Wed, Oct 20
- 02:32 外交をするような人たちは、敵の敵は味方という論理で味方を増やそうとする。その一方で、暴動をやるような人たちは、敵の味方は敵という論理で、どんどん敵を作って攻める
- 02:36 一つの目的を達成するのに、複数の経路があってもかまわないけれど、一つの機能を実現するのに、複数のプロセスを介在させると、その機械は高い確率で失敗するのだと思う
- 03:06 @OptCamo まさにイノベーションのジレンマですよね。。 [in reply to OptCamo]
- 17:28 こじれることになりそうな事例ほど、とにかく検査、検査、検査を、という対策は、あれは要するに、一刻も早く、自分の見解を作ろうということなんだと思う
- 17:29 事例があって、「それはこういうことだと思います」と、自分たちの側の見解を、ある程度の説得力を持って組み立てられれば、それでもトラブルと対峙できる。見解が出来上がる前に、相手の側から「こういうことなんじゃないのか?」と突っ込まれて、自分の見解が不在だと、こじれる
- 17:30 「こうだろう?」という攻撃的な問いに対して、「分かりません」は正解なんだけれど、後手に回る。「違います」は、状況を拮抗させようというあがきの裏返しなんだけれど、自分たちの見解がないのなら、無目的な「違います」は、状況をむしろ悪化させる
- 17:32 「こうだろう?」に対する正解は、だからやっぱり「調べましょう」なんだと思う。医学的に、その「調べ」が妥当なのかどうかは脇に置いておいて、その見解が正しいのかどうかを、一刻も早く、とりあえず何らかのやりかたで検証して見せないと、建設的な方向に行かない気がする
- 17:33 このへんはいつも、医学的な正しさと、患者さんの要望との衝突が起きるところなのだけれど、たとえ真夜中であっても、元気な若い人が「CT切って下さい。俺脳出血かもしれないから」なんて歩いてやってきたら、やっぱりCTを切らないといけないんだろうと思う
- 17:34 それはたしかに、医学的に正しくないことなのかもしれないけれど、上の人たちが、じゃあCTをオーダーする以外に、患者さんを納得させて、研修医がすり切れないようなやりかたを提案できるのかといえば、今のところはまだ、絶対的な正解はないんじゃないかと思う
- 17:38 「聞く」とか「調べる」というのは自分の見解を作るためのプロセスで、「語る」とか「説明」するのは、あれは共有した事実から、相手に見解を作ってもらうためのプロセス。自分の側に見解の不在が発生するとトラブルになるけれど、相手の見解が不在のまま状況を進めると、それもよくない
- 17:39 状況が上手くいっているのなら、見解不在の状況追認で、基本的には何ら問題がないけれど、相手側の見解が作られないままに治療を進めて、それが思わしくなかったときには、「信じていたのに期待を大幅に裏切られてしまった」という状況が生まれる。これはこれで本当に怖い
- 17:40 中国の側からみた、今回の日本て、こうだったんじゃないかと思う。政治仕掛けて、相手だって政府なのに、何考えてるのか見えなくて、自分たちの見解伝えても、相手が何考えてるのか全然伝わってこない
- 17:40 あれは向こう側からみて、夜中に子供さん連れて、「先生のことを全面的に信頼していますから、この子に大丈夫と言ってあげて下さい」なんて笑顔で求められたときと、同等の恐怖を味わってたんじゃないかと思う
- 17:42 @ottohseijin 今作ってる原稿にしても、武士の時代から尖閣諸島まで、有名な「戦争」のほとんどのエピソードがどこかしらに入っているのです。。 [in reply to ottohseijin]
- 17:44 謝罪というのは事実から感情要素を切り離すための道具であって、謝罪という道具が道具として機能する前提として、抑止力というものがあって、抑止力によって状況が自制されることで、初めて存分に謝罪の刃を振るうことが出来るようになる
- 17:46 で、それでも決定的に「見解の相違」が生まれたときには、事実を守って、自分の見解をゆがめられないよう、あらゆる外乱に対して正直を貫く必要がある。正直であり続けるための技術が、たとえば人質交渉人のやりかたであって、あるいは原告側弁護士と対峙するときの技術になる
- 17:52 @ERnanchan 「弁護士の罠」みたいなのは、あれは何かと言えば、「うちのクライアントのために、どうかあなたの見解を曲げてくれませんか?」という誘いに他ならないわけで。。米国司法も、あるいは恐らく日本刑事司法の取り調べも、「正直であり続ける」ことが、大事なんだろうなと [in reply to ERnanchan]
- 17:53 人質交渉人の人って、実は何一つ妥協していない。人質を解放して、犯人が全員逮捕される、絶対に逃げ場なんてないという前提が作られないと、そもそも交渉人は出てこない
- 17:55 交渉人は「私は全て正直に話します」と宣言してから、あとは犯人の暴言はいなすし、感情的な不快に対しては謝るけれど、「ここから逃げられる」という犯人の見解に対しては、ビタ一妥協しない。
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