Wed, Jun 01

  • 03:42  グロゾロという言葉を思いついた。誰でも知ってるメーカーのゾロ品は小ゾロ、全く知らないメーカーだけれどひたすら安いのが大ゾロだけれど、規制緩和が進むと、グローバルにゾロ品求めるところまで行くんだと思う。嫌だけれど。
  • 03:44  このあたりは、日本の購買力というものがどれぐらい持つのかで、流れが変わる。国が滅べばグローバルどころじゃなくなるし、まだ息してれば、逆にもう国産品なんて高くて買えないだろうし
  • 12:43  単なる感想文と、評論とを隔てているものというのは、トレードオフの可視化なのだと思う。分野の文理を問わず、評論を名乗るのならばこれをやってほしい
  • 12:45  日野自動車がトラックのモデルチェンジをしたときに、軽量化とコストカットの要求が現場から出て、設計者はシリンダーを削る、という賭に出たんだという。伝統の直6を削って、直列5気筒の新しいエンジンを設計して、会議室は当初、無謀すぎると紛糾したんだと
  • 12:46  軽量化の方法には、もちろんもっとゼロ戦的な、部分、部分のパーツを極限まで軽量化するような、裏を返せば設計者がそれほど頭絞らなくて言いやりかただって想定できたのだけれど、直列5気筒を実際に作った結果として、振動こそ増えたけれど、エンジン全体の振動の支点がずれたのだと
  • 12:47  振動の中心点がずれた結果として、シャーシ側の対策パーツの点数を減らすことができて、これは結果として大成功だったのだそうだけれど、こういうのを「大胆な設計によって軽量化とコストカットを達成した」と書いてしまうと、それはどれだけほめても単なる感想文に過ぎない
  • 12:48  評論家を名乗る人なら、こういう状況を見たときに、是非とも脳内リバースエンジニアリングみたいなものを見せてほしいなと思う。同じ状況に自分が置かれたとして、軽量化の手法には他にどんなやりかたが考えられるのか。それぞれの利点と欠点は何か。設計者はどうしてこの手法を選択したのか
  • 12:49  選択した結果が成功であれ、失敗であれ、その成否を結果から逆算するのは、評論として卑怯だと思う。「リバースエンジニアリングできるのが評論家」という定義の流れからは、やっぱりプロダクトは、エンジニアとしての正義の視点から論じてほしい
  • 12:51  「実際の設計」シリーズという畑村洋太郎が昔書いた本には、そういうのを「芋設計」と呼んで批判していた。結果オーライでも、設計者の正義に照らしてよくない設計。一つの部品にいくつもの機能を兼ねさせているとか。パッキンを、気密の目的でなしに、クッションとして用いている例であるとか
  • 12:52  それをやることで、たしかにその設計者は部品の節約と、ある種の機能、コストカットや軽量化といった成果を上げたかもしれないけれど、これはたとえば、将来の拡張にその設計が対応できないとか、その製品を修理するときに、部品本来の使われかたをしていない部品を代替品で補うとトラブルになるとか
  • 12:53  どの分野にも、たぶん技術屋の正義みたいなものがある。設計者に降りかかる要求と、実際に作れるものとのトレードオフを乗り越えたエンジニアは、こんどはたぶん、成果を成し遂げたその設計が、果たしてエンジニアの正義に照らして正しいものなのか、自らを問うことになる
  • 12:54  もちろんそれは結果優先であって、「不正義だけれど優れた設計」が、世の中の大部分で、正義の設計をまじめにやるとろくでもない製品になってしまうのだろうけれど、それでもなお、たぶんどの分野にも正義があって、評論をする人は、やっぱり成果でなく、正義の視点からそれをやらないといけない
  • 12:56  結果を見て、それをほめたり、叩いたりする。どれだけ美麗な文章でそれを書いても、それは単なる感想文であって、どれだけそれを読んだところで、エンジニアが持っている正義とか、その人が対峙したであろうジレンマだとか、伝わらない。
  • 12:57  兼坂宏のエンジン評論の文章には、どうしてこの場所のボルトはこの太さでないといけないのか、どうして結束バンドの本数は4本であって、5本ではいけないのか、そういうのが書いてあったように思う。その上で、たとえ優れた性能を出しているものであっても、「この設計は正義でない」と書いてた
  • 12:58  本田勝一の文章の書き方を書いた本(題名忘れた)には、全ての読点、句点には、そこにそれが置かれる理由が説明できるのだ、なんて書かれていた。だからたぶん、作家の人たちが行っていることだって等しく「設計」であって、そこにあるトレードオフと、作家の正義に照らした評論というのができる
  • 13:00  先代に比べて、この部品がプラスチックになった。「軽量化の試みだ」「コストカットの影響だ」なんて書くのは誰にだってできるし、そういうのは評論じゃない。じゃあ軽量化、コストカットの要求が出て、他にどんなやりかたがあるのか。自分ならどうするのか。その手段は果たして正義なのか。
  • 13:01  そういう意味で、感想文書いてる人は無数にいるけれど、評論書いてる人はすごく少ないというか、ほとんどいない気がする。自動車評論家、と呼ばれる人にしたところで。もちろんそもそもそういうのを求められていないのかもしれないけれど。
  • 13:04  自動車だと、兼坂宏の大昔のエッセイ(手に入らない)とか、最近呼んだ由良拓也のエッセイ集は、自分が読みたいものがずいぶん書いてあった気がする。押井守の軍事語りは、分野が違う人だから、果たしてそれが正しいのかどうかはともかくとして、あの人なりの正義に照らして語るから面白い
  • 13:08  評論というものは、本来正義を表現するためにあるのだと思う。それをそのまま言葉にすると、じつに陳腐でありきたりなものになるのだけれど、あるプロダクトを通じて、設計者の心理や哲学を逆算して、ジレンマを可視化して、積んだ先に、読者に正義を想像させるような
  • 13:08  @ub7637 母親からは「あれは必ず読め」と言明されましたね。。  [in reply to ub7637]
  • 13:08  @fenneggie ソースにしたところで、たぶん「評論」が成り立つんだろうなと。今は商業アプリケーションはブラックボックスだし、リバースエンジニアリングは犯罪ですけれど。。  [in reply to fenneggie]
  • 13:12  医療って、思考のレベルが「浅い」。結局処方の順列組み合わせが全てだから。代わりに疾患の数が恐ろしく多い。だから紹介状を読むよりも、処方箋を読んだほうが前の主治医が何を考えて薬選んだのかが見えることが多いし、たぶん同業者はみんなそれやってると思う。脳内評論。
  • 13:14  恐らくはソースが読める、あるいは分解して中身調べられるどの分野においても、そうした脳内リバースエンジニアリングが可能であって、そこから先は、評論社と設計者との知恵比べみたいなものになる。
  • 13:14  @ub7637 私も本田勝一それ自体は、もう大っっ嫌いなのです。。。でも日本で一番正確な文章を書く人なのだと。  [in reply to ub7637]
  • 13:15  @KKanehira たしかに。。。  [in reply to KKanehira]
  • 13:28  @pabroff 逆に言うと、「感想文」レベルの叩きというのは、やっかいなノイズでこそあれ、設計者として耳を傾けるに足りるものでは無いのでしょうね。。。  [in reply to pabroff]
  • 13:28  @akatsukin 医療はそういう意味で、薬がブラックボックス化しているから、もう我々では手が出ないのです。。  [in reply to akatsukin]
  • 13:29  @sentaroo 下手に「最適化」すると、脳止まるんですよね。  [in reply to sentaroo]
  • 15:37  「世の中にはエンジニアと評論家しかいない。お前はどっちだ?」と、子供の頃、父親からたびたび問われて、あれが本当におっかなかった
  • 16:01  http://bit.ly/j6Zj9w 書いた
  • 17:13  マキャベリ室町時代の人だ、という言いかたをすると、今さらながら驚く
  • 17:25  http://bit.ly/ltWPlu 「戦争犬は海外任務退役後、一般家庭でもらって育てることもできます」 これ大丈夫なんだろうか。。。
  • 17:28  一般家庭で飼う犬は軽く噛む、あるいは噛まないことを教わるけれど、軍用犬とか警察犬は、対照的に思いっきり強い力で噛むことを教わる。たぶん。もちろん特別な命令が入らない限りそうしないようにしつけられてるにせよ。
  • 17:29  原文で読んだことないからえらそうなこと言えないけれど、ジェレミークラークソンの自動車評論はすごく面白い。スーパーカーばっかりで全く役に立たないところも含めて
  • 17:32  @sambar_fgfs あんな生物兵器相手に「自分がボス」を表現するのは大変そう。。。大体が「前のボス」は現役のSEALS兵士なわけで。  [in reply to sambar_fgfs]
  • 17:32  これは先延ばしなんだろうか。。RT @KamiMasahiro: 菅首相、辞任を表明 「一定の役割果たせた段階で」 http://bit.ly/iMb0Oe
  • 17:35  目処って「プルトニウムが半分になるまで」とか定義すれば、けっこう長く引っ張れる
  • 17:47  でもこの評決の土壇場で自発的退陣に言及する、というカードを切ったのは、今の総理が総理になって初めて行った決断なんじゃないだろうか。。今までは状況の追認と、口先だけの憂慮ばっかりだったから
  • 17:50  今のの場をどうにかこうにか生き延びて、状況をもっとグダグダにした上で、「これで選挙だと落ちるよ。明日から失業者だよ。本当にいいの?本当に?本当に?」なんて若手議員を個別にニヤニヤ問い詰めたら、党固まるような気がする
  • 17:52  [鳩山前首相、不信任否決で結束呼びかけ : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://bit.ly/iCSTBN
  • 18:05  でもこう「これといって信念はないけれど常にお得な側にはいたい」という民意を具現化したのが鳩山元総理とか菅総理で、そういう意味ではあの人たちはたしかに国民の代表ではある
  • 18:06  @iwtkf15eagle 10分経ったら新聞の見出し変わってる世界だから、今頃新聞社の人たちとか、頭抱えてますよね。。  [in reply to iwtkf15eagle]
  • 18:07  どこの新聞も号外出す覚悟で見守ってるんだろうけれど、今頃担当者の人はストレスで吐いてるんじゃないかと思う。誰が何言うのか全然読めないだろうし
  • 18:13  @iwtkf15eagle 正義を内包した評論は、それを読むことでもっとその業界自体が好きになるんじゃないか、と思ったのです。。  [in reply to iwtkf15eagle]
  • 18:27  「貴族の支持によって君主となったものは民衆の支持によって君主となったものより自らの地位を維持することがより難しい。なぜならば前者は、君主と同等であると考える多くの人々によって取り囲まれており、自らの意志で命令や支配ができないからである」君主論。これ菅直人だ。
  • 18:36  @fenneggie もう何十年も昔ですけれど、私はやっぱり、私立の中高一貫校に行ってよかったな、と思っているのです。。  [in reply to fenneggie]
  • 18:37  @fenneggie 朝夕国旗掲揚が義務みたいな理不尽なところでしたけれど、私立はどこも、そうした理不尽が、理不尽ながら一貫していて、服従でなく対峙と思考を求めていた、というか  [in reply to fenneggie]
  • 18:47  「諸君。恋愛はすばらしい。心を豊かに彩ってくれる。高校生活最後の一年間、君たちはこれから、初めて男女共同で授業を受けることになる。大いに楽しみ給え。教務部長として、私はそれを 全 力 で 阻 止 し よ う」 。高校3年生になったときの教務部長訓辞。
  • 19:03  @lucifer_af 前書いたら前後の学年から反応返ってきたから、たぶん毎年それっぽい訓辞があったんだろうなと。。  [in reply to lucifer_af]

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