Mon, Apr 04

  • 01:35  状況に見通しが立つ、という前提ならば、危機対応というものは、保身一辺倒で突っ走ったほうが、結果として無難に物事が進む。変なタイミングで男気みせたり、業界の矜持にこだわったりすると判断の遅延が生まれて、危機対応が破綻する
  • 01:37  東電の事例にしても、遠い将来誰かがドキュメントをまとめるのだろうけれど、当事者としてこの状況に関わった人が、場面場面でどんな思いに基づいて判断を行ったのか、それを知りたいなと思う。同じ必死になるのでも、保身に必死な人と、矜持に必死な人がいて、後者がいつも正しいとは限らない
  • 01:38  同じ物事を発表するにしても、同情を買うこともできるし、不信を招くこともある。先が見えているのなら、そのあたりはある程度コントロールできるし、その技術には再現性がある。アドバイスもできる。専門の会社もある。ところが先の見えない状況においては、この前提がひっくり返る
  • 01:41  PR会社が関与するような危機対応のやりかたと、戦争学のような学問分野と、考えかたや判断の基準はとてもよく似ている。「戦争とはコミュニケーションの延長だ」と言ってもいいぐらいによく似ている。PR会社は限定状況、戦争学は未知状況と対峙する
  • 01:42  コミュニケーションについてあれこれまとめていく中で、広告やPRの人たちになくて、軍事の人たちにあるものが陣形の考えかたで、なんというか、見えないものを迎え撃つ、そのために準備するような考えかたは、広告の人たちには少ない気がする。こういうのはむしろ証券会社の人たち
  • 01:43  アメリ海兵隊の将軍と、証券会社で働くトレーダーの人たちとは、話がとても合うのだと、「第一感」という本のエピソードとして書かれていた。両方とも、未知に備えて準備する、という部分がよく似ているのだと思う
  • 01:45  陣地を構える、あるいは偵察を出す、という発想は軍事の領域で、言語コミュニケーションの達人である弁護士の人たちが書いた本には、このあたりの話題がない。未知を受ける専門家と、見えている落としどころに状況を着地させる専門家との違いなのかもしれない
  • 01:46  警察のネゴシエイターが書いた本には、最も大切なこととして、状況を固めること、というのが大前提なのだと書いてあった。警察が班員を取り囲んで、「逃げ場はない。投降しろ」という、あの状況。それがないと、ネゴシエイターが登場する意味はないんだと。
  • 01:48  未知状況に有限前提の技術を携えて突っ込むと討ち死にするし、有限状況に未知と対峙する創美で突っ込むと、大げさに過ぎる。物事にはふさわしい道具がある、というただそれだけのことだけれど、東電の人たちは頼るべき道具を間違えている気はする
  • 01:49  それこそこう、カミソリも斧も「刃物」だけれど、用途は全く異なるし、お互いの機能を置換することはたいてい難しい。
  • 01:52  @Usekm リスク取るのが仕事の人たちは、どこか考えかたや構えかたが似るのかもですね。。  [in reply to Usekm]
  • 01:58  ある状況が、大きな既知なのか、それとも未知なのか、対峙するまで分からないことはあるのだと思う。既知状況に斧で挑むと、あとから対応の瑕疵を叩かれるし、反論すれば不勉強だと罵られる。未知状況にカミソリしか持っていないと、刃が折れて終わる
  • 01:59  このあたりはたぶん、外科手術もできて、屋久杉も両断できる便利な刃物が世の中に無いように、状況ごとの得物の選択は、しばしば命運分けるんだと思う。
  • 04:04  @iwtkf15eagle やっぱりこう、写真映えがすること、見られることを意識して振る舞えることは、相当に大事な素養ですよね。。。  [in reply to iwtkf15eagle]
  • 04:14  http://bit.ly/h7tv7M チェルノブイリ原発事故でのスウェーデン政府の対応。20年以上前にこれができて、どうして日本は。。
  • 17:45  PCの世代をT61 からT510 へと代替わりさせて、使い勝手はそれほど大きくは変わらないけれど、発熱が少なくなった。AcrobatOCRに100冊ぐらいまとめて食わせても、T510だと熱くならない。こういうところが地味に進歩しているのはありがたい
  • 17:49  ランダムアクセスが期待できない分、しゃべるのって本当に難しい。しゃべるというか、快適に聞いてもらうことが。これが文章だったら、読者は読みたいところだけ呼んでくれるだろうけれど、言葉だとそうはいかない。
  • 17:50  相手が何を聞きたいのか、どういう語順で会話をすれば、相手が快適に聞いてくれるのか、そのあたり想像できないと、快適なしゃべり、というのは実現しない。それが快適だったのかどうか、聞いてくれた側からフィードバックがかかることはないから、なおさら
  • 17:51  言葉にして初めて思いつくというか、概念が実体化する部分というのが少なからずある。疾患があって、何をすればいいのか、もちろん教科書には書いてあるのだけれど、酸素をどれぐらい行こうだとか、点滴をいつまでやろうだとか、そういう物事を決断するのは、しゃべっている最中であることが多い
  • 17:52  このあたり、他の人がどうなのか分からないけれど、沈思黙考して詳細が決定されることは案外少なくて、もっと大きな流れみたいなものは、じっと考えて作られるかもしれないけれど、考えを現場レベルにおろして、それに従えば実行できる形に落とし込むのは、頭じゃなくて口や手なんだと思う
  • 17:53  下準備はもちろん必要なのだけれど、治療方針の詳細が、患者さんやご家族への病状説明の席で決定されることは、個人的にはよくある。逆に言うと、お客さんにしゃべる機会のない人が何かを決定できるということが、自分にはちょっと信じられない
  • 20:22  http://bit.ly/fhdOix 後半部分、ひたすら黙る東電職員の空気が恐ろしく重たい。
  • 23:22  http://bit.ly/fBZoV8 東電会見の要約というか、文字おこし。憶測の正当性はともかく、何を聞いても「分からない」としか答えないなら、隠してると言われても文句は言えない

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