Sat, Jul 30
- 08:55 ゆれ
- 16:37 ディスカバリーチャンネルの再放送を見ていた。宇宙関係の特番。こういう事実がある、こういう事実もある、という断片をすごい勢いで積み重ねて大きな流れを連想させる、あらゆる隙間に情報を押し込もうとする、ディベート的な番組作りだな、と感じた
- 16:38 昨日のNHKでは、グリコ森永事件の特番を組んでいた。再現ドラマが最初にあって、そのあとに検証が入る。目的が全然違うから比較の対象としては論外にせよ、まず流れありき、というのが和風に思えた
- 16:40 ニコ動にせよyoutube にせよ、海外の番組作りになれてしまうと、特にドキュメンタリーだと、司会や芸人が出てきたら、番組を飛ばす癖がついてしまった。そういう見かたをすると、日本の動物番組なんかだと、半分ぐらいしか見所がなくなってしまう
- 16:41 ディスカバリーチャンネルの番組は忙しく過ぎる嫌いはあるけれど、あれは飛ばしようがない。説得力というか、視聴者をある考えかたに誘導する力は相当に強力で、米国はそういう部分で先を行ってるし、むこうのニュース番組の誘導力は、日本のそれどころじゃないんだろう
- 16:42 でもああいう事実、事実を積み重ねる番組を作るために必要なコストは凄そうだった。何か特定の「一言」にしても、いちいち大学の誰かとか、どこかの研究所の誰かに話を聞きに行かないといけない。言葉とか、単語の検証は、作る側としては面倒で、お金がかかる
- 16:44 文章を書いて、「こうだ」という意見を作るだけなら案外すぐにできる。それに証拠をくっつけて、ある程度公的な発信に耐えるものにするために、とんでもない時間がかかる。「肺炎には抗生剤を使う」という一言に、分厚い英語教科書ひっくり返さないといけない
- 16:45 司会者とか、タレントの人に物語を語ってもらって、盛り上がる場面、場面を飾るために誰かの言葉や画像を引っ張ってくるやりかたは、ディスカバリーチャンネル的な、あらゆる間隙に証拠画像を差し挟むようなやりかたの源流にはないんだと思う。飛躍のコストが大きすぎる
- 16:47 ああいうのは、この言葉を裏付けるならこの人、この言葉の源流はこの教科書、という知識がインフラとして共有されていないと難しい。まず流れを書いて、それから証拠を探すやりかたは、あまりにも道のりが遠すぎる
- 16:48 感染症内科というか、抗生剤の本を書いている人たちなんかは、そういうインフラを共有しているのかなと思う。話題はある程度限られていて、勉強会なんかを通じて、この場面にはこの文献、といった相関をある程度体で持っているだろうし
- 16:49 ディスカバリーチャンネル的な説得を用いる人と、まず物語を作ってから事に当たる人とがぶつかると、勝負にならない。「証拠だそうよ」といわれても無理だし、相手の証拠を崩そうにも、検証コストが莫大に過ぎて。「そんなのへりくつだよ」と逃げるのがせいいっぱい
- 16:51 新聞とか雑誌の作りが、そうした証拠の重ねで記事を作るようになってくれると面白いのだけれど、それは全盛期の立花隆に「週刊連載をお願いします。あ、田中角栄研究ぐらいの品質でいいですから」なんて気安く頼むようなもので、厳しすぎる
- 17:22 「偏向したメディアに鉄槌を喰らわすために、スポンサーに圧力をかけよう」といった言説がたまにあって、たいていはメール、せいぜい電話というのが、ちょっと弱いような気がする。ああいうときこそ手書きの手紙が効くというのが、PRの考えかたのはずだけれど
- 17:23 威力って結局投じたコストに比例する。コピペしたメールを送りつけても、コピペした返信を返されて終わる。電話ならば録音されるリスク背負って音声で返答しないといけないし、手書きの手紙はもっと怖い。法的手続きに乗っ取った書面は会議室まで上がる
- 17:43 @ikutana 返信コストが高くて、返信しないことにもコストが発生するようなやりかたが、目的達成のためには一番効果が高いのでしょうね。。 [in reply to ikutana]
- 17:46 @raurublock 結局こう、かけるべき手間を惜しんだ結果として、意見を通す力を失ってしまった人がお互いに慰め合ってる構図が、いわゆる的なネトウヨになってしまうのですかね。。各自が切手代払うだけで状況はずいぶん変わってくるような気も [in reply to raurublock]
- 17:48 でも「PRには手書き手紙だ」というやりかたは米国では一周して当たり前になってしまって、放送作家の人たちとか、手紙の山に大迷惑してるんだとか何かで読んだ。戦争広告代理店の時代はもう過去なんだと
- 17:53 @chikumaya 最初にストーリー作っておいたほうが、やっぱりコストかかんないですもんね。。 [in reply to chikumaya]
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