Sat, Jun 18

  • 01:32  ゆれ
  • 16:18  車輪の再発明」は有名な言葉だけれど、「車輪は結局なかった」という事例はないものなんだろうか?こういうものがほしいな、と探したあげくに見つからなくて、誰かが作っているんだろうと思いながらも自作して、作ってみたら類似品はどこにもなかった、というような
  • 16:22  @Noboruhi 過去の事例を振り返って、どうせ誰かやってるんだろうと思いながらも案外そうでもなかった、という事例はけっこうあると思うのです。。もちろんその逆に、サブマリン特許に襲われちゃうこともあるのでしょうけれど  [in reply to Noboruhi]
  • 16:25  個人的にはやはり「洗脳」という技法にずっと興味があった。子供の頃は落合信彦さんのルポルタージュ、あるいはムーの実用スペシャルでしか見ることはできなかったけれど、当時は本気でそういうの信じてたから、世の中にはきっと、それをやっている人や、教科書があるもんだと思っていた
  • 16:27  結局探して見つからなくて、大学に来て、医学の領域、神経内科や精神科には、それっぽい技法はどこにもなかった。じゃあ心理学はといえば、これも「心理」をうたいながら、解釈の学問であって、操作の技術は扱ってなかった
  • 16:29  自分の守備範囲で、唯一近そうなのが「カウンセラー」の人たちなんだけれど、カウンセラーという資格がよく分からない。いろんな流儀をうたう人がいるみたいで、「これ」という定番の資格がよく分からないし、講習会の資料を見ても、果たしてこの技法の源流がなんなのか分からなかった
  • 16:30  西洋医学じゃない蹴れば科学じゃない、という気はするけれど、それにしても、カウンセラーのパンフレットに使われている単語は、「波動」とか「次元」とか、数字で測定して検証、改良するには無理がありそうだった。そういう場所にはたいてい、名人はいるんだけれど、弟子の再生産が効かない
  • 16:32  自分はこう、名人になりたいのではなくて、技術を言語化したいんだな、というのは学生の頃に何となく見えた。洗脳したいんじゃなくて、その技術を横から眺めてみたいというか。で、精神科あきらめた。自分たちの頃は、卒業生のほとんどは外科か内科に入るものだったし。
  • 16:34  一時期はやった自己啓発セミナーとか、新興宗教のあれは、じゃあ何から何まで嘘っぱちかと言えば決してそんなことはないのだろうけれど、あれはやっぱり「名人」が勘でやってるところがあって、あの技法学んでも、何となく再現できないんだろうという気はする。
  • 16:36  広告代理店の考えかたはずいぶん近かったけれど、興味の中心とは少し違っていた。「戦争広告代理店」という本からPR会社のことを知って、で、そっち掘ったらかなり近かった。ところがこの分野の本はまだまだ少ないというか、プラップジャパンの社長さんが書いた本ぐらいしか見つからない
  • 16:37  じゃあ心理学があって、精神科があって、広告代理店、PR会社、新興宗教、いろんな分野の人たちが、思い思いの方向から山に登っているように見えて、この状態はなんなんだろうと思ったら、同じこと考えてる軍人がいた。「戦略論の原点」という本。
  • 16:39  この辺から何十年ぶりかに軍事を掘るようになって、米海軍から山本七平を経由して、米国司法に行き当たった。経過をまとめたのがくだんの本だけれど、結局自分が思い描いていた「洗脳の技術」を解説した本は、今のところまだ見つかっていない
  • 16:41  危機管理はPR会社のお仕事だけれど、危機管理の最初は、「それを危機であると認識すること」なんだと思う。ずいぶん昔の「タマちゃん」というアザラシが多摩川に出現したとき、PR会社の人はあれを「危機である」と看破した。
  • 16:42  国が管理している河川にかわいらしい生き物が出現して、あれを「広報のいい機会」と考えるのは素人で、あれは危機なんだと。不確定要素の固まりである野生動物は、当然死んでしまう可能性があって、なまじかわいらしい生き物がそうなると、河川の管理者である「国はいったい何をやっている」になる
  • 16:43  @finalvent あの人の本は、たしかに求めていたものど真ん中のはずなのですが、どこか「あえて外して煙に巻いてる」感があって、あれが何かを隠しているのか、それとも本当にああいうものなのか、それともそこから先に実体がないのか、自分には判断できなかったのです  [in reply to finalvent]
  • 16:44  @KoujiMatsumoto ある部分から先は「口伝」だったり「秘伝」だったりで、それはたぶん、成功した教祖の人も、きちんと言語化、体系化できていないんじゃないかな、と思うのです  [in reply to KoujiMatsumoto]
  • 16:46  河川の管理者にとって、「タマちゃんとの対峙」はだから危機管理の目線で行う必要があって、一緒になってまぁかわいい、をやってしまうと、その日が来たときに全ての観客を敵に回す。危機というのはしばしば、危機とは正反対の顔をしてやってくる。あるいは危機に見えるものが危機でないことも
  • 16:47  危機管理者の最初のお仕事は、本当の危機を危機であると看破し、偽物の危機を、これは危機でなく機会であると看破し、それぞれの対応を考えることなのだと思う。そういう意味で、3月以降のたくさんの災厄について、今の危機管理者は、最初の仕事にまず着手できていない
  • 16:48  @kumatchipooh 「影響力の武器」は、もちろん手元にあって、大いに参考にしたのですが、あの技法は「影響は与えるけれど効果は不確定」なもので、自分が普段使っている「影響はごく少ないけれど確実」なやりかたとは、ずいぶん異なっているのです。  [in reply to kumatchipooh]
  • 16:50  原発にしても、震災にしても、それは間違いなく大災害なのだけれど、それを管理する側から見ると、その中に「危機」と「機会」が入り交じっている。同じように、この間に起きた希望みたいなものにだって、危機要素と機械要素とが混在していて、生かしかたを間違えているようにしか見えない
  • 16:57  危機に対して機会の対応を行うと、全ての責任を叩かれることになる。機会に対して危機の対応を行うと、得られたはずの信頼が得られない。どれだけ「まじめ」であっても、マイナスとゼロとを積むことで、最終的に支持を失う。
  • 16:59  危機に対して危機の対応を行うことでようやくゼロが得られる。タマちゃんの事例で、河川の管理者は決して大きくほめられた、なんてことはなかったし。機会に対して機会の対応を行うことで、支持や信頼が得られる。機会はしばしば危機の顔をしていて、逃すともう戻らない
  • 17:05  @finalvent さがしてみます。。ありがとうございます。  [in reply to finalvent]
  • 17:07  @kumatchipooh ありがとうございます。。NLPの流れを汲んだ本は読んだことがあるのですが、今度は逆に方法論によりすぎているというか、人の振る舞いは、いくら何でもここまでシステマチックじゃないだろうよ、という気がしたのです。。  [in reply to kumatchipooh]
  • 17:09  @kumatchipooh 体系化がきれいすぎると、今度は逆に、「この体系はこれだけきれいなのだから、こうならないのはお前が悪い」という主客の逆転が起きて、なんだかおかしなことになりそうで。自分たちは客商売である以上、その可能性がある方法論は、逆に使えないなと  [in reply to kumatchipooh]
  • 18:36  @kumatchipooh ありがとうございます。。お誘いいただけるのは本当にありがたいのですが、今の勤務状況だと厳しいです。申し訳ありません  [in reply to kumatchipooh]
  • 22:48  機会対応と危機対応という考え方がある。それがもたらすメリットを最大にするやりかたと、それがもたらす害悪を最小化するやりかたと。「時間がない」というのが共通事項で
  • 22:49  機会対応は、それによって危害を受けた人への配慮が最優先になる。そこをきっちりコントロールできる、という前提で、初めて機会を生かすことができる
  • 22:50  危機対応は、たいていの場合味方によって崩される。トップが危機対応に舵を切ったのに、周囲がそれを機会であるなどと放言すると、そこから瓦解する。味方を締める、チームを強力にまとめることが大事になる
  • 22:52  機会対応の場にあって、観客は未来に目を向ける。大きな夢を見せて、ロードマップ示さないといけない。同時にそうした夢は、機会で損失を出した人の声で崩される。その声をまず止める、対応できないと、機会対応は失敗する
  • 22:54  危機対応というのは、リーダーがまじめな顔で無為にたっているだけでも、40点の赤点ぎりぎりはとれる。それでは合格にならないとはいえ、40点から20点積めば合格圏に入る。60点を積む必要はないと言える。
  • 22:55  まじめな顔したリーダーの横で、サブがへらへら笑っていたら、せっかくの40点が失われる。20点を積むプランで60点以上を積もうと思って勝負に出ると、間違いなく失敗する
  • 22:57  外乱と遭遇して、まずそれが機会なのか危機なのかを決定する必要がある。危機対応の場にあって「この機会に」は最大禁句で、それをやると、危機も機会も対応に失敗することになる
  • 22:59  損失は相対的に決まる。災厄による被害を受けた人がたくさんいるのならば、リーダーがその場の最悪になってみせることが、暫定的な問題解決に貢献する。マッカーサーがそうやってた。爆弾の中に立ってみせるのが司令官の仕事なんだと
  • 23:00  対応の機転をどこに置くのか、「なるべく低い場所から」というものは、それが機会であっても危機であっても、たぶん基本になってくる。扱う外乱が大きな時ほど、安全地帯を出て、低い場所から始めないといけない。
  • 23:10  その外乱が悪い方向に転んだ際、害を受ける人の数が予測可能で、なおかつその被害に対して対応が可能ならば、それは危機でなく機会である可能性のほうが高い。予測不可能、あるいは対策不可能であれば、たとえかわいらしいアザラシでも、危機認定しないと危ない

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