようなかんじ
- 14:32 本来はこう、交渉する人に、ある程度の縦深を預けるようなやりかたを考えるべきなんだと思う。研修医は無理だけれど、部長級に、たとえば200万円ぐらいまでの補償金の裁量を与えるような。お金についてはたぶん、保険会社とかが「相場」を知っている
- 14:33 言ってしまえば「お金で黙らせる」になってしまうけれど、何というか、受け止める側が一言「申し訳ありません」と言えるためには、やっぱりお金が必要で、これをゼロにするのは良くないんだと思う。「柔軟にやる」にはお金がかかる
- 14:35 口先だけの「柔軟な対応」というのは、要するにケチであって、「お金は払わん。俺に責任はない」と同義になる。柔軟はお金で購入する必要があって、訴訟のことを考えれば、それは圧倒的に安価に購入できる。
- 14:37 恐らくはなんとなく、「相場で10万円」ぐらいのお金を惜しんで、ご家族と全面戦争、病院どころか県が引っ張り出されて訴訟になったような事例というのは、きっとあるんじゃないかと思う
- 14:38 自分たちはそういう意味で、交渉のやり方を習わないし、お金の使いかたも習わない。縦深を預けられて、じゃあそれを使いこなす方法を習う機会もない。このへんはまだまだできることがあるし、ここは米国じゃないから、ああならない道も、まだあるような気がする
- 14:41 「日本の長所は和気藹々」みたいな文化が、まあ本当にあったんだとして、恐らくはどこかで、「和気藹々は無料」なんて、変な価値が入り込んだんだと思う。「ボランティアは無料の便利な労働力」という考え方にちょっと似てる
- 14:42 本当はこう、曖昧に、柔軟にやるには、そのためのお金がかかって、昔それが上手くいっていたなら、お互いに、明示的に、あるいは暗黙に、柔軟を購入するコストを、誰かが支払っていたのだけれど、それが「無料だ」と言われるようになって、お金を払ってた人も、払えなくなった
- 14:44 「○○は無料」って言うのは本当に悪い考えかたで、それを広められると、今まではポリシーもってお金を支払っていた人も、今度は「お金払う奴は馬鹿」みたいな空気に呑み込まれて、そこが一気に焦土になる。「無料でもいい」のと、「無料が当然」なのとは、意味が全然違う
- 14:44 役所運営の組織に、そういう「無料」の断絶を感じたことが、何故か多い。アルバイトに出向いて、扱いがあまりにも理不尽で、文句いったら「あなたはボランティアですから」と真顔でいわれたりとか
- 14:46 柔軟さを許容しないなら、もちろん柔軟のコストはゼロになるけれど、今度はもちろん、契約書を辞書みたいに重ねないといけないし、お手つき即死を覚悟しないといけないし、ミス即訴訟だから、明示的なお金はものすごくかかる
- 14:47 このへんはこう、「お金のかかるシステムに2種類ある」のが正解で、中間のどこかに、「無料のすばらしい場所」があるわけがないんだと思う。そのへん誤解されてるというか、あえて誤解しているふりするのが、結局安いからなのか
- 14:54 自分の後ろに立っている上司が、あるいは病院当局が、いざというとき、自分の前に出てきてくれるのか、それとも自分を後ろから刺しに来るのか、それが全然分からないというのが、問題をややこしくしている気がする
- 14:55 このへんは、昔の医局時代だったら、そうそう滅多なことはなかっただろうけれど、今は個人と組織の契約になってしまう。「研修医が万引きしても院長の責任」を徹底している某会なんかはこのへん気合いはいってたけれど、病院長はいつもものすごく大変そうだった
- 14:57 「病院長が今にも倒れそうに疲れてる病院」というのは、そういう意味では研修医の人は安心していいんだと思う。上司が福福しい施設というのは、そのへんどうなんだろう。
- 14:58 「仲間を増やしたい」人と、「しっぽをもっと長くしたい」人とは明確にいる。上の人が制度改革を訴えるときには、その人がどっちの立場なのかを考えないといけない
- 15:01 シュレーディンガーの上司問題というか
- 18:23 分業が進むほどに、レイヤが重なるほどに、ポリシーはねじれていく。「うちの病院は絶対に救急を断りません」なんて病院長が吠えてる真下で、現場レベルでは「かかりつけでもなければ、原則お断りで」ぐらいになってるところは結構ある
- 19:07 技術って、前に進めるためには、どうしたって専属の学者と、学会みたいな組織というのが必要で、現場からはそれがどれだけ不必要っぽく思えても、よく分かってる現場だけだと、やっぱり技術は維持がせいぜいなんだと思う
- 19:08 で、やっぱり警察とか検察の尋問手法は、昔と今とで、やりかたが変わっていないんじゃないかと考えてる。尋問に立ち会ったことなんてもちろん無いけれど、あの人たちが普段使っている道具がやたら古いところとか、やっぱりお金かかってない
- 19:09 現場回すのにだって、ただでさえお金かかって当たり前なのに、専属の学者を雇用することだとか、学会を維持運用することだとか、もっとお金かかる。そういうのがない「から」古いんだ、というのは乱暴だけれど
- 19:10 「そういうこともあろうかと」みたいに、真田さんがあれだけの発明を成し遂げられたのは、地球の命運かかった青天井予算だったからであって、宇宙戦艦ヤマトだって、予算の縛りが厳しかったら、主人公はたぶん別の人になってた。会計士とか
- 19:12 上司に内緒でこっそり開発、で、大成功みたいな昔のホンダF1 のときなんて、そもそもがレースにブチ込む予算が莫大すぎて、あれだけ大きな会社が傾きかけたんだから、「こっそり」と「低予算」とは、やっぱり両立しないんだと思う。文系理系問わず
- 19:13 もしも業界の全員が申し合わせて、技術の進歩を停止しましょう、なんて話にするならば、アップデートの必要はないかもだけれど、それは無理だろうから、今度はたぶん、分かっている人はそれを回避できて、とばっちりを喰う人だけが増えていく
- 19:15 検察の責任がどうこう、というのとは別に、あの業界に、尋問技術とか、自白の誘導とか、そういう技術をアップデートしていく仕組みがそもそも存在しているのかどうか、あるならどうやって検証をかけて、技術の共有を図っているのか、そういうの調べてほしい
- 19:16 @m_um_u アメリカなんかはそういうのを、軍だとか、警察にも学会みたいなのがあって、曲がりなりにも物事を前に進めていく仕組みがあるように見えるのです。かの国は戦時だから、切実なのでしょうけれど [in reply to m_um_u]
- 19:16 @m_um_u たしかに話を聞いてると、一子相伝っぽいんですよね。。 [in reply to m_um_u]
- 19:31 @yugui 月刊 捜査と尋問 は本当に読みたい。。 [in reply to yugui]
- 19:32 @m_um_u 少なくとも、表に出てくる情報の量からして、全然違う印象。。 [in reply to m_um_u]
- 19:57 @mumblecat それは逆にけっこう珍しいかも。。どんな形であれ、病院とつながっている人は、トラブル回避という後ろ向きな理由からでも、必ず診察することが多いので。 [in reply to mumblecat]
- 22:42 普段かかりつけの開業医から、「あんたは」「うちの患者じゃない」から「あっちの病院」に「行け」と言われた、という主訴で、患者さんが外来に来た。さすがにそんな言いかたしてないはずなのに、受け止められかたって本当に分からないから怖い。
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