Sun, Jan 23

  • 14:22  「成果」と「嫉妬」と「不安」と、どんな社会でも、3つを両立させるのはとても難しい。どれか2つの両立も厳しくて、どれか一つを重んじると、残り2つがすぐに破綻する
  • 15:16  学校ではせめてこう、「ルールがあるんだよ。ルールを見つけてから、それに従って努力しないと意味ないよ」ということを、きちんと教えてほしいなと思う。「好きな絵を描きなさい」とか、「好きなことを書きなさい」なんて読書感想文書かせて、点数つけたりとか
  • 15:17  「好きなものを」と問題を出されて、点数とか、コンクールとか、何らかの序列が付けられる。序列がつくのだから、もちろんそこにはルールがあるのに、ルールは示されないし、点数は一方的で、子供はお互いの評価を交換して、ルールを探索したりしないから、ルールが見えない
  • 15:18  隠蔽されたルールにたまたま乗っかった子供は「努力した」ことになって、ルールを探せなかった誰かは「努力不足」になる。そもそも「ルールがある」ことすら教えられなければ、成功した子供にしたって、何がよかったのかが分からない
  • 15:18  リアル社会にしたって、「ルールが見えない」状況なんていくらだってある。でもそこで、ルールを探そうとする人と、内面の「良さ」を磨くことに前リソースをブチ込んだあげく、「世の中は分かってくれない」と何かに屈する人とがいる
  • 15:20  組織の理念みたいなものは、ルールの提案なんだと思う。ある状況を前に、リーダーがそれをどういうゲームであると解釈して、どういう勝ちかたを目指しているのか。理念に表裏付けるのは動化と思うけれど、「俺たちはこうして食べていく」というのを明示しないと、独りよがりな良さが暴走する
  • 15:22  病院なんかだったらこう、「寝たきり老人にありったけの高価薬を投与することで稼ぐ」だって理念だし、「救急の看板で人を集めて、たくさんの手術で稼ぐ」だって理念だと思う。賛否はともかく、方向は見える。でも「患者様のために素晴らしい医療を」は、理念じゃない
  • 15:24  でも実際問題、汚い裏理念みたいなものは聞いたことがない。実際に、暗黙の空気としてそういうのを感じたことはあるけれど。でもそういうのは、どこかのレベルで「こうして食べる」を共有していないと、努力の方向がバラバラになるような気がする。身も蓋もない言葉でないといけない
  • 15:33  ルールという言葉がふさわしくなければ、「卑怯」がいいような気がする。ある社会道徳みたいな空気に対して、どういう卑怯を持ち込むことで、そこからお金だとか、賞品を得られるのか。
  • 15:34  ルール不在の状況にあって、隠蔽されたルールを見出した人は、嫉妬が支配する空気においては「卑怯」であると認識される。社会に対してどう卑怯であるか、を見出せないと、その人はそのうち、道徳それ自体を呪いはじめる
  • 15:35  @ottohseijin 「自由」って、「勝て。任せる。負けたら厳罰」って命じる将軍みたいなもので、あれは無茶ですよね。。  [in reply to ottohseijin]
  • 15:36  考えてみれば子供の頃、塾の先生に習った「数学は暗記だ」という言葉も、十分実用的に「卑怯」だった。みんなは「考えなさい」と教わって、自分たちは過去問を暗記して、頭使ってないのに、点数取れた
  • 15:38  @NEET_candle 何というか、特に自分たちの業界は、理念抜きの漠然とした良さだけをなんとなく追及するとお金になってきたので、まあそれだけ公務員体質なんだろうな、と。。  [in reply to NEET_candle]
  • 15:39  @iyokan_nico 内側も、外側も、同じこと言うんですよね。  [in reply to iyokan_nico]
  • 15:39  @3oken どちらでも。。。。  [in reply to 3oken]
  • 15:40  「理念とは卑怯の提案」が、落としどころか。。
  • 15:46  読者が「こうだろう」と予想ができて、実際そんな流れになると、ちょっと気持ちがいい。予測と報酬とのループが途切れないと、ずっとそれを続けたくなる。予測をするには材料が必要で、それがないと、いつまでも報酬がもらえないから、そのメディアはつまらない
  • 15:48  そういう意味で、「らきすた」はすごかったなと思う。1話の冒頭を見るだけで、どのキャラクターがどんな役割なのかがすぐ分かる。あのお話は、そういう意味で視聴者を決して裏切らないようにできていて、大きな盛り上がりこそないけれど、視聴者をそこから離さない
  • 15:49  キャラクターとしての「こなた」や「かがみ」のすごさと、たとえば高倉健ビートたけしはよく似ている。画面に出てくるだけで、彼らがどういう振る舞いをして、自分たちがどこで盛り上がり、どこで笑い、どこで楽しめばいいのか予想できるから。
  • 15:49  自分で予想したシナリオを自分でなぞるのって、文章にすると馬鹿っぽいけれど、人間はたぶん、馬鹿っぽいことに喜ぶ生き物なんだと思う。
  • 15:50  @3oken 病院だとそのあたり、「業界」と「組織」との境界が曖昧というか、組織が業界そのものだから、両者の区別が曖昧なのかも。。  [in reply to 3oken]
  • 16:00  @3oken 小学校の読書感想文なんかも、「団体戦」ルールを導入して、クラス対抗で順位付けて、担任の先生を全国ランキングしたら、課題の本気度は全く変わってきますよね。。  [in reply to 3oken]
  • 16:01  @lucifer_af 「ルールを教えてもらおう」と思ったら、自由課題を押しつけるその人を、火の粉がかかる位置に祭り上げてしまう、というのが一つの解決方法なのかな、と。。  [in reply to lucifer_af]
  • 16:18  小学生の頃、産休の代打で入った音楽の先生がクラスを指導して、「トライアングルで柔らかい音を出す」ことは、要するに「持ち紐の根本をトライアングルぎりぎりのところでつまむことなんだ」と教えてくれた。金属を紐でダンプするだけのことなんだけれど、すごく新鮮だった
  • 16:20  小学生に「音に感情を込めろ」なんて教えたって無理なのに、実際に「こうすることが、コンテストでは「感情がこもった」という印象につながる」ということを教えてくれた人はいなかった。ああいう機会は貴重というか、絶後だったからこそ今でも覚えてる
  • 16:23  @lucifer_af 「つながり」とか、あんまり意識していないのです。。  [in reply to lucifer_af]
  • 16:25  コンクール形式の何かに点数を付けて、クラスの総得点数で担任の先生に点数を付ける。その点数がその人の生活に直結するなら、たぶんもう誰も、「自由に思ったことを書きなさい」なんていわなくなる
  • 16:26  コンテストが、読書感想文や自由課題絵画だったら、先生はたぶん、その人なりの戦略に基づいた何かを教える。ところがこれが、100競争のタイムを競わせるようなコンテストだったら、下手すると子供が虐待認定される事例が出てくる
  • 16:27  「裏側のルールが見えにくい競争」においては、工夫と戦略、試行錯誤の量が成功を左右する。比較的健全な組織になる。「速く走ればいい」といったような、ルールが明快な競争だと、ブラック企業と言われるような組織に似てくる。
  • 16:28  ブラック企業が増えた、という現象は、恐らくは理念の収斂であって、「要するにこうすれば勝てるんだ」という何かがだいたい固まってしまったから、絵画のコンテストが、100m 競争になってしまっているのだと思う。こういうのはコンテストそれ自体を変えないと、後戻りしない
  • 16:30  パリダカールラリーなんかは、当初は「勝ちかた」が見えなかったから、ポルシェとパジェロが一騎打ち、なんて面白いことになった。そのうち「ルールの枠内で思いっきり大きな車をまっすぐ走らせる」という身も蓋もない勝ちかたが見えてきて、勝負にかかるコストは一気に上がった
  • 16:32  工夫と工夫がぶつかりあう時代は、お互いプロトタイプカーとは言え、面白さとコストとがそこそこ比例していた。みんな同じ勝ちかたをするようになって、ジャッキをチタンで作るとか、地味な軽量化競争、グラム単位の軽量を得る代償に、高価格の部材を使う競争になった
  • 16:35  何というか、ルールが煮詰まってしまって、「勝ちかた」を工夫する余地がなくなってしまった場所にこそ、官営の何かを置くべきなんだと思う。そうすることで、最低ラインみたいなのが自ずから作られるだろうから
  • 16:36  だからこう、「税金で運用される、職員全員が公務員の飲み屋さん」だとか、「地元住民限定、料金馬鹿安、コスト割れを税金で補う官立IT 企業」とか、むしろそういうのを作ってみせるべきなのだと思う。「ブラック」状況を悪いものであるとするならば。
  • 16:38  ルールが様々に拡散している、まだまだこれから伸びそうな場所は、「菅」が入るとおかしなことになる。そこがたいてい一番頭が悪くて財布がゆるゆるだから、戦うよりも、そこからたかることが回答になって、結果として業界が滅んでしまう
  • 16:43  @lucifer_af 飲食店の地獄と、プログラマの地獄とは、また全然別個なんでしょうかね。。  [in reply to lucifer_af]
  • 16:48  @il_flippy ありがとうございます!今度の本は、前みたいに「買ったけれど何が書いてあるのか全く分からない」なんてことは、きっとないと思うのです。  [in reply to il_flippy]
  • 16:50  @lucifer_af たしかにIT は、そのあたり解答がないですね。。  [in reply to lucifer_af]
  • 17:39  @ryuhei 誤植でした。。現物で確認しました。どうもありがとうございます。  [in reply to ryuhei]
  • 17:40  http://bit.ly/fF1Bic 理念とは卑怯の提案
  • 17:44  @fromdusktildawn すごくしっかりした超高齢者が、入院と同時に別人になってしまう、というのはけっこう多く経験しますね。。  [in reply to fromdusktildawn]
  • 20:03  写真は握力。
  • 21:43  @nean 「手段が見つかってしまった状態」が、ある種のブラック企業であって、そうなるともう、手段の工夫でなく、骨の削りあいになるような気がするのです。。  [in reply to nean]
  • 22:29  逆に言うとこう、勝利の手段が確定した、戦略を工夫してぶつけあうフェイズから、骨の削りあいに移行した、と見切ったその段階で、一刻も早く競合を殲滅することが、場を制する正解になる。削りあいになる前に、相手を折れば削らなくて済む
  • 22:30  「企業努力」なんて言葉が業界に踊るようになった状況というのはすでに手遅れというか、競合がお互いを折るのに失敗していて、見切りの遅延が泥沼化を招いてしまった敗北宣言みたいなものなんだと思う
  • 23:30  たとえばこう、外来に1時間待っている人と5分待っている人とがいたとして、1時間待っているを先に診ると、その人は1時間分話をしないと納得しない。結果としてたぶん、5分待った人をもう1時間待たせることになって、その人も1時間分の話をすることになる
  • 23:31  公平ルールなら、長く待っている人を先に診るのが当然だけれど、効率を重視するなら、5分待っている人を5分だけの時間で先に回して、そのあと1時間待っている人を、1時間5分分だけ話を聞くのが正解になる。
  • 23:32  ところが今度は、待った不快というものは、たいていの場合、時間に二乗して増していく。5分の人がもう5分待つのはまだ何とかなるけれど、1時間待っている人に、「もう5分待って下さい」をやると、絶対怒られる
  • 23:33  こういうのは、絶対にそういう人を作らないようにする、というのが鉄則なんだけれど、患者さんが待ち時間中に体験する感情のうち、どれを最優先で人を回すのか、そのあたりのポリシーをお互いに共有していないと危うい
  • 23:35  自分が不快最小化を、長く待っている人に謝り倒しつつ、短く待っている人を先に回すポリシーでやっている横で、看護士さんが「公平」ポリシーで業務を回したり、あるいは「効率重視」ポリシーで業務を回したりすると、自分にコントロールできない場所で破綻の種が生まれる
  • 23:41  @d_heli そのあたりはだから、「丁寧な」医師よりも、粗っぽくガッと外来を回す医師のほうが、往々にして患者さんの評判がよかったりするのです。。  [in reply to d_heli]
  • 23:42  @nosmokerider 「外来ポリシーの共有」みたいなものは、恐らくはサービスではなく危機管理の領域なんだと思うのです  [in reply to nosmokerider]
  • 23:48  RT @rinnou: 正に「壺を砂浜に埋めて、掘り起こして、また埋める公共事業」> 阿久根の壁画、新市長が塗り替え指示 http://www.asahi.com/national/update/0118/SEB201101180033.html

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